放送大学で、学んでいます

大学を出ているので、編入で全科生になりました。心理学を中心に学びまして、今は、再入学により、再び学びを始めました。

沼田式簿記は森田療法である

2016年03月22日 | 一行一説

1960~70年代に、簿記の独習を試みた方の中には、「沼田式簿記」から入門されたかたも多いのではなかったでしょうか。

「沼田簿記」というのは、実際に帳面を付ける過程を経ながら、体験的に簿記を学ぶ方法として、当時は人気があった。

私は、大学に入ってから、父の影響もあり、簿記や会計に触れていくのだが、法学部には、簿記の先生がいるわけもなく、

三条河原町にあった進々堂書店で、元帳や仕訳帳も付録に付いた沼田簿記が分かりやすそうに思えて、買ったのが、簿記との出会いであった。

最近では、日商簿記検定の受験の過程で、簿記を学ぶひとも多いと思われるが、教科書に沿って、仕訳帳に仕訳し、元帳に転記し、試算表を作るという作業から

始めた。

簿記の学習に於いて、左側を貸方と呼んだり、右側を借方と呼んだりするが、本質においては、左方や右方でも、システムとしては成り立つもので、さまざまな疑問は沸くが、

それはそのままにしておいて、徐々に難しい仕訳にチャレンジしていくうちに、簿記のあらましが身につくようになる。

 

そういう意味では、体験学習、あるいは、シミュレーション学習といえるだろう。

 

仕訳帳で仕訳をし、元帳に転記し、試算表で貸借が合うかを確認して、それをひたすら繰り返していく。

 

その作業の過程は、こころの状態は、そのままにしたまま生活していく「森田療法」に似ている。

そのように似ているものは、世の中に多いので、「認知行動療法」は、「森田療法」に似ていると言われるが、本質は、まったく別物だと、私は思っている。