錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

学名が分かれば、こちらのモノ…

2023年11月07日 | 昆虫・植物

ここにUPした画像は産卵中のウスコモンマダラ。
そして左下の葉には卵が写り、やや中央の下には幼虫の姿も見られます。
しかーし、これまで日本へ飛来したウスコモンマダラは他の迷チョウとは違い、国内での発生はできなかった。
何故ならば…
これまでは発生するためのホスト(食草)が国内になかったら。
しかーし、この画像には卵も幼虫も写ってんじゃん!
そうなんてすよ。
だって、この植物は飛来したウスコモンマダラが発生できるかもしれないと、お隣の台湾から試験的に移植され見事に的中。


その名もタイワンタシロカズラ。
が!
このタイワンタシロカズラで検索しても、学名は一切ヒットしない。
どうゆうこと?😱
まぁ、冷静に考えれば直ぐに理解できますよ。
だって日本にない植物なのだから正式な日本名(和名)なんてある訳無い。
だからタシロカズラ属で何かしらヒットしないかとネットウエイブをかけてたら…
東京大学総合研究博物館の標本データベースにタシロカズラ属としての標本があった。
そう、あのNHK連続テレビ小説の『らんまん』で知られる東京帝国大学農学部森林利用学教室の標本ですよ。
でもぉ…
この標本には種を特定する小種名の記載が無い。
いやぁ、残念!
でもタイワンのタシロカズラなのだからと、あの牧野大先生ヨロシクとばかりに台湾の植物図鑑に目を通してみた。
すると台灣蝴蝶食草 與蜜源植物大圖鑑(下)の中から見ーーーーっけた!
台湾名は“華他卡藤”と呼び、学名はDregea volubilisなんだって
で、このタイワンタシロカズラと称される植物は、ここ石垣島に1本しか無いと言われているけど台湾名と学名さえ分かれば産直で『お取り寄せ』ができるってもんてすよ。
と、いう訳で…
これにてウスコモンマダラの飼育に一筋の光明か差しました。
I'm on vacation now.
しかーし!
そんな中であっても、この爺さんは時間を割いてお勉強。

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