錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

何の得にもならないけれど…

2023年08月24日 | 昆虫・植物

キリシマミドリシジミの発生は他のミドリシジミに比べて遅く7月下旬から始まり、それから暫くしてオスは姿を消すもののメスは日照時間が短くなる9月のころまで活動しホストプランツであるアカガシの頂芽の基部に産卵をする。
が!
これって短日の9月に入ってから産卵するのかな?
もしかして8月に産卵しているメスもいるんじゃないの?
なーんて事を思いだしたら何が何でも確かめたくなるのが、このジジイの悪い癖。
だから…
朝日放送テレビの『ポツンと一軒家』に出てくるような道を攻めた。


そして、そこにあるアカガシの頂芽の基部を丹念に見ていくと…
キリシマの卵を見ーーーーっけ!
7月下旬に下界へと連れ帰ったアイノミドリが少ないながらも産卵するように、キリシマミドリも秋を待たずして産卵しているみたい。
ただし、その数は晩秋に確認する数の1割にも満たない数でしたが…
そんなこんなで見つけた卵は全て山に置いてきた。
暫くすると誰かの懐に収まるかもしれないけれど…

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ボーベリア菌に感染したセミ

2023年08月24日 | 昆虫・植物

日が明けて一昨日の話になりますが…
産卵確認をしていたアカガシの細枝を抱くように一匹のセミが死んでいた。
そして、そのボディを良く見ると既に翅は脱落しムシカビとも呼ばれるカビの一種であるボーベリア菌に冒され既にミイラ化していました。
※色からしてメタリジウム(Metarhizium)の一種による感染だと思う…
で、この爺の記憶が正しければ2016年にもヒグラシに感染したボーベリア菌の記事をUPしたことがありましたが、その後は全く出会ってないのでボーベリア菌に感染したセミを見たのは7年ぶりのこと。
しかし実際は、そんな環境を備えた場所へと出かけてないだけでボーベリア菌に感染した昆虫は自然界においては普通に見られる事例。
詳しくは2016年7月23日の『年寄りの冷や水 (Part.5)』👇を参考に…
https://blog.goo.ne.jp/lamna/e/b18be3178d189e345b8472b52d096b1f
でもぉ…
この手の菌感染よりも爺さんは冬虫夏草の方が見た目が派手で好き。


ちなみに…
こちらはツクツクボウシの幼虫に寄生したセミタケ(冬虫夏草)の一種でツクツクボウシダケ。

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