【eスポーツとは: コンピューターゲーム、ビデオゲームを使ったスポーツ競技のこと。】
オンラインゲームやテレビゲームの人口は増加し、最近の新型コロナウイルス感染症による外出自粛や休校の影響もあり、未成年者を中心にゲーム依存の深刻化が懸念されている。そんな中でも 『eスポーツ』 は年々拡大し、人気の大会は実況中継され、その賞金総額は想像を絶するものがある。5~6億円を稼ぐ世界のトッププレーヤーも少なくない。2024年にパリで開催されるオリンピック、パラリンピックの新種目としても採用が検討されているくらいだ。
1972年、今から48年前に米国の名門大学であるスタンフォード大学(Stanford University) で世界で初めてビデオゲーム競技が行われた。その後、競技方法、ゲームソフト、スポンサー、組織など色々な形態の競技が盛んになり、1970・80年代にはライフ誌やタイム紙など米主要マスコミがスポンサーになり、また競技のテレビ番組まで作られるようになった。
現在、約5億人の視聴者・観戦者(viewers / observers) がおり、競技選手(players) も米国が5,000人超と突出しており、中国、韓国、フランス、ドイツ、ブラジル、カナダ、オーストラリア、ロシア、英国が1,000人前後で続いている。日本はこの分野ではかなり遅れている。視聴者・観戦者の85%が男性、15%が女性で、年齢は18~34才が多数。
現在の収益はスポンサー料、放映権、ゲーム会社からの資金、グッズ・チケット料、動画配信などで約10億ドル(日本円:約1,000億円)。
プロ大会などで人気の高いゲームジャンル(game genre) と有名なゲーム(leading games / franchises) は:
*MOBA(=Multiplayer Online Battle Arena)
ー4~5人のチーム戦で戦略やテクニックを駆使しながら相手陣地を制圧するゲーム。
"League of Legends"
" DOTA 2" など
*FPS(=first-person shooters)
ー一人称視点のもの。
"Counter Strike: Global Offensive (CS:GO)"
"Call of Duty"
"Overwatch"
"Rainbow Six Siege" など
*TPS(=third-person shooters)
ー第三者視点のもの。
"Overwatch"
"Fortnite"
"World of Tanks"
"Player Unknown's Battle Grounds (PUBG) など
*RTS(=real-time strategy)
ー軍隊などの指揮官になって戦略・戦術を競うゲーム。MOBAと異なる点は1:1。
"StarCraft 2" など
*DCG(=digital card games) ・OCG(=online card game) (カードゲーム)
"Hearthstone" など
*fighting (対戦格闘ゲーム)
ー1人で1人のキャラクターを操作
"Super Smash Bros."
"Street Fighter V" など
*battle royals (バトルロイヤルゲーム)
*puzzle games (パズルゲーム)
*sports (スポーツゲーム)
"FIFA 17" など
若い世代が自分の好きなことに没頭して「一芸をきわめる」(=make oneself the master of an art) のも、これからの IT 時代にますます合っているのかと思う今日この頃である。■YS
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