座って休んでいると、ふっと瞑想に近い頭の中が真っ白のような感覚に入った。
顔を突き出し、誰かに向かって叫んでいる。
端から見ていると、縛られている縄はほどけかかっている緩いものである。
しかもその人は自分から縛られに行き、助けて欲しいと言っている。
同情が欲しいのかしら…と思った瞬間、
「うぬぼれが強いんだよ」と聞こえてきた。
うぬぼれ…
自惚れと書く。
しかしここでまたメッセージが。
うぬ…
うぬ…
意識が現実に戻ってきて、
目の前に日常の風景が現れる。
うぬぼれ、
うぬ……
あ、そっか!
自分も気をつけよう。
いつどこでも気をつけよう。
大分前に、あるお寺に初めてご挨拶に行かせて頂いた。
そこは観光地化されて沢山の人が渦巻きを作るぐらいの声と自分達の思いを吐き出しているような場所になってしまっていた。
大変なことになってるわ…と思いながら本殿に入ろうとするとものすごい怒鳴り声で聞こえてきた言葉があった。
「◯◯◯!」
聞こえる、聞こえないの能力を話している訳ではない。
神の土地、仏の土地でしてはいけないことは絶対してはいけない。
そしてそこで感じたこと、学んだことで絶対にうぬぼれてはいけない。