電影フリークス ~映画のブログ~

電影とは、映画のこと。その映画を一緒に楽しみましょう。

『至尊威龍』のクレジットを検証する。

2008-07-09 00:40:56 | 羅維影業
『至尊威龍』がようやくJoysalesより発売されました。

以前見たVCDはクレジットがありませんでしたので詳細のスタッフなどの情報が
不明のままでしたが今回のVCDではしっかり収録されていました!

パッケージはいつものオリジナルポスターを改変したもので
(漢字が読みやすくなっているのはOK。誤字はNG)
この映画のポスターがあった事がまず驚くべき部分なのですが
怪しげな(?)イラストに仕上がっているようです。


タイトルが『一對活寶足包天下』で、パッケージには小さく
AKA:一對活寶闖天下とも書かれています。
多少は『一招半式闖江湖』に似てなくもないかなと思います。
(羅維あたりがいかにもつけそうな題名ではありますが)

草叢を走っているシーンをバックにしているのは『笑拳』にそっくり。


武術指導は彭剛と思っていましたが
彭剛、孫吉、王耀と3名が表記されていました。


そして最も気になっていた監督は『笑拳』の執行導演だったという”魯江”だったのです。(英名も"Richard Chiu"になっています!!)

正式に監督として挙がっているのはコレだけかも知れませんが
羅維影業に残されたスタッフでは彼しかいなかったのでしょう。

その他は以下の通り(一部スタッフのみ)
監製:羅維
出品人:許麗華
製片:李憲章
編劇:司徒安

脚本が司徒安というのも彼らしいといえば彼らしいです。
(いちおう一流の脚本家のはずなんですが)
また、製片の李憲章は李先章のことではないでしょうか。


最後に、『至尊威龍』から『一對活寶足包天下』へ。
作品をみれば未完成ではなくきちんと完成されたように思いますが
なぜ最近まで存在があまり知られておらず、
スタッフなども判明していなかったのか、この辺りが不思議なんですね。
これも長い月日がそうさせたのかも知れません。


オマケ:こんなのでも良かったとは思いますがねぇ。
(故人のプロデューサーに聞いてみたかったなぁ・・・・・・・・・。)
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至尊威龍

2008-01-22 00:34:31 | 羅維影業
本日は龍方主演「至尊威龍」について。

以前「笑拳」について書きましたが、まだ続きがありました。
ちょっと振りかえってみますと、79年「師弟出馬」撮影の為、
ジャッキーを取られた羅維が別の映画を考えはじめてやや諦めムードのなか、
龍方主演映画の製作を開始・・・。
それが「笑拳怪招續集」だったというお話でした(台湾製)。

正式な続編になっていたのかも知れないと思い、一つ一つ龍方の作品を
当ってみて、これが「至尊威龍」(77年説あり)という作品に当たるのではと思っていました。実際はどうだったのでしょうか?

もちろん台湾製ですのでジャッキー以外の出演者、ロケ現場から衣装に至るまで似ていますので笑拳の延長上にあるのはすぐに分かることでしょう。

しかし、ストーリーは続きという訳でもなく、関係のない
ドタバタコメディー作品に仕上がっていると思います。(お祭り映画です)


爆竹が鳴って物語ははじまる・・。包打武舘の師範(金帝)は○×拳法の道場を開いていた。弟子入り希望だが、多少腕に自信のあった七斤(龍方)は弱々しい道場の連中をさっさと片付ける。

一方、男が道を歩いていると神鶴追命手の使い手(孫榮志)が現われ襲われてしまう。

七斤は町の連中と手合わせし自分の強さを見せ付けていた。場所を変えても七斤はまた勝利した。そこへ婚礼の衣装をして七斤に結婚を迫ったのはてん足の美女(武文秀)だった。

七斤は、そのおてんば娘に追っかけられ、ろくでもないオカマ(鄭富雄)の住む朱家に逃げ込むが・・・。






















孫榮志&彭剛振り付けによるラストが凄い!

結末は・・・ご自身の目でお確かめ下さい。

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今回、羅維影業作品の「至尊威龍」を取り上げました。
笑拳俳優ほか総出演で個人的にはとても笑えました。
ファンじゃないとこのおバカな映画は楽しめないかも知れません。

この作品入手のため、Onlineショップなどいくつか当ってみましたが
なかなか見つかりませんでした。
しかし、しばらくして何とかタイ語盤VCDを見つけて購入しました。
送料込みで5.5ドルと格安だったのであまり文句も言えませんが
どんなものか確認したい程度であればこれで十分と思います。
(made in Thailand)


こちらでは何度か「上海灘大亨」「雍正與年羹堯」と言った
70代後半~80年頃の龍方作品をご紹介しました。
結局、龍方って運も悪かったのでしょうか。。。


最後に、監督が不明であり(オープニングのクレジットも切られている)、
製作も明らかに77年ではないように思えますが、何となぁく不思議な映画でもあると思います。JSからもVCDが発売予定となっているようですのでそちらを待つのも手でしょう。(タイトルは又名の「一對活寶跑天下」となる可能性あり)
コメント (6)
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