07 Jun
ブリーダーの午後は犬たちと遊ぶ事に費やされます。
犬達も「相性の合う」仲間同士で遊ばせると、問題も無く愉しそうにじゃれあっています。
チョコレートのマギーは自分と同じ被毛を持った犬が居ない為か、年下の牝犬にマウンティングされたり、年上の牡犬にシツコク絡んだりして少し寂しそうです?
犬達の自由に遊ぶ様子を観察しながら、躾などの段階的なトレーニングのタイミングをいつも見計らっています。
マギーは余りショー向きな犬では無い様に思えますが、意外と年齢を重ねるうちに化ける事もありますので、一連のトレーニングは欠かせません。
パートナードッグとしても、誰の指示にも従うようにならなくてはいけません。
ハンドラーも替わると、犬の動きもまた変わります。
犬達の中には「怪我」や疲労性の「障害」を持ったものもいます。リハビリテーションには「制限運動」が極めて重要な課題となります。
「フリースタンディング」や「アップアンドゥダウン」などのショーイングドッグのトレーニングは「障害」を持った犬達には最適な運動として採用されています。そして犬達もとても愉しそうに振舞っています。
ショーハンドリングは犬との会話が緊張の中で行われる為、トレーニングを終えると犬達にも十分な満足感が生まれるようです。
「障害」の場所にもよりますが、炎症などが引いた後は痛みを感じない程度に「制限運動」を行い、患部周囲の筋肉などの衰えを防ぐ事が効果的なリハビリテーションにつながります。
運動を終了し、ケージに入る前に患部の「マッサージ」や「低周波治療」などが行われます。
7時頃にケージに入った犬たちは、すぐにすやすやと寝息を立て始め30分もすると熟睡状態です。そして朝4時頃までの睡眠をむさぼるようです。
日が落ちて、小鳥達の鳴き声も静まる頃にブリーダーのケンネルワークが終了します。
全ての作業が完了し、美味しい夕食を食べながら今日の一日を振り返る愉しい会話が一日の疲れを癒してくれます。