数年ぶりに『刀不留人』のことを思い出していますが、GH社の発売された国内盤DVDは今や廃盤。。。(相場も現在は予想通り高額になっています)
前回の記事では『龍虎雙劍侠』という原作の武侠小説があった事までは判明しましたが、まさに今、2015年現在、Google Playで普通に読めるじゃないですか!
(武侠小説がタブレットなどで読めるので本当に良い時代になりましたね。電子書籍の利点のひとつは検索ができること。中文とは言えマウスを使って簡単に翻訳できるから分からない表現があれば変換すればよい・・・ですね??)
直筆の挨拶ページがあって、しっかり倪匡(ニー・クワン)の篆刻印が押されていて感動!
なんと、直筆!
ご本人の書いた字は初めて見ました。(いかにも作家っぽい(笑)。
倪匡って、本当にいろいろ小説書いてて、しかも70年代当時も映画化された作品も多く、やっぱり売れっ子の作家なのですね。
映画の方と比較してみると、パッと見、登場人物はほぼ原作通りの様に思えます。
(もちろん細かい部分は違うことでしょう)
ノラ・ミャオも何麗君という女流剣士となっていますし、ニコパパ謝賢の役名が唐青雲。(ちなみに似ている名前があって「龍拳」の主役でホーエンというのが唐皓雲でしたね)
ジェームス・ティヱンが陳若愚という名前ですね。
役名を整理しつつ、これで映画では分からない部分なども調べることがきっと出来ると思います。
簡単に言うと、主役のノラ・ミャオの父親殺しの仇討ちのドラマが展開されますが、土地の王(ポール・チュン)は皇帝に代わって国を支配しろという。大金(5000両)をやるから富豪の屋敷を襲えというのだ。
ハンはその命令に従わず、一人留まった。
なぜハン(韓)という男は大金を手に入れようとはせず、仲間と協力しないのか。
一人ぽつんと残されたハンにある男の魔の手が忍び寄ります。
鬼爪と呼ばれた孫という人物です。(放送時は”悪魔の爪”となっていました。)
ここから少々ミステリアスな展開となるのですが・・・。
この予想外の展開と、何麗君の持つ2つの刀、彼女を助ける2人の男の意味こそがこの映画の肝であり原作者・倪匡が描いたストーリー、作品に込めた意味なのです。
映画では監督が原作に忠実に作っていたと思われます。
もし監督がアレンジを施し、もっと弾けていたら・・・。
まだ当時はそんな芸当も出来るはずがなく(つまり余裕もない)
ライバル会社であった邵氏に追いつけ、追い越せの必死の状態であったと思われますね。
リャンロンおじさん、教えてよ。