どうも、こんにちは。
しばらく更新ストップしていた
企画(カテゴリー参照)のつづきになります。
順番もありますけど、今回は拳精を取り上げてみたいと思います。
一応拳が付くので拳シリーズになるんですかね。
パンフレット裏が金田賢一の『不良少年』。つまり同時上映の邦画とセットになっています。こちらは未見でした。。たまたまなのか、ホントに珍しくスタッフ全員の写真が掲載されているんで驚いちゃうんだけども、なぜか全員メガネをかけてました(笑)。どーでもいい話・・。
で、拳精の方はイラストレーターの方の書いた拳精ちゃんたちがとってもかわいらしいんですよね~。こんなマスコット欲しい!!
ストーリーも読んでみます。うーん、単純だけど、ちょっとミステリアスな要素が絡んでいるシナリオになりますよね。
そういえば、拳精に関しては噂話もいろいろありますね!例えば、あの黒装束の男。忍者っぽい動きでカッコいいですよね。これは誰であるのか?これに関しては個人的な意見になりますけど、ここでメモを書いておきます。
動きがとにかくスピーディーですよね。ただ1人の人間ではなさそうです。かぶっている頭巾の違いで2~3名かも?
当時のメンバーで、こんなアクロバティックなアクションができる人ってかなり限定されると思います。
あと、この人物の手が特徴的ですね。七煞拳譜の教本を抜き取る手や和尚の口を押えたりする手などで確認できますが、にぎりこぶしも相当ごっつい大きさで、指も太くてがっちりした掌をしています。
可能性としては、最初の人物は拳精の武術指導にも名前が挙がっている人。これが無難なラインだと思っていますが、
謝見文さんとか彭剛さんではないかな??実は謝さんもごっつい手をしている人なんですよね。私の好きなカンフー映画ではボス役を結構演じていますが、ジャッキー映画だと凄いアクションは殆ど見せないですけど、他の映画ではとんでもなくキレのあるアクション(足技もかなりのモノ!)で魅了してくれてます。あと、もう1人はジャッキー本人である可能性もあると思いますが、真相は闇の中・・・。
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あと、拳精は一部が韓国ロケで、有名な寺院などが使われてますね。
韓国バージョンはあまり好きじゃないですが、20年くらい前に知り合いを通じて入手しました。割と最近になってこの韓国バージョンの謎の資料を入手。これがそう。
おそらく韓国語が分かる方が解説されていて、セリフについても詳しく書かれていました。
韓国版の肝はやはり通常版の本編には登場しない人物(女性)が出演していることですね。私もこれを最初に見た時かなりの衝撃でした。
この資料には名前が記載されてないですけど、こちらの女優さんは以前の調査で判明した玄愛利(ヒョン・エリ)という韓国の女優さんでした。
韓国でロケしている関係でどこかで探してきたのがこの人だったのに残念ながら香港上映版ではカットされてしまい、この女優さん、その後も見かけることはありませんでした。。
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ストーリーをざっと見直しみると、やや気になる点が見つかる・・。
中盤、牢にいたはずの慧悟がいなくなり、その後、管長が裏切者を捕まえるため十八羅漢の派遣を命令する。
しかし、そんなシーンは無く、一龍が拳精たちからの秘技・五獣の拳に磨きをかけている頃、陸青は総帥の候補者たちを次々に倒してゆく。一通り訓練を終えた一龍は下山を決意。下山には十八羅漢を破ることが必須であった。管長は通例に従って試練を受けさせるが、その前段で裏切者の捕獲に「失敗した」と言っていた。あれ?なんで失敗したの?ちょっとおかしいですよね(笑)。
主役の対決の前にちょっとだけでも、十八羅漢の凄いところを見せていたらともっと良かった気がしちゃってます。
確かに見せ場というか面白い部分は、拳精たちからの技伝授とその成果である田俊とのバトルだと思いますが、一龍とこの十八羅漢の対決シーン(at 行天宮)が一応この映画の見せ場となっています。(あのトンファー、子供の頃に見た時の印象が強く残っています。)まぁ少林寺から下山するあたりなどは「少林寺木人拳」と同じ流れを感じますが、個人的には木人と対決して下山する方が好きかな?
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拳精お好きの方ならストーリーはインプットされてるかと思います。その脚本を邵氏をクビになってしまったベテランの
潘壘に依頼しているんですね。台湾芸術電影の父と呼ばれた潘壘監督はベトナム生まれ。(2017年没)。戦時中、激しい戦争から避難しようと出国、上海へ。その後台湾へ移住。台湾で文学雑誌を創刊したりする傍ら、62年に監督した映画『颱風』が国際市場で注目を集めるようになり、その後、台湾の邵氏作品に着手した。『情人石』(64)が代表作。
他にも『毒玫瑰』(66)や『パープルダーツ』など非常に面白い映画を撮る監督さんですよ!(ジミーさんの『劍』も素晴らしかった!)パープルダーツと呼んじゃいますけど、これが凄い武俠片で紫のかんざしを武器にする女剣士のお話です。
とまぁいろんな映画を撮ったりしていた人でしたが、拳精の脚本を単独で書くに当たり、自身の作品から何かヒントを得ていたりしたら面白いですよね。
注目すべきなのは邵氏カテゴリ2の『色中餓鬼』(75)ですね。華倫主演の本作。拳精はコメディ要素満載でありましたが、この『色中餓鬼』は拳精の3年も前に潘壘が撮ったコミカルな要素は微塵にも感じられない本格ホラー作品だったのです。おフダを持った主人公・華倫がお化けから逃げたりするシーンはもちろんの事、ラウ・カーリョンの『神打』よりも早く唐偉成と同じ格好した道士が登場!これはちょっと意外でしたね。拳精に関わった人物に焦点を当ててみると新たな発見があったりしますのでそれも面白いと思いました。
今回はちょっと新しい視点で拳精を追ってみました。またね~。
とりあえず日本語でって方に!石丸ジャッキー!!
『拳精』ネガ・フィルムからテレシネした劇場公開版。おすすめのブルーレイ・ソフト!!
いつも読んでます。ムービー・コミックス!!これでセリフが分かります。
ジャッキーの広東語=チャールズタンとはよく紹介されていますが全作品ではないと思いますがどうでしょうか?
ちなみに英語バージョンで聞いてみましたところ、酔拳、蛇拳、神拳、拳精で同じ声優であろうと思うくらい同じに感じ安心して見れました。ドラゴン太極拳の岳明刀の声優も同じ人だと思います。