彼とうまく別れる方法をお教えいただきたいというご依頼。
相手の方には妻子がおられます。
彼は奥さんと別れると言っていましたが、
「それはないですよね?」
「そう思います」と私が答えると、彼女は
「途中から騙されてるわと感じて、もう無理と思っていました」と言いました。
恨みや執着なく別れる気持ちの切り替えを教えてもらいたいということです。
いろんなことを悩んで、辛かったでしょうし、気持ちはそう簡単に切り替えられませんしね…
それで心の底にあるものを整理、切り離しの方法をお話してみると、
「やってみたいです」と言われたので、
心を静かにしてもらうためにスピリチュアルな縁を切る文章のお手紙を書いてもらいました。
それを私はある場所へ持って行きました。
彼とバッサリ切ると相手から追いかけられるので、少しずつ連絡を減らしました。
その間、会社の人達や友だちなどとZoomでの飲み会があり、一人暮らしでも気分を紛らわせたそうです。
普段の生活の中で彼との思い出と同じ場面が何度かあり、その度にその時の感情が湧いてきて、
いつもなら“好き”の感情だったのが、彼の嫌な部分があからさまに出てきて、
彼って面倒くさい、別れたいと心底思う様になりました。
彼女の中で別れの気持ちが加速したので、再度お会いして、またお手紙を書き直し。
(内容はナイショ)
その数日後、会社の昼休みに休憩室でウトウト寝ていると、夢を見たそうです。
彼が仕事をサボっている場面、
会社の女の子にちょっかいを出している場面、
マンガ喫茶で時間潰しをしている場面…
彼女は
「まるで彼の一日を背後○のようについて歩いていた夢でした」と話したので、
「それは本気でついて歩いたかもね」と言うと、
「そんなことはあるのですか?」と聞かれたので、私はある男性のお話をしました。
健さん(仮名)は義人さん(仮名)と仲良しでした。
2人はよく遊びに行ったり、飲んだりする友達でした。
ある日、遊びに行く約束をしていたのですが、義人さんからキャンセルになり、健さんは自宅で昼寝をしていました。
すると夢の中に義人さんが女の子と一緒に車に乗り、市内から郊外へ向かい、○○ホテルに入り…
布団の柄が見えたので、健さんは
「どこから布団の柄を見ているんだろう?」と思い、冷静になって見ると、自分が天井に張り付いていることに気が付き、びっくりすると目が覚めたそうです。
「夢か…」と思っていましたがあまりにもリアルだったのでもう一度見えていたことを整理したそうです。
そして…義人さんとまた飲みに行きました。
義人さんは
先日キャンセルしたことを謝り、家の都合で…と話すので、
その時見た夢の話をすると、義人さんはみるみる顔色が変わり…
「実は…」と答えたそうです。
布団の柄まで正解だったそうです。
「人って凄いですね」と彼女が言うと、
「良い意味でも良くない意味でも人は繋がるし、体験と記憶で再燃、もしくは再体験を現実化するの。健さんと義人さんの場合は互いの意識が繋がって、無意識の視覚現象化させたのでしょうね」
自分が産んだ子供が今何をしているかわかるのが母親。
それはやはり“生命”の伝承。
命で繋がっている親子は強しです
「きっと神様は彼の良くないところを“繋がっているうち”に見せてくれたのだと思います。つまり、これで切らないと…この先は神様も手助けしてくれなくなるとおもいますよ」と話すと、
「そうですね、またあのだらしない夢を見るのも嫌なので、もう私からは連絡は入れません」と決意されました。
そして私から、
「ちなみに…その夢にはまだ気がついていないことかありますね」と言うと、
「え?」と言われたので、
「誰の目から見たと思いますか?」と聞くと、
「自分ですよね?」と言われたので、
「男性ではないですか?」と聞くと、
「え?」と驚かれるので、
「私からは見て男性です。こんな感じの…こんな…」と説明すると、
「彼と私の共通の知り合いです」と答えました。
この先のお話は…皆さんのご想像にお任せします。
ただ思うには…
人にはちゃんと心配してくれている人がいます。
そしてその中でも、ちゃんとあなたを人として、人間として愛してくれている人もいます。
「慈悲」と言う意味は今現在あなたが思っている意味です。
でも本来の仏教、遥か昔の、お釈迦様が話された時代は『真実の友情』の意味です。
つまり恋人や家族では愛があって普通。
それよりも真実の友人の愛の深さの意味を表します。
あなたの愛は他の人に捧げていますか?
愛が深い友人はおられますか?
この人生のうちに一人…見つけてくださいね。きっと相手の方も探しておられると思いますよ