読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

マニュアルを読む

2010-04-16 22:29:15 | 読んだ
本日「新車」が納入された。
トヨタのプリウスである。

12月に契約をして5月に納車、というのが最初のスケジュールだったのだが、1ヶ月弱短縮されたのである。
理由は、例のリコール騒ぎによるキャンセルではなく、単に増産体制に入っているから、とのことである。

で、本日は真面目に真剣に丹念に繰り返し、操作マニュアルを読み込んだのであった。
なにしろ、今まで乗っていた車は平成13年に買ったもので10年目に突入したものである。この間の技術的進歩は激しいというか甚だしいものがある。

動く原理は同じであるとはいえ、その動かし方はこれまでとはちょっと違う。
この「ちょっと」が問題である。

さて「取扱書」である。
全部で476ページにも及ぶものである。

そして、親切丁寧この上なし、というものである。

「酒を飲んで運転をしない」「携帯電話をかけながら運転はしない」という、取扱説明書の範疇を超えているような部分もある。

のだけれども、これ読んですぐ理解することは難しい。
流して読んだりすると、すぐにわからない単語が出てくる。
いわく
「スマートエントリー&スタートシステム」
「イモビライザーシステム」
「ヒルスタートアシストコントロール」

兎も角イロイロと機能がある。
機能が増えれば操作も増える。
操作が増えれば間違いも多くなる。
というわけで、取扱書のページは増える。

しかし、日常的に使う機能は限られている。

今は「責任」ということが強く多く求められている。
もとめるだけで自分の責任ということは棚上げする。
従って、アリバイというか事前に責任をとるまたは回避するために、取扱書は微にいり細にいり項目を増やさなければならない。

多くの人たちは責任をとことん追及しないだろうが、誰か追及する奴がいる、そのための一つの対応策として取扱書があるのならば、取扱書は本来の目的である快適に使ってもらうための説明書というものだけでなく、企業の危機管理の手段という性格も帯びていることになる。

なんとも凄まじい世の中になったものである。

それにしても、この取扱書を今後何度開くことになるのだろうか?

追伸
 取扱書にはDVDがついていて、いまや映像と音で説明をすることができるようになった。いやはや、なんだか一気に年老いた気分である。

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