ラブラドール・トリプルスター昨日、今日、明日

ラブラドールブリーダーの気侭な「雑記帳」へようこそ。

★★★ 正月気分も抜けました、か~火曜日・・・

2012年01月10日 | トリプルスターの日常
  
昨日に続き、穏やかな日和でしたね。
関東地方は、明日から崩れそうですが、週末には回復の予報です。
午前中にTTA手術予定のラブ(♀)を動物病院へ連れて行きました。
これより行なう事前検査に問題が無ければ、午後から手術の予定です。
執刀医である院長から手術に関しての詳細説明を受けた後、飼主さんの代理人として二通の書類にサインをしました。
そして不安そうな患犬を渡して病院を出たのは12時15分。
12時半に別の相談を受けることになっていましたが、20分程の遅刻となり恐縮。
相談内容は六ヶ月齢ラブ君の前脚の跛行に関して。
今朝早朝に気付き、その後気になって眠れなかったとの事でした。
歩様を観察させていただき、幾つかの注意点(動物病院へのかかり方など)をお話しして落着。
帰宅後着替えて上京、、、。
夕食前の19時過ぎ、無事に手術が終わって経過良好であることの連絡が有りました。
    
    最近特にご相談の多い『犬の膝十字靱帯断裂』に関して書きます。
    数年前までは犬達の「膝の怪我」がこれ程多いものとは、直接(患犬に)関係する迄は殆ど認識していませんでした。
    ただ、それまでやっていた幾つかのスポーツで、自身が骨折したりアキレス腱を切ったり、膝などの靱帯を切ったりしていまし
    たから、どうするとどうなるか位は判っていました。 
    サッカー、スキー、ラグビー選手に多い「十字靱帯断裂」と言う重い怪我が、犬にも起きるんだなぁ~と言うのが最初に受けた
    実感だったでしょうか。
    以下、TTAと言う手術方法を行った犬達をリハビリして来た経験から、思いつくままを書かせて頂きます。
    ※TTAに関しては、動物病院のサイトで学んでみて下さいホンド動物病院」 「藤井動物病院」 「川瀬獣医科病院
      A-18ヶ月齢♀・手術後三日目の患部
    手術後すぐに「疼痛管理」及び「アイシング」が行われます。
    痛みを無くし、患部の腫れを抑えるのが目的です。 24時間体制、数時間ごとにアイシングを行います。
      B-20ヶ月♀・手術後三日目
    手術後三四日後には患部の腫れも引き、面会も可能となります。
    ハイパーな子で、最初の面会時にハシャイでしまい手術部位を骨折、再度手術となる子も少なくありません。
      同 上
    手術後は出来るだけ早期に歩かせた方が良いとされています。(一日数回の制限運動)
    但し、「腫れ」が起こった時に適切にアイシング(及び休養)を行う事が大事です。
      C-16ヶ月齢♂・手術後四日目
    手術後は、飼育(予後)管理が不十分な場合「続発半月板損傷・脛骨骨折・インプラント移植失敗・細菌感染・舐性肉芽腫・
    切開性外傷・膝蓋骨内方脱臼」等の合併症が起こる事も考えられる為、術後の管理と患犬の観察はとても重要となります。
      同 上
    手術部位(縫合個所)を舐めてしまう困ったWanには、エリザベスカラーの装着が望まれます。
    ※もっと小さなカラーを工夫して(穴開け加工)付けることが多いようですね。
      C-エリザベスカラー装着
    抜糸は概ね手術後二週間経ってからになるでしょうか。
      C-抜糸・手術後15日目
    リハビリを始めてから10日目。 痛みは無く、手術した関節に違和感は感じられないようです。
    体重管理は、通常体重の20%程度の減量を行っています。
      C-手術後15日目
    リハビリは患犬の意欲を充分に高める為にも、出来るだけ自然の中に出て行った方が効果的と思われます。
      同 上
    給餌には特別な副食物やサプリメントを与えます。 動物病院から指示されるものではありません。
    術後一ヶ月目は、傷の治りを促進したり、造骨作用を助長する様なものを与える様に心掛けます。
     
    リハビリ(制限運動)は規則正しく休みなく行われます。週ごとに考えられたメニューを消化し、常に目標到達を確認します。
    術後二週間位では未だ跛行の認められる個体もいますが、それも徐々に緩和し違和感無く歩ける様になるのが普通です。
      C-リハビリ・手術後18日目
    個体によってリハビリの進捗は異なります。 服従訓練等の不十分なWanは、最初の一ヶ月目は遅れがちが目立ちます。
    進捗の著しい個体には、この頃から「筋肉を増強する働きのあるサプリメント」等を多用する事も有ります。
      同 上
    跛行などの問題も無く計画通りリハビリが進んだ場合、時々広い場所に解放して自由な動きの中で歩様などを観察します。
    三週間経っても跛行が続いたり腰を落としたりする傾向のWanは、何処かに異常が現れています。
    稀に半月板損傷の見落としや馬尾神経の疾患、リハビリ中の事故等が考えられますから、すぐに執刀医に診て頂くことです。
      C-手術後56日目
    専門的に適切且つ充分なリハビリを行った場合、四ヶ月目からはごく普通の生活が可能と思われます。(預かりの場合帰宅)
      C-手術後四ヶ月目
    このWanは、飼い主さんが待ち切れず、二ヶ月のリハビリで帰宅しました。
    そして手術後四ヶ月目に反対側を断裂しました。多分、帰宅後充分な管理が出来なかった事が原因と思われます。
    獣医師の診断は反対側・十字靱帯部分断裂と言う言わば典型的な事例でした。
ブログライターの制限字数を超えてしまいました。  よって別途更新させて頂きます。

翌日(11日)に移行します



 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
   ◆今年も「各種リハビリ」に関してのご相談を毎日お受けいたします。
          電話やメールでのご相談は全て無料です。
                      ◇カレンダー設置しました
Triplestar Labradors Calendar トリプルスターの予定表です。     
        

お疲れさまでした一息つかれましたらワンクリック宜しく御願いいたしま~す。

そして此方にもにほんブログ村ポチッと一押し願います。

≪大震災関係参考サイト≫



 皆さまも、今日もご愛読下さいましてありがとうございました。
「ラブラドール」のこと全般に関して、気になる事やご相談事等が有りましたら、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
出来る限り、お役にたてるように努力いたします。


ご質問やご相談は此方まで ⇒ lab@triplestar.jp            


Websiteへは此方から

コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ★★★ 成人の日もまた東奔西走... | トップ | ★★★ 今日はもう 鏡開き でし... »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
痛々しい… (おかやまのやまもと)
2012-01-11 16:52:36
こんにちは。
TTAについての記事、いろいろと思い出しながら読ませていただきました。
あの腫れ上がって痛々しい足、二度と見たくはありません、私も本犬も。
それには、正しい飼育方法とリハビリが不可欠なのですね。
今月の23日で、術後丸4カ月になりますが、おかげさまでハ行もなく、素人なりにお電話でお聞きしたことを守りながら見様見真似の制限運動を続けております。運動制限が解けた当初から比べれば、かなり上手に歩けるようになりましたが、ほかの犬と出会った時に興奮して立ち上がってしまうほどなので制止するのにひと苦労です。なんとか挨拶の場数を増やしてやりたいのですが、なかなか友好的なwanも少なくどうしたもんかなーと思っています。

去勢手術に関しては、良さそうな獣医さんを見つけたので、、ワクチン接種がてら近々行ってみて先生とお話ししてみるつもりです。

スープは、豚足と手羽先を作ってみました。両方ともプルプルのいかにも効きそう!なスープが取れて、マハロもかなりのスープ好きになりました。給餌量が少なくても、スープを飲み終わった後は、いかにも満足そうな顔をします。どちらかと言うと、手羽先の方が好きなようですが、濃さと量を調節しないと軟便気味になります。豚足スープは、お腹には影響なしでした。今日の人間の夕食にも、手羽先スープが登場しますよー、白菜や大根を入れてお塩で味付けするだけですが、ごちそうです。
人もWANも暖かいスープで寒い冬を乗り切りますよ!いろいろとアドバイスありがとうございました。
ではでは、続編も楽しみにしています。
返信する
こんにちは (Ponkotsu)
2012-01-12 03:54:16
コメントありがとうございます。
ご愛犬のその後のご様子に問題が無く、お喜び申し上げます。
今年の冬を(安静を主体に)静かに乗り切って、
来春から徐々に制限運動のボリュームを増やして行きましょう。
反対側の膝の靱帯の変性があるとすれば、安静時間を長くとって、
出来るだけ回復に努めたいものです。
他の犬と触れ合う事の可能な時期は、絶対に立ち上がったりしなくなってからですね。
春までに、徹底して訓練(座れ、伏せ)を行ってみて下さい。
毎日牛乳を適量飲ませる事と、良質なタンパク質を多く含んだ副食物を与えて下さい。
体重管理は、通常体重の85%程度を目安にすると良いでしょう。
春になるまでは、運動するより安静を保つことに心を砕いて下さい。
「急いては事をし損じる」と言う例えも有りますからね。
ご愛犬の完全回復は「術後18ヶ月目の頃」になります。
焦らずに頑張って下さい。

返信する
Unknown (岡山)
2012-01-12 13:46:14
いつも的確なアドバイスをありがとうございます。焦らずやってみます。

朝と昼の散歩プラス制限運動(合計40分ほど)意外は、ハウスで休む時間を多く取っています。
飛びつきグセをうまく止めさせる効果的な方法があれば、またブログで取り上げていただけると嬉しいです。

手術が無事成功して良かったですね!
順調な回復を心からお祈りしています。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

トリプルスターの日常」カテゴリの最新記事