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トワイライト ズー ~メアリー・ポピンズを想う~

2014-07-22 | 本にまつわる話
コアラ舎の前のオーストラリア原産のブラシノキ




もう一か月以上前のことになりますが、懐かしい場所でのイベントに行ってきました。

かれこれ20年程のご無沙汰だったでしょうか。

子どもたちが幼い頃には度々訪れていた動物園です。

それも、閉園後の静かな動物園です。




いったん閉園したのち、再び開園です。

日はすっかり傾き、今まで知っていた動物園とはちょっと違う雰囲気です。

Twilight Zoo 夕暮れの動物園・・・



昨年オープンした国内最大級の新アジアゾウ舎「ゾージアム」に行ってみました。

旭山動物園が話題を集めるようになってから

各地の動物園も刺激を受け、楽しいものになってきているようですね。

ゾージアム

すっかり童心に返り、ゾウの耳の大きさや鼻の長さに
大はしゃぎしてしまいました。(苦笑)



左の写真は、木陰からこっそりゾウを覗いている気分になれる壁

スリットビュー

このアイディア面白いですね。

 

可愛らしい作業用車両もすっかり気に入ってしまいました。



日も沈んだからでしょうか。

大きな声で吠えるジャガーの迫力に驚いたり



起きているのに、こんなふうに寝そべっているシロクマ・・・

おなかがひんやりして気持ちがいいのでしょうか。

どこからか「この熊 お父さんみたいに寝てる~~~!」

なんていう娘さんの声がしてきました。(笑)




実は、閉園後の動物園に子どもの頃から憧れていました。

正確に言うなら、夜の動物園に行ってみたいとずっと思っていました。

そんな気持ちにさせたられたのはお気に入りだった物語 

風にのってきたメアリー ポピンズ

を読んでからでした。
                                  

~今も大切にしている本のひとつ~

東風の吹く日に、こうもり傘につかまって空からやってきたメアリー・ポピンズ。

バンクス家で子どもたちの家庭教師として働くことになります。

つんとすまして、あまり笑うことのないメアリーですが

彼女の持つ不思議な世界に、子どもたちは魅了されていきます。

その物語の中に、メアリーが子どもたちを夜の動物園に連れていく様子が描かれているのです。

満月の夜、動物園に行くと、動物たちが集まってメアリー・ポピンズの誕生会が開かれていました。

ジャングルの王様はキング・コブラであり、なんとメアリー・ポピンズのいとこだというのです。

キング・コブラは、脱皮した皮をメアリーにプレゼントします。

・・「ほんとに、いとこなの?」と、マイケルが、そっとききました。

「いとこの子です・・母かたの。」と、ヒグマは、口に手をあてて、声をひそめて教えてくれました。・・・

強い動物も弱い動物も、この日だけは平等にパーティーを楽しんでいたのです。

人も動物もみな同じ生き物だということを改めて教えてくれました。

ひょっとしたら、人間の知らないところで

動物園の動物たちはこんなことをしているのかもしれない・・・

そんな想像をめぐらしたものです。


そして、この夜の動物園では人間が檻に入れられていました。

たしか・・・酔っ払いのビジネスマンが檻の中で

怒っていました。

ディズニーの映画で知り、本を読むようになったメアリー・ポピンズ。

映画のメアリーと原作の中でのメアリーは少々違ったイメージではありますが

どちらも私にとっての憧れの人であることに違いはありません。

こちらの動物園でもナイトツアーが時折開催されています。

またいつか、参加してみたいものです。

さて、今回の夕暮れの動物園ではカンガルーやアシカに直接餌を与えることができたり

普段は入れないような場所にも入らさせてくれました。

いつもは高くて遠いキリンの顔も、こんなに近くで見られました。

振り返ってみると



まるで檻の中にいるのが人間みたいに思えるではありませんか。



ライオンも寝てはいませんでした。

(写真は取り損ねてしまいましたが・・・)



昔は見かけなかったのに、飼ってもいないアオサギが飛び回っているのがやたら目につきました。

人間が動物園の動物たちに与える餌を横取りしようと

虎視眈々と狙っていたのです。

なんだか、このアオサギが一番人間に近いように見えてしまいました。







先日立ち寄ったサービスエリアのチェーンソーアートのクマちゃんもユーモラスでした♪

 Thank you!