「男性とのお付き合いも一回しかありません。そしてそれもまったく深いお付き合いにもなりませんでした。私は結婚したいのですが、このままで結婚できる人と出会えるのでしょうか?」と質問されました。
ふるらんには後ろに見える男性の影を感じるのですが、彼女はなぜかその人を背にしているようでした。
彼女はヒプノを希望されましたので、ふるらんヒプノをすることにしました。
時代は江戸。
彼女は田舎の農家のような場所で働いていました。
「母と・・私二人で農業をしています。父は・・・早くに亡くなったようでした」と言いました。
そしてある日・・・
「数人のお武家さまが来て・・足を洗って差し上げました」と言いました。
とても身なりのしっかりとした方・・・彼女は一目で好きになったようでした。
そしてまたそのお武家さまがやってきました。
今度は一人で。
そして彼女とお母さんと彼と三人で空をみながら
「安心した世の中にしたい」と彼のお話を聞いていたようです。
そしてまたしばらくして・・彼が来ました。
たまたま母親が出かけていて、彼が
「落ち着いたら必ず嫁として迎えに来る」と彼女に約束し、彼女と男女の契りを交わしました。
彼女の目から涙が流れて
「幸せ・・」と言いました。
それから彼女は彼が来るのを毎日待っていました。
しかし・・・一年すぎ、二年過ぎ・・・
5年・・6年・・・・
「彼は忙しくて来れないだけだわ」と彼女なりに思いました。
そして・・母親が病気になり、○くなり・・・
彼女は思い切って街に出ることにしました。
彼を探しに・・・
そして・・・街で働きながら彼がどこのお武家さまかを探してみました。
彼女は綺麗な人でしたから、男性からも声をかけられていました。
しかし、すべて断り、ひたすら彼を探していたのです。
ふるらんは彼女に
「それで彼とは出会えましたか?」と聞くと少し間があってから
「・・あ、見つけました!あるお屋敷の前で。でも・・・・」と暗い表情になって・・・
声をかけようとすると周りの人に止められて、そして彼自身もまったく知らなかったような顔をして屋敷の中に入っていきました。
彼女は大きな声で何度も門をたたいたようです。
「何度も何度もたたいて・・でも門番に怒られて」
いっぱい泣いていました。
家にどのような道順で帰ったのか覚えていないようでした。
ただわかったのは
「自分がだまされていたこと」
でも・・もしかしてもしかして・・・
「もう一度・・もう一度会えば解ってくれる」と思って次の日もお屋敷へ。
そしてやっぱり門前払いになりました。
「人なんか信用できない・・・これだけ何年も信じて愛してきたのに・・」と彼女の口から洩れていました。
また門の前に行き、今度も大きな声で叫んで・・・
しかし・・やっぱり門番に追い出され・・・
彼女はやっと自分がだまされたことを自覚したのでした。
「人なんて・・もう信じない。そしてこの思い・・どこにぶつけたらいいの?」といい、出した答えが・・・命を○つこと。
「私は生きている意味がわからなくなったようです・・」と彼女は言いました。
そして小刀を胸に忍ばせ、あの屋敷の前で自分の○を切り・・・
「人なんか絶対信用しない・・・人なんか・・」と繰り返していました。
そして・・・・と思ったらふっとふるらんの中に
「続き」と「展開が変わる」と聞こえてきまして・・
本来ならここであるセッションをするのですが、何か道があるらしく・・そのまま続行しました。
場面が変わって・・・ヨーロッパの風景です。
「私は男性と口論をしています」と言いました。
そして・・・
どうやら好きな男性と口論しているようです。
相手は結婚を誓った人。
でも他の女性との浮気をしているのがわかり・・・
「私って・・また同じ人に苦しめられているんだわ」と言いました。
(ちなみに・・・この男性、彼女が昔働いていた会社の社長さんで愛人の話しの絶えない人だったそうです。結局セクハラまがいのことをされて彼女が退職しましたが・・)
そして・・・
「先生・・またほかの時代が見えてきました」と言われましたが、ふるらんはあえて止めました。
それでその彼との関係をじっくり聞いてみることにしました。
やはり彼は彼女と約束し、そして彼女を捨てて他の女性のところに行っていること。
それと彼には最初は好きだったのだけれども・・・本当に命をかけるまでの相手ではなかったこと。
その彼の本心は
「その場限りの発言」だったということでした。
彼女が男性の言葉を信じるのは女性としてとても理解できること。
だって・・・「好きだよ」と言われたら・・心がゆるむもん
ふるらんの頭の中に
「本当の運命の男性・・」と聞こえてきたので、彼女の本当の本当・・という場所へ行くことにしました。
はるか昔のある国です。
そこで彼女はあるお屋敷に勤めていました。
そしてそこで一緒に働いている男性と恋に落ち、結婚の約束をしたのでした。
しかし、その国の王様が
「彼女を第○夫人にしたい」といい、彼女は王様と結婚することを選びました。
彼女の本心を聞くと
「これで良い生活ができる」という言葉でした。
王様の奥さんになり、優雅な生活がありました。
しかし・・王様はいろいろな女性との関係があり、自分のところには来てくれるのは少しの時間でした。
「私を愛して」という彼女の気持ちは伝わらず、しかし女性としての幸せは「物欲」だけは満たされるのでした。
もともと結婚する予定だった彼は他の人といっしょになることもなく、彼女を見守っていました。
そしてその彼の本心は
「いつでも王のもとを去り、彼女と二人で逃亡する」という覚悟がありました。
彼女は王妃となっていましたから彼の前でも何事もなかったようにふるまいまいました。
彼は
「それが君の幸せならその君をいつまでも見ていたい」というぐらいの彼でした。
途中・・・彼女は
「あ・・・この人、前の会社の人です・・・」と答えたのでふるらんは
「どんな人だったの?」と聞くと
「優しい感じの人でした。でもなぜか私は彼を無視していました。嫌いじゃないタイプだけど・・・なぜだったんだろう・・」と言いました。
過去世の癖が抜けていません。
彼女は彼に負い目もありますし、それと彼女の「地位」とか「お金」のプライドが素直さを消してしまっていました。
彼女は王様と会えない間、ドレスを身に当てては鏡の中の自分を見ていました。
「綺麗・・といつも自分に言っていたようです」と言ったのでふるらんは
「それだけ?ふるらんには他の声も聞こえてきてるけど・・」と聞くと
少し間を置いて・・・大声で泣き始めました。
「さびしい・・・・・・・本当にさびしい・・私はどうして一人ぼっちなの?」。
さびしかったのです。
お金と地位が手に入りましたが、でもとても寂しかったのです。
そしてもう一つの心の声が
「王様をこっちに向かせたら・・王様の心を私だけのものにしたい」という声でした。
そして彼女は思いきった行動を取ることにしてしまったのです。
・・・・・・・・・・・続く