「街の灯」「玻璃の天」に続く、ベッキーさんシリーズの第3弾にして最終巻であり、第141回直木賞受賞作である。
で、これはオール読物に掲載されたいた当時読んでいた。
ただし、そのときは、前2巻を読んでいなかったので、そちらを読んでから、改めて読んだのである。
しかし、連載のような形だったので、どうもいまひとつ読み込めなかった。
ゆえに、今回文庫が出たので、改めて一巻通じて読んでみたのである。
物語は、昭和初期の上流社会が舞台である。
良家のお嬢様である「花村英子」が主人公で『わたし』として語る。
彼女が遭遇する「事件」を解決していくのであるが、そこに適切なアドバイスをするのが、花村家の女性運転手であるベッキーさんこと『別宮みつこ』である。ベッキーさんとは英子が親しみをこめて呼んでいる名前である。
彼女は、大学教授の娘で才色兼備。アメリカ留学の経験を持つ。
さて、この物語は昭和初期の実際にあった出来事がでてくる。
だから、時代の雰囲気みたいなものを強く感じ取ることが出来る。
昔の特に第2次世界大戦にいたる時代や戦争中のものの物語は、変に戦争批判のようなものが前面に出てきて、本当にみんなが戦争を忌避していたならば戦争は始まらなかっただろう、と思うようなものがある。
この物語は、そういうものがないだけに、すごくリアルなような気がする。
上流社会のお嬢様であるが、日本の不穏なそして行き先が決して明るくないような思いに包まれた雰囲気が、直接・間接的に感じ取れる。
本書では、
「不在の父」
「獅子と地下鉄」
「鷺と雪」
の3篇が収められている。
最後の鷺と雪は2.26事件に関連している。
そして、その最後の部分を描きたくて、著者はこの物語を作ったという。
わくわくドキドキするような物語ではないが、昭和初期を感じ取れる物語である。
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しかし、連載のような形だったので、どうもいまひとつ読み込めなかった。
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物語は、昭和初期の上流社会が舞台である。
良家のお嬢様である「花村英子」が主人公で『わたし』として語る。
彼女が遭遇する「事件」を解決していくのであるが、そこに適切なアドバイスをするのが、花村家の女性運転手であるベッキーさんこと『別宮みつこ』である。ベッキーさんとは英子が親しみをこめて呼んでいる名前である。
彼女は、大学教授の娘で才色兼備。アメリカ留学の経験を持つ。
さて、この物語は昭和初期の実際にあった出来事がでてくる。
だから、時代の雰囲気みたいなものを強く感じ取ることが出来る。
昔の特に第2次世界大戦にいたる時代や戦争中のものの物語は、変に戦争批判のようなものが前面に出てきて、本当にみんなが戦争を忌避していたならば戦争は始まらなかっただろう、と思うようなものがある。
この物語は、そういうものがないだけに、すごくリアルなような気がする。
上流社会のお嬢様であるが、日本の不穏なそして行き先が決して明るくないような思いに包まれた雰囲気が、直接・間接的に感じ取れる。
本書では、
「不在の父」
「獅子と地下鉄」
「鷺と雪」
の3篇が収められている。
最後の鷺と雪は2.26事件に関連している。
そして、その最後の部分を描きたくて、著者はこの物語を作ったという。
わくわくドキドキするような物語ではないが、昭和初期を感じ取れる物語である。
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