鯨統一郎の「タイムスリップ」シリーズ4弾目である。
タイムスリップ森鴎外、タイムスリップ明治維新、タイムスリップ釈迦如来がこれまでの物語である。
これらに統一して登場するのは「麓うらら」である。
今回も麓うららが主人公として登場する。
で、このシリーズ、名前からわかるようにタイムスリップする物語なのであるが、森鴎外のときは森鴎外が現代にタイムスリップした。あとのふたつは麓うららがその時代にタイムスリップした。
今回の水戸黄門は、森鴎外と同じタイムスリップしたのは水戸黄門。
つまり水戸黄門が現代にやってきた、というのが設定である。
この設定と、麓うららとその仲間たちのハチャメチャさがあれば、あとは思う存分に登場人物たちを自由に動かせばいい。
というわけで、登場人物たちは思う存分に活躍する。
特に水戸黄門は我々がドラマで知っている水戸黄門のように活躍してくれる。
水戸黄門がなんと国会で次のような発言をする。(長いが引用させてもらう)
「必要のない公共事業による雇用対策など、痛みを和らげるために麻薬を打つようなものじゃ。その瞬間は痛みは和らぐが、確実に躰を蝕む。それよりも地方を活性化させたいのなら、地方自身が自分で真剣に考える事じゃ。国の金ばかりを頼っていては、自治体の名は名ばかりとなる。本当に自治をしないと。日本全体が真剣に考えて、初めて日本全体が活性化すると思うがの」
「国の借金を増やさずに地方も生きのびる方法を模索しなければならん。それが日本の未来の為なのじゃ」
著者は、水戸黄門の口を借りて、真っ向勝負に言いたいことを言った。
冗談のような、バカバカしいような、そんな物語だけしか、これほど真っ正直にいえないのだろうか?
週刊誌では、政官財(この物語で主人公は『性感剤』と勘違いするのがおかしい)について批判をするが、そして政策論争なんて誰も信じないが、どうしたら日本が良くなるのか?そんなことを書いてもらいたいものだ。
新聞で週刊誌の見出しを見るたびに、下品、卑しい、という言葉が思い浮かぶ。
このタイムスリップ水戸黄門を読んで、真っ正直に議論することが大切なのだということに気づいた。
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タイムスリップ森鴎外、タイムスリップ明治維新、タイムスリップ釈迦如来がこれまでの物語である。
これらに統一して登場するのは「麓うらら」である。
今回も麓うららが主人公として登場する。
で、このシリーズ、名前からわかるようにタイムスリップする物語なのであるが、森鴎外のときは森鴎外が現代にタイムスリップした。あとのふたつは麓うららがその時代にタイムスリップした。
今回の水戸黄門は、森鴎外と同じタイムスリップしたのは水戸黄門。
つまり水戸黄門が現代にやってきた、というのが設定である。
この設定と、麓うららとその仲間たちのハチャメチャさがあれば、あとは思う存分に登場人物たちを自由に動かせばいい。
というわけで、登場人物たちは思う存分に活躍する。
特に水戸黄門は我々がドラマで知っている水戸黄門のように活躍してくれる。
水戸黄門がなんと国会で次のような発言をする。(長いが引用させてもらう)
「必要のない公共事業による雇用対策など、痛みを和らげるために麻薬を打つようなものじゃ。その瞬間は痛みは和らぐが、確実に躰を蝕む。それよりも地方を活性化させたいのなら、地方自身が自分で真剣に考える事じゃ。国の金ばかりを頼っていては、自治体の名は名ばかりとなる。本当に自治をしないと。日本全体が真剣に考えて、初めて日本全体が活性化すると思うがの」
「国の借金を増やさずに地方も生きのびる方法を模索しなければならん。それが日本の未来の為なのじゃ」
著者は、水戸黄門の口を借りて、真っ向勝負に言いたいことを言った。
冗談のような、バカバカしいような、そんな物語だけしか、これほど真っ正直にいえないのだろうか?
週刊誌では、政官財(この物語で主人公は『性感剤』と勘違いするのがおかしい)について批判をするが、そして政策論争なんて誰も信じないが、どうしたら日本が良くなるのか?そんなことを書いてもらいたいものだ。
新聞で週刊誌の見出しを見るたびに、下品、卑しい、という言葉が思い浮かぶ。
このタイムスリップ水戸黄門を読んで、真っ正直に議論することが大切なのだということに気づいた。
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