読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

「連載小説」について

2010-04-14 23:32:48 | 読んだ
定期購読紙のうち、
連載小説をどれくらい読んでいるのか?
読んでいないが読んでみたいとおもっている連載小説はなにか?
ということを思い整理をしてみた。

先ずは「週刊朝日」
週刊朝日に掲載される小説は「まあまあ」である。
従って、これらが終了し単行本になっても或いは文庫本になってもあまり購入はしない。
というのが今までだったが、現在連載されているのは面白い。

今、週刊朝日の記事は全体的に統一性がなく、それぞればらばらの方向に行っているような気がして、つまらない、というのが感想であるが、連載されている小説が面白いがため依然として購読をしている。

「ブルーゴールド」<真保裕一>水と商社と怨念と因縁の物語。
ハードボイルド的ではあるが、実は熱い奴等が主人公

「ライン」<篠田節子>
最先端農業技術とそこで働く都会で戦いに敗れてきた女。
これからどう展開していくのか非情に楽しみ。

続いては、連載小説の宝庫「小説新潮」4月号を」基準に

「ソロモンの偽証」<宮部みゆき>
連載第88回、ということは今8年目。
中学生が死んだ。それは自殺なのか他殺なのか。それをめぐって同級生たちが判事、検事、弁護士に別れ、犯人と名指しされた同級生をめぐって校内で裁判を行う。という物語。
大人のような中学生に驚かされる。

「灰色の虹」<貫井徳郎>ある事件をめぐって、逮捕し自供させた刑事、それを信じて裁判で有罪を求めた検事、それを認めた判事、そして弁護に失敗した弁護士が相次いで殺される。
容疑者はその事件の犯人とされた人物。
殺された人たちが悪い、と思わされる物語の展開。

「星空航行」<飯嶋和一>
徳川家康の長男で、将来を嘱望されながらも甲斐の武田勝頼と通じていたとして自害をさせられた徳川信康。その近習であった沢瀬甚五郎を通して、徳川家の最初にして最大の事件を描く。これまであまり描かれなかった事件、興味深く読んでいる。

「子子家庭」シリーズ<赤川次郎>両親が行方不明になっているが、健気に生きる中学生の律子とその弟和哉。二人をめぐって奇妙な事件が起きる。

「タワーリング」<福田和子>
4月号で最終回。ビルジャックをめぐる物語。

「しゃばけ」シリーズ<畠中恵>2月号から新シリーズ始まる。お馴染みの物語。

「慶次郎縁側日記」<北原亞以子>
近頃、ようやく面白さに目覚め読み始めている。長く続いている物語。

このほかに、まだ読んでいないが読もうとしているものは次のとおり
「ガラシャ」<宮木あや子>
「冬芽の人」<大沢在昌>
「たまゆら」<あさのあつこ>
「鋼のアリス」<池井戸潤>
「白い徴(しるし)」<西加奈子>
「虚空の冠」<楡周平>
いやあやっぱり連載小説の小説新潮、ずいぶんある。

このほかに、連載ではないが連作小説もずいぶんある。

さて「オール読物」は連載が少ない。
少ない中にあって一番の楽しみとしている「御宿かわせみ」シリーズがこのごろ休載でつまらない日々である。

「楚漢名臣列伝」<宮城谷昌光>
小説といいがたいところもあるが、項羽の「楚」と劉邦の「漢」の御馴染みの名臣たちの物語。4月号31話で完結。

今から読もうとしているものは
4月号で完結した「火群のごとく」<あさのあつこ>くらいである。
北村薫の「いとま申して」はちょっと読んだが・・・

月刊誌の連載小説は前回までを詳しくおぼえていないので、記憶をたどりながら読まなければならず、近頃はちょっと苦痛である。
だから「短期集中連載」なんていうのは、完結してから一気に読もうとしているのである。

また週刊誌の連載小説は何とかついていける。それでも細かい部分までは気にしていられないので、まあいいか、という気分で読んでいる。

それにしても、連載小説、というのはなんだか心がザワメクもので、読んでいないと心にトゲがささっているような気分になる。
だから、読書はやめられない。

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