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「進化する強さ」クルム伊達公子
26歳でプロを引退し、38歳でカムバックした伊達公子さん、20代より、今の方が強いと言われています。
今が一番いい、そんな生き方って素敵です。
伊達公子さんはこう言っています。
「私は絶対あきらめません。自分に期待し続けています。まだまだ進化できると信じています。」
引退した伊達公子さんが復帰するきっかけになったエキシビションマッチへの挑戦。
これは、がんの闘病している父親を励ますためだったそうです。
自分のために頑張るより、ひとのために頑張る方がパワーが出ると言われますが、まさにfor youパワーです。
トップアスリートが書かれた本で、私が一番気になる箇所は、
1、その人がいつからそのスポーツを始めたのか
2、幼少の頃の成績はどんなものだったのか
3、親はどんな接し方をしてきたのか
です。
伊達公子さんが、テニスを始められたのは6歳。
そしてテニスで初めて優勝したのは、高校1年生。
両親は、ああしなさい、こうしなさいとは一切言わなかったそうです。好きなこと、得意なことを、いつだって思いっきりやらせたそうです。
そのおかげで、伊達公子さんは今でも自分の好きなことややりたいことがはっきりしているそうです。
その経験をもとに、キッズテニスという子ども向けのテニススクールでは、教えすぎないことをモットーとされています。
穏やかな表現の中には、トッププレイヤーとしての厳格な思いも書かれています。
伊達公子さんとレーサーである夫のクルムさんのファンになれる一冊です。