どう考えても私には年齢不相応と言えるが、たまたま書店の「夏休み推薦図書」というコーナーが目についたのは先月、6月の事だった。
どれも読んだら楽しい、と言う感じの本ばかりが立ち並び、ヒネクレ者の私なら絶対に手を出さない所だが、何故か出してしまった。
最初の1冊目買をったのは6月末の金曜日。本当は一気に4冊購入したかったが、読み切る自信がなかったので、一先ず1冊読んでみての様子見から始めた結果、週に1冊ペースで先々週になるが7月19日辺りで何とか読み切れた。
小中学生向けに書かれているだけあって読みやすかった…というのが率直な感想である。なかなかほほえましい内容のものもあり、読みながら、思わず笑ってしまったものもあるが、それはきっとこの本の対象年齢者が読んでも感じ得ないだろうな、と私は思う。新書版でも文字も大きく平易な文章使いで漢字にはルビが適宜ふってあったり、かわいらしい挿絵や表紙であったりして、極力ページ数は抑えているが1冊読み切るのは、それなりに大変だろうなと思う。これで読書感想文を求められたら尚更であろう。
それはさておき、これら4冊のうち、2冊は、「音楽」がはらむ話だった。半ば狙った感は拭えないが、個人的にはビックリであった。
音楽がはらむ物語と言えば、私は三田誠広の『いちご同盟』がぱっと浮かび、青海圭の『水色のプレリュード』と『16BEATで抱きしめて』、『100回のアイラブユー』の3作品と著者名は知らないが『のだめカンタービレ』もやはり思い浮かぶ範疇としてある。私も駄文物語として、『シンガーソングライターズ』というのを書いていたりするが、何故に側にあるのか、音楽、という感じである。考えてみれば、柊あおいの『耳をすませば』の映画版でも、多少孕んでいた様に思うが、文学と音楽は繋がる何かがあるのだろうか?音楽には情景や場景を描かせる物があるからなのかは解らないが、不思議な話である。