電影フリークス ~映画のブログ~

電影とは、映画のこと。その映画を一緒に楽しみましょう。

「龍拳」ビデオ修復

2012-05-25 00:00:00 | 成龍的電影

今日は久々に登場の「龍拳」です。(いつものバージョンについてなどのお話がメインです。興味がある方はどうぞ。)

昔のテレビでやってた「龍拳」は確かに心躍るものがあった。
しかし、広東語のレコードでセリフを散々擦り込まれたこともあって(汗)、日本語でも英語でも北京語でもない広東語バージョンが好き!(こんな事ってありませんか?)

今夏、吹替収録のブルーレイが発売されるということで、いろいろ思い出して、何か書いてみようと思いました。「龍拳」日本版の全てがここに・・・。(但し、評判悪すぎるショートバージョンのBW版を除く)

日本語吹き替え版には2種類あって、日本ビデオ映像のビデオソフトとテレビのヤツがありました。
そう言えば「龍拳」のビデオって、どこにでも置いてなくて、なかなか見れなかった記憶があります。ビデオソフトは中古でもかなり高価だったのは確か。 (そもそも本数が少なかったのかな?)

ウチに残ってるテープだと(確か水野晴郎の解説が入ってたから金曜ロードショー??)録画日付は1989年3月22日と書いてある。
デッキにセットして巻き戻ししてみると、げげっ。テープが切れちゃった!
市販ソフトなら多少は丈夫かもしれないけど、家庭用のテープだとこんなこともよくあります。(テープ切れても妙に落ち着いてる自分に笑える~。)
過去何度か同じことやって失敗してたのにすっかり忘れてました。。
でも、ドライバーとハサミ、長いえんぴつがあれば何とかなるはず。
ネジをはずして、ハサミで背ラベルを真っ2つに切り込みを入れて、フタを開ける。
見事に透明な部分で切れてました。
えんぴつはストッパーを下から押すのに使って、黒いテープの部分は触らないように慎重にして、テープを伸ばして右側のリールに挟むのだけど、この栓はどうやってはずすんだっけ?
何か細い針金のようなものが要るな。そうか。クリップの先がいい。
この栓が厄介だ
クリップで真ん中の白い小さな栓をはずして(画像)、切れたテープをはさみ込む・・・。

これがなかなかうまく入らない!(やったことある人なら分かると思いますが。)

そして、20分が経過。
やっと、入った!
 
ありゃ、黒い方のバネがはずれてる。。
これはえんぴつを使って直せた。
ちょっと疲れたけど、これで修復完了!(ホッ)

数年ぶりに見てみるとこれはこれでいいではないですか。吹き替えも惚れちゃいますね。
(金曜ロードではなくて深夜の特選シネマの方でしたね。スミマセン)
初回のフジテレビの時と違って放送局が変わったことで
トリミングが違っていて、フジよりやや大きめのサイズに変わっているんじゃ?
(これはうれしい!)

石丸さんいいね~。
やはり8月のブルーレイ発売前に吹き替え声優&キャストを整理しておかねば。(龍拳という映画を完全に把握するにはこの作業が必須!経過を見たい人はコチラ

今や龍拳もいろいろありますが(多すぎて把握できないほど・・・。)、取りあえず劇場やテレビでカットされているシーンを中心に解説してみようと思います。
大きな違いはオープニングと後半部分の2つ。

オープニングは台湾ロケで、『少林門』や「拳精」でも使われた行天宮。
このオープニングには様々なバージョンが存在し、

・英語版(および仏語など)
・台湾版
・現在のDVDなどで見られるもの(おそらく香港)

などなど。

日本版(要するに字幕や音声が日本語になっているもの)ということなら
CS放送版も日本版となる。
こちら↓

『神拳』
音声は英語でした。日本語字幕つきの「龍拳」はこれが初だったのかな。
 
ロングバージョンからなぜか後半のシャオシー殺害後からの約5分がカットされて
劇場版は正味90分ということになりますね。

今回、注目すべきは日本ビデオ映像の方で、上記の5分間のシーンの吹き替えが入っています!国内DVDなどは、96分のノーカット、ロング・バージョンですので、ここのシーンは含まれていますから、映像と同期を取ることも可能でしょう。

8月のブルーレイだと、この5分間は字幕に切り替わってしまうのかも・・・。
(というか、別物だから絶対そうなるね。。。)
とにかくいろいろ覚悟しないといけません。

一応整理しておくと、日本語版は
(1)90分の劇場版(広東語)に石丸さんが吹き替えを入れたもの・・・オンエア版
(2)カットの5分を含めたロングバージョンに石丸さんが吹き替えを入れたもの・・・日本ビデオ映像版(劇場と同じ90分だがオープニングやラストの編集などが異なる)

どちらが先かと言えば、
テレビ:1984年1月7日(土)放送
ビデオ:1984年2月21日(火)発売
ということで、テレビの方が1ヶ月以上早いということになりますね。(つづく)

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新火燒紅蓮寺(1982)

2012-05-20 00:00:00 | その他・研究

先日、孟飛城の管理人、K. JUNOさんから教えていただいた「妖術大変化」。
ようやく見ることが出来ました。
(JUNOさん、教えていただいてありがとうございました。)


原題が『新火燒紅蓮寺』というタイトルで、82年に台湾で公開されています。
アマゾンに登録されてるVHSだと、「妖”術”大変化」じゃなくて「妖”怪”大変化」になってて完全に誤解されているみたいでちょっと残念な気もしますが、こんな作品がビデオ化されてた事には本当に驚かされました。

ストーリーは、こんなものです。山奥にある由緒正しき紅蓮寺は、ある日盗賊のチャン・トーチンに襲われ、悪人どもの秘密の拠点となってしまう。正義感あふれる若き統領ルー・シャオチン(陸小青)は異変を聞き付け調査に乗り出すが、逆に敵の手に落ちてしまった。子連れの女剣士ホンクーはルーを救おうとするが歯が立たず師匠のリュー・シェンリャンらに助けを求める。一方、悪人たちは美しくも邪悪な女妖術使いシャオ・ヤオニューらを味方に引き入れた。そしてついに、決戦の火蓋が切って落とされる・・・。(パッケージ裏より)

紅蓮寺が舞台

主役のメン・フェイさん
(個人的には水島裕さんの声がいいですね)

ファッションがなかなか豪華です!

メン・フェイがウェイ・ピンアオと剣で対決というだけで笑えてしまいます、この映画。

 


この男、たぶん「カンニングモンキー天中拳」の鉄腕ルー、江志平ですね。拳シリーズ以外にも出ていたとは!(横はピンアオさん)

最後は燃えないといけない紅蓮寺が爆発します(笑。

ホント、笑える映画なのだぁ

80年代前半に台湾で撮ってるのってこんなのが多かった気がしますね。


 

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巨人三重唱が歌う『飛渡捲雲山』

2012-05-17 00:00:00 | 成龍的電影

巨人三重唱 - 飛渡捲雲山 1977

「空飛ぶ十字剣」と同じ頃に製作されたもう一つの立体映画。その主題歌がこちら『飛渡捲雲山』です。

 

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超立体映画「空飛ぶ十字剣」

2012-05-16 00:00:00 | 劇場公開作品研究

 
読者の方より「空飛ぶ十字剣」の話題が少しありましたので、こちらのネタを。

3Dというのが当時の売りだったこのカルト作品ですが、残酷シーンが満載だったことでも有名ですね。

パンフを読んでみますと、ウルトラ・キュービック方式と書いてあるんですけども、要するにアナグリフという方式で赤と青の映像を合成してるんですね。 左目用の映像と右目用の映像を別のレンズで撮影して、偏光フィルターを通して特殊なスクリーンに映し出すという方式になっています。
 合成

これを赤と青のメガネ偏光フィルターメガネでみると、
 これは「ジョーズ3」のヤツです(笑

断頭クワガタ剣や空飛ぶ十字剣、飛んでくる矢、岩石、布棍(ドニーが「天地大乱」で使ってたヤツ)、パイ・インの鉄の爪などなど、その他もろもろのが飛び出て見えるという今じゃ信じられない時代のお話です。
 断頭クワガタ剣!!

(追記)※イメージ(注:これはアナグリフです。赤青メガネを使って見ます。)

脳みそシーンに3D効果つけたら、さらに迫力がついてビヨーンと飛び出るかどうかはわかりませんけどね(爆。

 
金剛も森で倒れてしまうのだっ。

フラッシュ・レッグがパイ・インの後頭部に直撃!!の巻。

十字剣をブン回す白鷹になりてぇー。


※Amazonで購入可。(下記画像をクリックすると、詳細のページへジャンプします)


 

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蛇鶴八拳のこの人は誰?

2012-05-15 00:00:00 | その他・研究

「蛇鶴八拳」に出てくる少林寺八派の長老の一人、この人(下記参照)
ですが、名前が不明です。

 長老

どなたか情報をお持ちの方がいましたら是非教えてください。
宜しくお願いします。

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祝!拳シリーズ・ブルーレイBOX発売

2012-05-11 21:36:57 | ソフト情報

やったー。ついに「少林寺木人拳」「クレージーモンキー笑拳」「カンニングモンキー天中拳」「蛇鶴八拳」「拳精」そして「龍拳」のジャッキー・チェン6作品のブルーレイBOXが石丸博也氏による日本語吹替版収録で発売されますね!!(こんな時代が来るなんて、感激で涙、涙のリリースです。)

公式サイト:こちら

こちらのサイトによれば、上の6本のうち「笑拳」「天中拳」「蛇鶴」の3本が2つ目の音声として広東語または北京語で日本公開版主題歌と挿入歌入りという情報が載っています!

ということは、東映ビデオの音声がそのまま収録されるということになると思いますのでこれもすごい仕様だと思います。

ただ、公式サイトに予告のクリップがありますが、「ミラクル・ガイ」「デンジャラス・アイズ」はちょっと本物と違うような・・??

ここのメーカーだと、長年待ち焦がれている「蛇拳」の日本語版収録での発売は難しそうですが、「成龍拳」(これも東映ビデオ版あり!)や「醒拳」、劇場公開されてませんけど「新怒りの鉄拳」や「秘竜拳」「飛龍神拳」など、他のタイトルも期待できるかもしれません!!

つぎのリリースも楽しみにしてますよぉ~!


 

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紮馬

2012-05-02 00:00:00 | 七十年代作品【1978】

 タイトルカット

チャールズ・ヒョン主演の『紮馬』(1978)。(読みは、”さつば”になるでしょうか?・・・Ready to Fightの意。)

スペルは"Mysterious footworks of kungfu"ということで、この映画のキモは”足”の技にあるようですが、それよりも江島のカニ拳が最後まで爆裂してて江島ファンは大いに楽しませてもらえる作品になっていると思います。(江島のカニ拳がとにかくたまらない!!)
 おおはしゃぎの江島先生

簡単に言えば、とぼけた顔のチャールズ・ヒョンが見せるコミカルなジャッキー・スタイルのカンフーですが、江島のカニ拳とトミー・リーのエビ拳、2人合わせて”蝦蟹雙形拳”という絶妙なコンビネーションと、ヒョン氏が時折見せるビシッ、ビシッと力強いカンフー(足技はへなちょこ拳・・・。)が大変素晴らしい作品です。

チャールズ・ヒョンの兄弟の会社、永勝影業(のちに『Goose Boxer』(1979)を製作)で作られ、ウー・スーユエン(広東語読みならウン・シーユン)監督のもとで助監督をしていた陳華が「酔拳」が公開される直前に監督した作品です。(ウー・スーユエンはスーパーバイザーとして参加しています。)

そのウー・スーユエンとチャールズ・ヒョンが手を組んだと言えるものでこれだけでもただならぬ物を感じさせてくれるはず(笑。(しかしこの時期になぜ永勝とコラボを??なんかコワーイですね(笑。)

潮州からやってきた3つの目の主人公・三眼(まるで手塚治虫の「三つ目がとおる」みたい!(笑。最近手塚マンガも復活してきてますが、このマンガも面白いんだよね~!!)が酔っ払いの爺さん・蘇と協力し、強敵を倒すという単純なお話です。
トレードマークの3つ目は子供の頃ケンカした時の鍬(くわ)のキズが額に残ったというもの。

  オトボケ顔の主人公。三眼

全体の雰囲気は「帰って来たドラゴン」とか『生龍活虎小英雄』見てる気分にさせられますね。陳華いいっすよ、陳華!
ストーリーは、歴史上の人物・林則徐のアヘン撲滅運動を下敷きにしたようなもので「酔拳」で頑固オヤジだったラム・カウが、林則徐を尊敬し、やはりそのアヘン拡散を命がけで防ごうとする人物・常二爺を演じています。

 この顔。「酔拳」のおじさんですよ~。

(キャストの詳細は、こちら

 

音楽は周福良によるアレンジで「酔拳」と同じBGMが各所で使用されています。

「えへっ」。はい!朝潮さんの登場です(爆。

乞食のファン・メイサンが登場しているので、これだけでも「酔拳」を思わせますね。(ファン・メイサンはこの時期、乞食役がホント多いなぁ(笑。まぁこれが最初かも知れませんけどね。)
「酔拳」公開前なので、この乞食の爺さん・蘇が出てくるというプロットも香港映画ではありがちですが、「酔拳」から洩れて本家より早く作ってしまったのかも知れないですね。
「酔拳」をどうしてもイメージしてしまうのですが、注目は乞食のじいさんが酔拳を演じたのかどうかという点。(これは是非チェックしてみてください。)

「おぬし何て名じゃ?」

 「3つ目のリューってんだい!」

カンフー映画ではおなじみの特訓シーンや食事のシーンは、この映画でも登場しています!
 「何杯食べるの?あんた。」(ゲストは、金帝さん。)

強敵の対処法を伝授してくれる寺の僧侶には陳少鵬。
いつものカーター・ワンから離れてチャールズ・ヒョンの映画に出演してます。

 陳少鵬(右)

今回はゲスト出演っぽいチャン・ワイマン。ゲイの殺し屋って、オイオイ(苦笑。そのまんまの飛び道具使ってます。

 殺し屋の役です。

それにしても、あのベティ・ティンペイが「蛇拳」「酔拳」真っ盛り頃のカンフー映画に出演 していることに驚かされます。
 これは、これは。お珍しい!

ヒョンの足技はその名の通りミステリアスというかあやしい動きになってるのですが、チャールズ・ヒョンの腰砕けへなちょこ拳で勝利します!!
 特訓場面

 
敵の意外な弱点を突く、蘇のじいさん。英語音声なのに「わぁ、臭〜い!!!」と聞こえるのはマジ笑えるなぁ。

 パニック!のトミーさん

この映画の好きなシーンは、言いがかりをつけて巻き上げた金でごちそう中の爺さんに三眼が再会する場面(笑。 不思議そうな顔して「その足は?」ってセリフに大爆笑。

 「その足はどうしたの??」

というわけで、この映画は雰囲気が良くてとても気に入ってしまった1本でした。
またこんな面白い映画があったらいいなぁと思います。

 

 

コメント (2)
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