読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

姨捨山幻想-新・御宿かわせみ- 平岩弓枝 オール読物11月号

2011-11-13 22:06:41 | 読んだ
十三夜の月見の日、千春は兄・麻太郎を迎えに行かなければと思っていた。それは十五夜の月見だけを見て十三夜の月見をしないのは「片見月」といって嫌ったものだということを、十五夜の月見の時に母・るいが言っていたからである。

しかし、るいは麻太郎の医者という職業柄なかなか都合をつけるのが難しいので、千春や嘉助などに迎えには行くなとあらかじめ釘をさしていた。
千春にはそれが不満である。

というところに麻太郎が清野凛太郎(すがのりんたろう)をつれてやってきた。

この清野凛太郎というのは10月号の「麻太郎の友人」で登場し、千春に一目ぼれをした男である。
イギリス留学中に麻太郎と知り合い、このほど、新しく設置された式部寮の音楽取調掛の一員として起用されたのである。
どうも、いいところの生まれらしい。

とまあ、出だしである。

麻太郎と凛太郎が月見を始めようとしている時、かわせみに団体客が到着する。
信州から東京見物にやってきた、老人の多い団体である。

そのなかの「おとよ婆さん」が今回の物語の主役である。

このおとよ婆さんが、江戸土産に「犬張子」を4つ買った。

孫もいないのに何故4つの犬張子を買ったのか?
これが今回の「謎」である。

婆さんは4人の子供に先立たれた。親に先立つ者は「親不孝」というが、おとよ婆さんは4人の子供達は「親孝行だった」という。

それは何故か?
そしてその話を聞いた麻太郎たちのとった行動は?

清野凛太郎という新しい人物が登場し、これからまだまだ面白くなる予感のする御宿かわせみである。

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