誰も書かない「ハリウッド・ハワイ・米国」の本音トーク

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シンクタンク (頭脳集団) / US Think Tanks

2010-02-05 | 米国事情
           

「シンクタンク」という言葉を知ってから久しい。最初に訪問したのがワシントンDCにあるブルッキングス研究所(Brookings Institution) 。1977年のことである。1916年に設立されたアメリカ最古の頭脳集団の一つということで、当時かなり興味があった。クリントン大統領(President Bill Clinton) 政権下で国務省副長官だったタルボット(Strobe Talbott) が現在会長だが、そうそうたる人物が250名余りメンバーになっている。過去の政権で長官(日本でいうところの大臣)や要職に就いた人も数多い。そもそもシンクタンクは政党の共和党系、民主党系に分かれる場合があって「政権交代予備軍」と呼んでも過言ではない。

次に訪れてブリーフィングを受けたのはアメリカン・エンタープライズ研究所(AEI = American Enterprise Institute) 。同じく首都ワシントンにあり、ニュート・ギングリッチ(Newt Gingrich) 元下院議院議長など140名がメンバーで、故ジェラルド・フォード大統領(President Gerald Ford) も所属していた有名な機関だ。1938年設立されたから、こちらもかなり古い。

比較的新しく設立された(1973年)へリテージ財団(The Heritage Foundation) も、かなり印象深かった。DCにあるが教会風の建物に本部がある。シンクタンクは政策立案、政策提言を主たる業務とする研究機関であることは良く認識はしているが、ロナルド・レーガン大統領(President Ronald Reagan) 政権下で重要な役割を果したり、ジョージ・ブッシュ大統領(President George W. Bush) にも、かなり影響力を与えたことを考えると、もはや民間機関とは思えない。研究員の1人から1時間超の経済問題の研究報告を受けたがかなり学問的で難しかったことを覚えている。

4年前に行ったのが戦略国際問題研究所(CSIS = Center for Strategic and International Studies in Washington, D.C.) 。過去、駐日アメリカ大使館で要職にあった外交官も多く所属しており日本通が多いので有名な機関。研究所の事務所で活動中の事柄、将来のプロジェクトなどの説明を受けた。

他に日本でも知られているのに、ランドコーポレーション(RAND Corporation) 、フーバー研究所(Hoover Institution) 、ハドソン研究所(Hudson Institute) 、カトー研究所(Cato Institute) などがある。

政治、経済、社会、文化、芸術問題などなど、朝から晩まで研究しているシンクタンクが上記を含めて全米に90もある。頭が下がる。勿論、日本にもあるがほんの数箇所しかなく規模もきわめて小さい。#YS

         

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