ズバリこの映画は劇場公開されています。
そのときの題名は「新金瓶梅」。日野先生の本によれば、明の時代の娼婦と官史の卵の恋愛を描くポルノだそうです(日本語版)。
日野先生も当時見たのですね。
【邵氏】の「金瓶梅」が既に公開されていましたので当時の配給会社の東映は"新"を付けたのかも知れません。
有名なので「金瓶梅」については多分御存知の事と思います。
(昔、マンガ本もこっそり読みました。)
関係のない話ですが、私は興味が湧いたものならばどんな内容だろうと見るための努力は惜しまないですし、どんな映画なのか内容を知り、古いものが好きなので当時の製作者、関わった人々がどんな気持ちで参加し、どのようなストーリーで、どんな風に作り上げて行ったのかを理解したいのです。
もちろん映画を楽しむこと、それを最重要視しています。
暇さえあればもっと面白い映画を探したりして、見たことの無い映画が鑑賞出来たならば
大きな喜びを感じています。(もちろん言葉が分からないような敷居の高い仕様だったとしても)また、私は映画に点数を付けたりはしないです。
昨年「新官人我要」は香港盤VCDがリリースされました。
この情報を知って以前blog以前に記事を書いたとき、国内リリースなどおそらく無理でしょうし、機会があれば見てもいいかなぐらいでした。
しかし最近たまたま入手できましたので、折角ですのでご紹介してます^^。
(内緒の話ですが、今回は劇場公開という言葉、その誘惑にも負けました。)
主演の邵音音は玉棠春(又名:蘇三)を演じていました。
ところで原題が「新官人我要」なのですから結果的に邦題も「新金瓶梅」で正解だったと思います。観客は本当の故事など知らないのですから。
(なぜ「”新”官人我要」なのかは後述)
不思議なのは、なぜか嘉禾が権利を保有していたところにもあります。
ではどこが見所かと言いますと
ポイント(いままで個人的に気になっていた点)を整理して挙げておきます。
その1
日本公開されたほどのものか否か?
その2
本当は誰が出演しているのか?
その3
実際のタイトルは何か?また、"新"が本当につくのか?
その4
製作した香港の会社は?
その5
yesasiaではどうして買えないのか?
などなど、挙げれば切りがない感じ…。
(まだあるんですが伏せておきます。この映画のストーリーも正直あまり興味がありません。あしからず)
これがオープニング。
石天さんもご出演。(官史に仕える王新役)
そして、私のお気に入り俳優、于洋である(王金龍)。
(それにしても、これは・・・何たる映画なのですか!!)
王金龍は裁判官となり判決を下します。
実はここからが本題。
この映画のオリジナルの「官人!我要」は何と陳誌華が監督なのです!(但し楊群と共同ですけどネ)
しかも時期は76年。あの「少林寺木人拳」の頃です。
羅維が直接呼んだのかは不明ながら、どうやら「官人!我要」がヒットして
その才能を見込んで羅維影業で3年もの契約を結んだらしい。
彼がこんな仕事もしていたとは驚くばかりです。
また、監督、撮影、音楽などのスタッフが「どうして?」と思うほど変更されているのです。
監督:楊群/陳誌華 ⇒ 楊群
撮影:陳清渠 ⇒ 張耀祖
音楽:周福良 ⇒ 顧嘉輝
特筆すべきなのは【嘉禾】で撮影師として活躍していた張耀祖に変更されていることです。
どういう訳か完全に陳誌華や陳清渠を消し去り、
スタッフを上記で一新、”新”として作り直したのではないのかと思います。(おそらくは楊群の手によって?)
また本編には「紅樓春上春」の監督で、最近個人的に気になっている俳優の金?(Gam Yam)が出ていた(但し、この情報はどこのサイトにも載っていなかった)ことで彼の出演は陳誌華との関係も推察され興味深い。
このVCD、残念ながらオリジナルではなかったのですが、
当時劇場で公開されたのは、まさにコレだったんですねぇ~。(・・と実感しました)
もしや香港でヒットしてしまったことが輸入された理由では?
上記のポイントも大体解決できましたのでよしとしておきましょう。
最後にちょっとだけあらすじ(?)を書いておきます。
この映画での修行僧は少林寺で、ある修行をするのです。
この房を管理する主僧は王莱。
(高温の床なんてソックリだし。)
この映画の場合そう解釈すればいいんですね。
鳳鳴影業公司作品
そのときの題名は「新金瓶梅」。日野先生の本によれば、明の時代の娼婦と官史の卵の恋愛を描くポルノだそうです(日本語版)。
日野先生も当時見たのですね。
【邵氏】の「金瓶梅」が既に公開されていましたので当時の配給会社の東映は"新"を付けたのかも知れません。
有名なので「金瓶梅」については多分御存知の事と思います。
(昔、マンガ本もこっそり読みました。)
関係のない話ですが、私は興味が湧いたものならばどんな内容だろうと見るための努力は惜しまないですし、どんな映画なのか内容を知り、古いものが好きなので当時の製作者、関わった人々がどんな気持ちで参加し、どのようなストーリーで、どんな風に作り上げて行ったのかを理解したいのです。
もちろん映画を楽しむこと、それを最重要視しています。
暇さえあればもっと面白い映画を探したりして、見たことの無い映画が鑑賞出来たならば
大きな喜びを感じています。(もちろん言葉が分からないような敷居の高い仕様だったとしても)また、私は映画に点数を付けたりはしないです。
昨年「新官人我要」は香港盤VCDがリリースされました。
この情報を知って以前blog以前に記事を書いたとき、国内リリースなどおそらく無理でしょうし、機会があれば見てもいいかなぐらいでした。
しかし最近たまたま入手できましたので、折角ですのでご紹介してます^^。
(内緒の話ですが、今回は劇場公開という言葉、その誘惑にも負けました。)
主演の邵音音は玉棠春(又名:蘇三)を演じていました。
ところで原題が「新官人我要」なのですから結果的に邦題も「新金瓶梅」で正解だったと思います。観客は本当の故事など知らないのですから。
(なぜ「”新”官人我要」なのかは後述)
不思議なのは、なぜか嘉禾が権利を保有していたところにもあります。
ではどこが見所かと言いますと
ポイント(いままで個人的に気になっていた点)を整理して挙げておきます。
その1
日本公開されたほどのものか否か?
その2
本当は誰が出演しているのか?
その3
実際のタイトルは何か?また、"新"が本当につくのか?
その4
製作した香港の会社は?
その5
yesasiaではどうして買えないのか?
などなど、挙げれば切りがない感じ…。
(まだあるんですが伏せておきます。この映画のストーリーも正直あまり興味がありません。あしからず)
これがオープニング。
石天さんもご出演。(官史に仕える王新役)
そして、私のお気に入り俳優、于洋である(王金龍)。
(それにしても、これは・・・何たる映画なのですか!!)
王金龍は裁判官となり判決を下します。
実はここからが本題。
この映画のオリジナルの「官人!我要」は何と陳誌華が監督なのです!(但し楊群と共同ですけどネ)
しかも時期は76年。あの「少林寺木人拳」の頃です。
羅維が直接呼んだのかは不明ながら、どうやら「官人!我要」がヒットして
その才能を見込んで羅維影業で3年もの契約を結んだらしい。
彼がこんな仕事もしていたとは驚くばかりです。
また、監督、撮影、音楽などのスタッフが「どうして?」と思うほど変更されているのです。
監督:楊群/陳誌華 ⇒ 楊群
撮影:陳清渠 ⇒ 張耀祖
音楽:周福良 ⇒ 顧嘉輝
特筆すべきなのは【嘉禾】で撮影師として活躍していた張耀祖に変更されていることです。
どういう訳か完全に陳誌華や陳清渠を消し去り、
スタッフを上記で一新、”新”として作り直したのではないのかと思います。(おそらくは楊群の手によって?)
また本編には「紅樓春上春」の監督で、最近個人的に気になっている俳優の金?(Gam Yam)が出ていた(但し、この情報はどこのサイトにも載っていなかった)ことで彼の出演は陳誌華との関係も推察され興味深い。
このVCD、残念ながらオリジナルではなかったのですが、
当時劇場で公開されたのは、まさにコレだったんですねぇ~。(・・と実感しました)
もしや香港でヒットしてしまったことが輸入された理由では?
上記のポイントも大体解決できましたのでよしとしておきましょう。
最後にちょっとだけあらすじ(?)を書いておきます。
この映画での修行僧は少林寺で、ある修行をするのです。
この房を管理する主僧は王莱。
(高温の床なんてソックリだし。)
この映画の場合そう解釈すればいいんですね。
鳳鳴影業公司作品