電影フリークス ~映画のブログ~

電影とは、映画のこと。その映画を一緒に楽しみましょう。

死亡遊戯という映画

2025-02-03 12:32:00 | 七十年代作品【1978】
こんにちは。醒龍です。

ちょっと「死亡遊戯」
見てました!
珍しいでしょう?(笑)

たまに見たくなるんですよね〜
アレを。

そう、チィ先生のシーンなんかを見ていろいろ想像してみたり、やっぱりオリジナルメンバーの出演シーンは何度でも見てしまいますね(笑)


普段ゲームはやりませんが、今回はPS4で再生してみました。
普通のプレイヤーは、リモコンが小さいのでよくなくなるんですよ(苦笑)
ちなみに、リージョンBが再生できるリモコンは、あるボタンを押します^^

過去、ソフトは沢山出ていたと思いますけど、私の死亡遊戯のお気に入りソフトは、最初に出た方のエクストリームのヤツ。
特典映像で、黄色いヌンチャクをブン回すシーンとか、何回も撮り直ししてるのですけど、面白くてそこばっかり見たりとか、とにかく撮影現場が楽しそうなんですよね。

生誕80周年の方、UltraHDはまだ再生しておりません。
スペック見ると16ギガも容量増えてます
(こっちにも同じディスクが入ってますが。。)

パッケージ裏の文字がホント小さいので、最近は拡大しないとさすがに読めなくなってきました。なんか情報詰め込み過ぎとかじゃないでしょうかね??


やはりトラックスーツが印象的な死亡遊戯、短い時間ですが楽しめました!
また個人的に面白い視聴方法などが見つかりましたら、ご報告させていただきます。





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荷蘭賭人頭

2019-02-25 22:42:11 | 七十年代作品【1978】

こんにちは、醒龍です。

いよいよ2019アカデミー賞が発表されましたね。いやぁ、『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレックがオスカー受賞ですね!!やったぁ。4冠達成おめでとうございます。オープニングも最高!!Queen最高!!

さて、今回は『アムステルダム・コネクション』として知られる現代アクション映画です。

監督のロー・ケイは、近年のホラー作品やユン・ピョウ出演のドラマ『少年陳真』(04)などのベテラン監督(ニュー・ウェーブ派ではない)で、「ジェット・リーの軌跡」では脚本もつとめた人ですね。邵氏なら「ドラゴンズ・クロウ 五爪十八翻」や功夫喜劇の『無招勝有招』で知られるリュー・チャーユンが主演したカンフー映画『痳瘋怪拳』がありましたね。ロー監督はこの映画で、”ハンセン病拳”という異色のカンフー映画を作ったのです。つまりそういう映画をいっぱい作ったお方。

主演は、ほぼ4人が同格として扱われています。その4名を順を追って紹介してみます。

まず第1の男。ヤン・スエ。

御存知ボロ・ヤンです。普通に芝居をしてる、彼が実に素晴らしいです。先日の邵氏作品のような若さは全く感じられなくなっています。この映画ではボスの一人です。

つぎに第2の男。ファン・メイサン。

ちょうど邵氏を抜けた頃ですが、『燃えよデブゴン7』や『紮馬』の乞食のじいさんがハマり役でしたので、マフィアのボスと言ってもねぇ(?)。濃いと言えば濃いですね。邵氏時代の善な性格とか割と多かったので反動で(?)一気にワルになっちゃいました。

さらに続く第3の男。ウォン・ユンスン。

森田健作似のさわやか系であります。彼も邵氏出身の俳優ですが、周りの濃いキャラの前には竦んでみえてしまいます。割と好きなのですが、国内版リリースも他になくてあまりにもマイナーな人かも・・。

そして第4の男、パイ・ピョウ。

パイ・ピョウも充分濃いキャラなのですが、彼の事が最初に出てきますので真のメインが彼ですね。表情からも人間らしさがにじみ出たとても良い役者さんですよね。監督(ルイス・ファンの父、ファン・メイサンもその一人)もそれを認めた上でこの映画が成り立っているのですから、大変信頼されている人物でしょう。これから彼の作品もいっぱい紹介していきますよ。

そうそう、この映画では黒幇の"術語"が出てきます。他ではあまり見られないのでこの映画は特殊な映画であると言えます。劇中で呪文のように唱えるアレです。もしかしたら『少林五祖』あたりにつながるかも知れません。

そしてDVDについてですが、以前廉価版のDVDがリリースされましたね。DVD化は20本ものタイトルが予定されていたのに最初のがまったく売れなかったのでしょうか、この1本止まりでしたね。今後も国内でDVDが発売されることも無いでしょう。他にも同じような状況のタイトルがありました。

こちらにまとめてリストアップしておきますね。

パブリック・ドメイン(?)である作品リスト(原題)
・アムステルダム・コネクション(78) ※本作品
・カンフー・オブ・テコンドー(74) Kung Fu Tai Kwon Do 雙龍谷
・Bruce Lee We Miss you(76) 金色太陽
・ドラゴン水滸伝(75)
・インクレディブル・カンフー・ミッション(79) Incredible Kung Fu Mission
・The King Boxer(71)  小拳王
・酔殺拳スーパー・フィスト(79)
・ボロ(77) Bolo
・シャドー・ボクサー(79) Crack Shadow Boxers
・フィスト・オブ・フューリー3~截拳鷹爪功~(79)
・ブルース・リーの秘密~ストーリー・オブ・ザ・ドラゴン(76) Bruce Lee Secret 詠春與捷拳
・カントニーズ・アイアン・カンフー(79) Cantomen Iron Kung Fu
・シャドー・ボクサー(79) Crack Shadow Boxers  盲拳怪招
・ハンズ・オブ・デス~大惡寇~(74) Hands of Death
・無敵のブルース・リー(78) Bruce Lee The Invincible ※ロー監督作
・血戦(72) The Bloody Fight
・その他

などなど、ホー・チョンドーの出演作が多いのが気になりますが(笑)、これらの映画を字幕付きで観られるチャンスがあります。(しかも無料!)今から数年前の当時はAmazon Prime Videoの例の件より、こんなのもあったのか!という意味で大変ショックを受けました。

例えば、黄正利先生が黒のグローブはめてて超かっこいい"Bruce Lee Secret"とかPCやスマホがあれば現在も日本語字幕付きで観ることが出来てしまいます。

 

それでは、ちょっとだけ本作の内容に触れて終わりにしたいと思います。香港のマフィアのお話なのですが、香港、オランダ、そしてパリと海外ロケを敢行し、舞台は移っていきます。

私の好きなシーンは、中盤のレストランでのお茶を酌み交わす1シーン。ヘアースタイルをバッチリきめたゲスト的出演者の陳星が何をするのかと思ったら、スッとタバコを取り出してファンに勧めるシーンなのです。超カッコいいシーンで、箱から出てきた1本のタバコを相手に差し出すのです。(キマッてる!!)とてもブロンソンチックですね。ここは必見ではないでしょうか。

ちなみにこの映画は、ロング、ショートの2種類があります。ロング・バージョンには国内盤DVDには見られないシーンがあったりしますが、これは見る価値はありません。それより例えばタイガー・マウンテンでの決闘ではユン・ピョウも見られますが、廉価版だとヨコが切れてしまって殆んど顔は判別不能です。このロング・バージョンは、ワイドな画面で映像もクリアーですので端役の俳優さんたちも誰なのかよくわかると思います。ご参考まで。

あと、この映画のプロデューサー兼ヒロインの女優さん。実はジャッキーが『花飛滿城春』(75)で初のベッド・シーンを演じた相手の女優さんですね。そういう意味では見たいような見たくないような気にさせられます・・。(これはジャッキーの黒歴史。。)
 
この映画で特筆すべきなのは、ウォン・ハーが武術指導に加わっている点ですね。そのお陰か、なかなかのクオリティのカンフー・アクションを構築しています。例えばラストの3人のバトル・シーンですね。私はGメンを思い出してしまいました。これは見てて爽快でした。

上記の用途以外などでも、まだご覧になっていないのであれば是非。ご興味がありましたら販売サイトのリンクを画面下に貼っておきますのでそちらをご参照してくださればと思います。

という事で、本日は香港マフィア映画でした。(終)

"Amsterdam Connection" (1978)

Chan Sing

Wong Yuen San

Jason Pai Piao 

Fan Mei Sheng

Yang Sze


【作品DVD】 

格安価格ですのでおすすめです!

シネマクラシック アムステルダム・コネクション [DVD]
クリエーター情報なし
ビデオメーカー

【音楽CD】 

宜しければこちらもどうぞ。

ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)
クリエーター情報なし
Universal Music =music=

 

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新白蛇伝

2012-07-13 23:36:46 | 七十年代作品【1978】

ジャッキーの拳シリーズはちょっとおやすみ。

ジェット・リーの「白蛇伝説」が公開されるようですが、78年にはブリジット・リンとチャールズ・チンが主演した映画『真白蛇傳』(邦題:「新白蛇伝」)がありました。(ファースト・フィルム社製作。広東語版)
タイトル

そして、あの陳誌華が監督です。(但し、執行導演だけど。)
それじゃあ、バリバリのカンフーで、蛇拳のブリジット・リンとチャールズがバトルを繰り広げる映画??いや、そんな訳ありませんって(笑。

白素貞(ブリジット・リン)という美女に姿を変えた白蛇が、許仙という青年(チャールズ・チン)と恋に落ちるというSFXファンタジー。ベースとなっているのは何度か映像化されたりしている有名な伝説・白蛇伝より。

お似合いのお二人。

1000年修行した白蛇のリンさん。「下界で許仙さまが困っておられるので、あと1000年も修行なんて出来ないわ。」
師匠からよく仕えたので行ってもよろしいと言われた白素貞と妹・小青。

下山を許された。
常に情に溺れず蛇の心を忘るるなかれ

白蛇の兄が、ヒゲのおっさん。 

苗天は本当に監督のお気に入りなんですなぁ


クレジットを見ればそうそうこんな人たちも・・・。

武徳山に林テルオさんね(笑。

武さん。妹の術で生まれた召使い。

あと、ちらっと出てる江青霞って誰かと思ったら「成龍拳」のジャッキーのお母様役の方でしたか。

結構、お笑いもあって安心して見ていられますよ。「笑拳」好きな方には特に!!(音を聴けば分かりますって)

妹がけっこうなおてんば娘

大雨降って無理矢理舟に同乗したりして、屋敷に案内したら「雨が止んだから帰ります」って許仙さまが言ったって帰すものかと、雷を落として帰らせないんだから(笑。

ちょっと面白い格好した道士役のリークンさん(法海でっせ。今回ジェット・リーがこの役!)

1000歳のヘビだからオフダを貼れと言われる許仙。(リークンと言えば”オフダ”の人でしたね(笑。)

ポクポクポクポク・・・。
ってお坊様の修行がはじまったと思ったら、

こんな竜を出しちゃうお坊様!

こんなのとかいろいろ出てきます。

いよいよ、決戦となります。

白素貞の術が勝つかポクポクちゃんが勝つか!

最後はちょっとしんみり。

そうそう。「白蛇伝」ってジュディさんのバージョンもあるんだって!(これは見なきゃ。)

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劉家榮、劉家良・・そしてサモハンと。

2012-06-29 00:00:00 | 七十年代作品【1978】

前回の『鬼馬功夫』つづきです。

今度は1000元の大物・胡良(唐偉成)に狙いを付ける主人公・皮球だったが、25元の賞金首・八極(鄭康業)を仲間割れした胡良から救い出し、懸賞金をもらいに警察へ。
しかし、目の前で死んでしまって折角の苦労が水の泡に。

チェン・カンイェー(下)

聚香楼に戻った皮球は、胡良打倒の協力者を募る。 テーブルで誰かと話しているとさすがの今回は大物だけに断られた。すると、うしろの男(大細眼)が立ち上がった。

肩をポンと叩いてしまったダー・サイアン

早速、胡良のところへ向かって対決したものの、やはり胡良は手強かった。応援を頼もうと聚香楼にいた包揚天に話して、胡良の屋敷に戻ってみると、胡良は「男は殺したぞ」と言い、皮球が包揚天を連れてきたと告げると、ならば部屋の奥で勝負しようと蛇拳高手・包と対決することになった。

劉家榮の蛇拳は必見!

老練・包の蛇拳に手を焼いた胡良は奥の手を出す。

これが神打の術だ。(ウィルソン・タン)

神打の術で無敵となった胡良は、包揚天を酔拳を使って退けた。

 

これは見物。酔拳VS蛇拳

最後の手段だと、3人目の男・葉孤行(徐少強)を呼び寄せる皮球。たとえ死んでいても半額の500元の賞金が出るという強敵を倒すため次々に挑戦者を送り込む皮球だった。
 

剣士ツイ・シウキョン
しかし、胡良のキレのある剣捌きの前に剣士・葉孤行も敗れてしまう。

舞台は「ヤングマスター」ラストでも有名なあの場所!

そして誰もいなくなった聚香楼で、困り果てる皮球。小梅に相談してみると、自らの腕を磨くしかないと言われ蛇拳を試してみることに。

町ではコブラを売る店があって店主(西瓜[包リ」)に話しかけるが、
どうも蛇はシックリ来ないのであった。
 

右:サイ・ガーポウおじさん

すると隣ではウナギの店があった。”ウナギ”にするか”蛇”にするか迷っていると、何か閃いた様子の皮球。

「よし、これでいこう!」と決意

ウナギと戯れるうちに秘技”ウナギ拳”を編みだした皮球は、胡良を倒すための準備をすすめていた。

野原で修行中

修行でウナギ拳を身に付けた皮球は、神打に打ち勝つには何かが必要と感じていた。
「何か秘策は?」と小梅から言われると、「君のはいてるパンツが欲しい」と本音を漏らすが、彼女にパシリと頬を叩かれてしまった。

うなぎを料理してみた。

しかたなく老鴇の店に行くと、デブ女・霞姑(徐愛心)が出てきた。「これだ!」

デカパンの女

準備も整い、ついに胡良と対決する時が来た。

 

ウィルソン・タン。ビシっ。フィニッシュ大好き!

ならこっちビシっとね(笑)

まずは剣で対抗してみせる皮球だが、やはり相手は百戦錬磨の胡良。着ていた服も切り刻み、護身用の鎧も剥いでしまった。

そして、出た!ウナギ拳!!!

腰には「邪」の文字が・・。

つるつるすべって容易につかめない体(これは油ね!)。こうなったら奥の手、神打だ。(弱点は「龍の忍者」と同じ。)
デカパンを被せ、神打を封じる皮球。

「これでどうだっ」

意地を見せる胡良に皮球は最後の武器を使う。結果はウナギ拳・皮球の勝利。今度こそ賞金はもらえるのか・・!?

隊長に捕まってTHE END

少々この映画について語ってみると、これはダーティ。要はズルいカンフー使いの男の物語ということになるんでしょうね。 ワン・ユーがそのズルいことばかりやる主人公で(つまり卑怯だということなんです)、なぜ周囲の人間は命を落とす危険だってあるのに彼に力を貸して、あるいは騙されて敵と戦う気にさせられてしまう、そんなカリスマ主人公に仕立てたのか。
それはユエン・ウーピンの「蛇拳」(正式なタイトルである『蛇形チョウ手』。猫爪がちょっとズルい手だったのですよね。)がまさにちょっとズルいことして敵に勝った結末であったからなのでしょうね。劉氏兄弟はは『蛇拳』を相当意識し、さらにグレードアップ。巻き返しを計ったに違いありませんね。ウィルソン・タンも協力者ですが底力を見せた劉氏兄弟による『鬼馬功夫』。是非、まだ未見の方はこのあたりを着目していただきたいと思います。

とても楽しい作品でした。

『鬼馬功夫』の客入りはなかなか好調だったようで、上映開始直後のパーティでは監督の劉家榮(ラウ・カーウィン)をはじめ、主演のワン・ユーやセシリア・ウォンとナット・チャン夫妻が出席。他にもカール・マックや劉家良と劉家輝の顔ぶれも。そして、なんとなんと劉家榮が『老虎田[奚隹]』で共演したサモハンまでが出席していたそうです。
当然ながら次の映画の話も上映後すぐに出ていたようなのですが(サモハンと劉家榮ならこれは近い将来の「モンキーフィスト猿拳」のことでしょう。劉氏なら「ガッツフィスト魔宮拳」か?)
サモハンが劉家良や劉家輝と同じ会場にいたということでいろいろと想像してしまいますね(笑)。
サモハンと劉家良と言うと、89年の「ペディキャブドライバー」での対決がありましたが、これはまだまだ先の、それも10年も先の話ですからね。 

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鬼馬功夫

2012-06-27 00:00:00 | 七十年代作品【1978】

 ワン・ユー(2008年没)

ワン・ユー(汪禹)。この人もいっぱいカンフー映画に出演なさっていましたけど、その殆どが邵氏だった気がします。

ワン・ユーの主演映画は以前、『功夫小子』(1977)を書いて以来になりますか。 今回の研究レポートの『鬼馬功夫』は、その彼が1978年に主演した功夫喜劇映画です(監督は劉家榮)。

 『鬼馬功夫』

製作プロは劉氏兄弟公司になります。 これは『鬼馬功夫』が製作された当時のエピソードですけど、劉家榮が多忙だったためラウ・カーリョンが監督や武術指導を手伝ったとインタビューで語っています。確かに78年後半は空いてしまっている感もあるんですが、まぁ兄弟ですからね。

 劉家榮、汪禹、黄杏秀、劉家良

この映画ではワン・ユーが川で泳ぐウナギを見て、それを自らの体で表現して体得するというシーンがあります。このシーン(動画参照)が大好きなのですけど、ワン・ユーが世にも奇妙なウナギ拳を生み出す瞬間であるのです。

 ウナギをつかまえた!

ちなみにこのシーンや映画の随所で流れてる音楽がチャイコフスキー作曲「くるみ割り人形」のなかの「中国の踊り」という曲だそうです。(情報提供:Aceさん) ちょっと短い曲ではありますが、この映画にはとても効果ありますね~。

うなぎ踊りかな?

先日、たまたま公園を歩いていたらカモの親子が池を泳いでいたのを見ました。とっても可愛らしかったですね。(どっかにカルガモ拳なんてないかなぁ。)

『鬼馬功夫』ではウナギ拳と蛇拳などのカンフーと多彩な出演者たち。そして、最後の強敵、ウィルソン・タンが神打を使うという絶妙な組み合わせ。いかがでしょうか、この劉氏兄弟が用意した最高のディナーは!!!

 

それでは、ストーリーと登場人物を順に見ていきましょう。

冒頭、仕掛られたワナに敵を反対に引っかけてしまうお約束のシーン。

こうなるはずが・・。

 やっぱりこうなっちゃう(笑。

ここに出てくるのは魚頭雲と杜少明。(2名ともクレジット有り)

左:魚頭雲(余允名義) 右:杜少明

主人公の皮球(ワン・ユー)は、賞金稼ぎ。

「オレが山崎邦正・・じゃなかったワン・ユーだよ」

張り出されたビラを見て賞金首の鐘風を捕まえようと計画。

ヒゲの男がターゲット

食堂でチャンルン と。

懸賞金50元に目がくらみ、まずは鐘風に似ているということでヒゲを書かせて無理矢理犯人に仕立ててカネを騙し取る皮球。

うひゃひゃひゃひゃ

次に見ず知らずの葬式に忍び込み、 キョンシーに化けてピョンピョン跳ねながら死体を運び出す皮球。

これはちょっと悪ノリしすぎか・・。。

道士(ホー・パッコン)も登場する。

林正英にちょっと似てるねホーさん

警察へ鐘風と偽って運んでくると、さっきの家族が駆け込んできて失敗!

 保安隊長(カール・マック)とビリー・チャン

皮球は偶然、町でホンモノの鐘風(高崗)を見かけるが、

トンプソン・カオ(高崗)

肝心のカンフーの腕前は凄腕とは言えず 聚香楼で仲間のバウンティハンター達に

黄志強、陳狄克、京柱 (ノンクレジット出演)

吹っかけて 捕まえてもらい、そのオコボレをもらったりする。 そして、女主人・老鴇(許瑩英)の売春宿にいた鐘風を発見。

許瑩英「きゃー店を壊さないでー」

稼ぎ仲間(黄樹棠)を利用して、賞金首を捕獲してもらうことに成功。

 ウォン・シュートン

 しかし、カネは貰えずじまい。主人公は終始こんな不運に見舞われる。 皮球は鐘風からスったサイフに入っていたビラから新たな情報を知る。

黄振堂(馮克安)は200元の懸賞金。

フォン・ハクオン 

包揚天(劉家榮)の手を借りて 、

キセルを使うラウ・カーウィン

今度こそ分け前をもらえると思っていたら、実は皮球にも死体を盗んだ罪で5元の懸賞金がかけられているのを知らされ、

「えー、そんな!」

驚いて走って逃げた。 そして、女友達の小梅(黄杏秀)と一緒にカジノへ。

セシリア・ウォン

次のカモは亀公徳(石天)という30元の男。

なかなか動きのいい石天。功夫良から指導を受けたのだろうか?

猿拳を操るこの男を何とかやっつけて手中に収めるが、賭けで負けてしまい自分の運の無さに反省する。

博打に手を出さなければ・・・。

(後半へつづく)

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龍拳続集

2012-06-18 00:00:00 | 七十年代作品【1978】

好きでたまらないから骨までしゃぶっちゃう。骨シャブのコーナー(爆。
ということで、前回の「龍拳」のつづきになります。

日本版についてのデータが整理できました。今回は「龍拳」日本版で使われた登場人物の名称と配役などをまとめてみました。(例によってBWは含まれません)


龍拳は数種類あり、同じ原文(オリジナル中文)からいくつもの邦訳が存在していることになります。

CSバージョン。なぜこれ程までにバラバラなのか。

たまに洋画の原作の小説を読んだりしますが、訳が映像ソフトの数だけあるというのは小説の翻訳本となんら変わりがないですね。ただ、武侠小説なんかは同じ原作のものが複数の出版社から出ないから日本語に訳された書物がいつくも存在するなんてことはまずあり得ませんね(たぶん)。
洋画の小説なら例えばSF映画として有名な「猿の惑星」だと翻訳本がいくつかあり、フランスの原作者ピエール・ブールが書いたフランス語版が最初ですが、日本で出たものは元がフランス語だったり英語だったりで、その訳も訳者のかたの裁量により変化します(時にはストーリーが変わるなんてことも…。)
スクリーンプレイシリーズなんかも好きですが、まぁ原作本や小説、文字のスクリプトに興味はありますね。
当時の脚本とかでもいいから、たとえば「燃えよドラゴン」のスクリプトと言われる英語で書かれた"BLOOD AND STEEL"なんて一度読んでみたいなぁと思います。
これが脚本(BLOOD AND STEEL) ネットで販売?

話が反れてしまいましたが、龍拳も当時の香港の雑誌には小説も掲載されていました。「龍拳」のシナリオは良く出来ていると思います。日本語にするとき、どう訳すか。例えば、龍拳で最初に百忍道場のチュンの奥義である“三彈腿”を飛拳と訳したのは、東映の劇場版でしたね。
飛拳なんて拳法は実在こそしないかも知れないけれど、このネーミングのセンスはすばらしいなと思いました。

そういえば東映のヤツって 最初に
字幕を作った人が小さく表示されてましたね!

こんなやつ 
 成龍拳
龍拳は誰だったかな。
やっぱり宍戸正かな。

調べてみると、この人は80年代に公開された他の映画にも字幕を入れたり、監修されていたりするようですが、名前を覚えておいた方がいいですね。 


キャストや吹き替えデータも今回一新。 (→こちら
完璧なリストなんてこの世にはありゃしませんので(苦笑、一部不明確な部分があると思いますが一応完成しました。 是非、ご活用ください。

データベースには羅維影業(ここがポイント!)の台湾での公開情報も入れてみました。(でも、台湾の情報ってホント少ないですね。。。)

最後に「龍拳」の不思議なところについて。

■「龍拳」の不思議・その1

百忍道場でジェームス・ティエンとイーグル・ハンが稽古試合をして
その後、死体が運ばれてくるシーン。

運ばれてくる前と後で、子供のシャオシーの姿が変わってる(笑。(なんと服の色まで・・。)おそらく別の子供ではないでしょうか?
 最初に出てくるのは青い服の男の子

次の場面。ん、ん? どうしてこんなことに??

ちなみに子役の姓名は不明だが、吹替ならどちらもスイージ、CSだとシャオ・シイ。DVDならシュヘイジだ(笑。

 

■「龍拳」の不思議・その2

 手紙

ノラ・ミャオの母親役、サンタイ夫人の名前は劇場版ではシュウシュウとなっていたのであるが、
チュンがサンタイを倒した後、道場で自殺してしまったチュンの妻が書いた遺書には秀秀(=北京語読みでシュウシュウ)と書いてあった。

遺書を読むチュン

これではサンタイ夫人ではなくてチュン夫人がシュウシュウということになってしまい、これはかなり大きな差があると思う。
(実際、小説では秀秀という名ではなく荘夫人となっている)
ただし、シュウシュウ(秀秀)とは実際には声だけの出演で女優が登場することは
なかった。劇場版にもミスがあったことになるでしょうけど、こんなケースもたまにあるんですね。

今回のネタは以上です。(まだつづくかも・・・)

 

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紮馬

2012-05-02 00:00:00 | 七十年代作品【1978】

 タイトルカット

チャールズ・ヒョン主演の『紮馬』(1978)。(読みは、”さつば”になるでしょうか?・・・Ready to Fightの意。)

スペルは"Mysterious footworks of kungfu"ということで、この映画のキモは”足”の技にあるようですが、それよりも江島のカニ拳が最後まで爆裂してて江島ファンは大いに楽しませてもらえる作品になっていると思います。(江島のカニ拳がとにかくたまらない!!)
 おおはしゃぎの江島先生

簡単に言えば、とぼけた顔のチャールズ・ヒョンが見せるコミカルなジャッキー・スタイルのカンフーですが、江島のカニ拳とトミー・リーのエビ拳、2人合わせて”蝦蟹雙形拳”という絶妙なコンビネーションと、ヒョン氏が時折見せるビシッ、ビシッと力強いカンフー(足技はへなちょこ拳・・・。)が大変素晴らしい作品です。

チャールズ・ヒョンの兄弟の会社、永勝影業(のちに『Goose Boxer』(1979)を製作)で作られ、ウー・スーユエン(広東語読みならウン・シーユン)監督のもとで助監督をしていた陳華が「酔拳」が公開される直前に監督した作品です。(ウー・スーユエンはスーパーバイザーとして参加しています。)

そのウー・スーユエンとチャールズ・ヒョンが手を組んだと言えるものでこれだけでもただならぬ物を感じさせてくれるはず(笑。(しかしこの時期になぜ永勝とコラボを??なんかコワーイですね(笑。)

潮州からやってきた3つの目の主人公・三眼(まるで手塚治虫の「三つ目がとおる」みたい!(笑。最近手塚マンガも復活してきてますが、このマンガも面白いんだよね~!!)が酔っ払いの爺さん・蘇と協力し、強敵を倒すという単純なお話です。
トレードマークの3つ目は子供の頃ケンカした時の鍬(くわ)のキズが額に残ったというもの。

  オトボケ顔の主人公。三眼

全体の雰囲気は「帰って来たドラゴン」とか『生龍活虎小英雄』見てる気分にさせられますね。陳華いいっすよ、陳華!
ストーリーは、歴史上の人物・林則徐のアヘン撲滅運動を下敷きにしたようなもので「酔拳」で頑固オヤジだったラム・カウが、林則徐を尊敬し、やはりそのアヘン拡散を命がけで防ごうとする人物・常二爺を演じています。

 この顔。「酔拳」のおじさんですよ~。

(キャストの詳細は、こちら

 

音楽は周福良によるアレンジで「酔拳」と同じBGMが各所で使用されています。

「えへっ」。はい!朝潮さんの登場です(爆。

乞食のファン・メイサンが登場しているので、これだけでも「酔拳」を思わせますね。(ファン・メイサンはこの時期、乞食役がホント多いなぁ(笑。まぁこれが最初かも知れませんけどね。)
「酔拳」公開前なので、この乞食の爺さん・蘇が出てくるというプロットも香港映画ではありがちですが、「酔拳」から洩れて本家より早く作ってしまったのかも知れないですね。
「酔拳」をどうしてもイメージしてしまうのですが、注目は乞食のじいさんが酔拳を演じたのかどうかという点。(これは是非チェックしてみてください。)

「おぬし何て名じゃ?」

 「3つ目のリューってんだい!」

カンフー映画ではおなじみの特訓シーンや食事のシーンは、この映画でも登場しています!
 「何杯食べるの?あんた。」(ゲストは、金帝さん。)

強敵の対処法を伝授してくれる寺の僧侶には陳少鵬。
いつものカーター・ワンから離れてチャールズ・ヒョンの映画に出演してます。

 陳少鵬(右)

今回はゲスト出演っぽいチャン・ワイマン。ゲイの殺し屋って、オイオイ(苦笑。そのまんまの飛び道具使ってます。

 殺し屋の役です。

それにしても、あのベティ・ティンペイが「蛇拳」「酔拳」真っ盛り頃のカンフー映画に出演 していることに驚かされます。
 これは、これは。お珍しい!

ヒョンの足技はその名の通りミステリアスというかあやしい動きになってるのですが、チャールズ・ヒョンの腰砕けへなちょこ拳で勝利します!!
 特訓場面

 
敵の意外な弱点を突く、蘇のじいさん。英語音声なのに「わぁ、臭〜い!!!」と聞こえるのはマジ笑えるなぁ。

 パニック!のトミーさん

この映画の好きなシーンは、言いがかりをつけて巻き上げた金でごちそう中の爺さんに三眼が再会する場面(笑。 不思議そうな顔して「その足は?」ってセリフに大爆笑。

 「その足はどうしたの??」

というわけで、この映画は雰囲気が良くてとても気に入ってしまった1本でした。
またこんな面白い映画があったらいいなぁと思います。

 

 

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四両搏千斤

2010-05-18 00:51:18 | 七十年代作品【1978】

『南拳北腿活閻王』「酔馬拳クレージーホース」などで知られる名曲"KILL THEM ALL"がオープニングに流れるカンフー映画があったのです。
もしかしたらまだまだ他にもあるかも知れませんけど、もう無いかなと思っていてちょっとビックリしました。
ジョン・リュウやアラン・シュー、台湾ならこの人”龍世家”や、美人女優の黄杏秀が出演していますから"SHAOLIN EX-MONK"というタイトルの英語ビデオで既にご覧になっている方も多いでしょうね。
ブラッキー・コー主演のカンフー映画なんて私ははじめて見ましたがブラッキーが蛇拳や棍棒アクションを披露しなかなか面白い作品でした。(79/1/4香港公開作品。台湾ロケ)

ちなみに黄杏秀チャンは、チョウ・ユンファの旧作『新蘇小妹三難新郎』にも出演しているそうです。(シネアルバム44より)初期では協利作品に数本出ているんですね。要チェック!

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