昨日のふ~~~は、まだ本格的なものでなく、今日が本当の
ふ~~~~っ
やっと、終了しました。
今朝もはよから、ゴミ箱の中を見にきましたし、
患者さんの同意書をもう一度見せて欲しい、
退院時の要約の書かれたものを見せて欲しい・・・・・と、やってきました。
難なくこなせました。
そして、先日位から具合の悪かった患者さんが息をひきとりました。
緩和ケアのブログで紹介していた、タオル一枚の悲しみの患者さんです。
家族がいつも傍にいて欲しかったと思います。
深夜2時半から、娘さんは付き添っていました。
お子さんがまだ小学生です。
そして、今日から93歳のお母さんも付き添うことになり、
エプロンをしていらしていました。
とても、その年齢には見えません。どうみても70歳代です。
本当に・・・・・・・・・・・・
私にご挨拶にと、小さな手作りのものを持ってきてくださり
廊下で「若さの秘訣は?」などと、お話していましたら、
部屋で「お父さん!!!!!」と何度か呼ぶ声がありました。
急いで戻ると、意識がもうありませんでした。
何度も何度も、息子さんの名前を呼び、
「どうしてこんなに早く逝っちゃうんだよ、きたんだよ、話をしようって
たくさん話をしようと思ってきたんだよ。
一晩中、小さい頃からの話をしようと思ってきたのに・・・・・・
早すぎるよっ、目を開けなさいよ! ねえ、ねえ・・・・・
そうだ、看護婦さん、梨を、梨を絞ってきて!」
大きな梨を私は手渡され、切って、スプーンで果汁を集めました。
それを4口ほど、口の中に入れてあげました。
「うまいだろう、もっと?もっとかい?」
心臓の鼓動はもうなかったと思います。
それから、
「タバコをすわせてやりたかったよ、もう一度タバコを・・・・
ここで吸わせてもいいですか?ねえ婦長さん、いいですよね?」
私は、ドアをきちんと閉めて、窓を少し開けて、吸わせることにしました。
手馴れた手つきでタバコに火をつけ、口に含ませてあげました。
「ほら、タバコだよ、美味しいかい?」
「だんだん、冷たくなってきたよ。もう駄目なのかしら?看護婦さん、
もう駄目なの? 手が冷たいし、顔も冷たいよ・・・・・・」
揺り動かしても、顔を触っても、何の反応もなく、ただ静かに旅立ちました。
エプロンをして、息子さんのために梨を持っていらしたのだと思います。
「○○、お前も頑張ったね、大変だっただろう、本当にありがとう。」
泣きながら、娘さんに話していました。
患者さんは60歳代、お母さんは90歳代、娘さんは40歳代・・・・・・・・・
そして、呼び戻された娘さんのお子さんは、おじいちゃんが大好きだったらしく
激しく泣いていました。
家族4代がみんな一人ずつでした。
93歳のお母さんは、明日誕生日でした。
患者さんは、お母さんがいらして、ほっとしたのでしょうか。
たくさん話したかったことも、言いたかったこともあったようでした。
いつでも、このような場面は辛く悲しいお別れです。
思い出しただけで、涙がでます。
がらんとした病室。
ご家族の悲しみがつまった病室。
多くの涙を吸い取った病室。
窓を開けて、どうか乾かして欲しい。
生きているうちに、話しておきたいことがたくさんあるのだと思いました。
ふ~~~~っ
やっと、終了しました。
今朝もはよから、ゴミ箱の中を見にきましたし、
患者さんの同意書をもう一度見せて欲しい、
退院時の要約の書かれたものを見せて欲しい・・・・・と、やってきました。
難なくこなせました。
そして、先日位から具合の悪かった患者さんが息をひきとりました。
緩和ケアのブログで紹介していた、タオル一枚の悲しみの患者さんです。
家族がいつも傍にいて欲しかったと思います。
深夜2時半から、娘さんは付き添っていました。
お子さんがまだ小学生です。
そして、今日から93歳のお母さんも付き添うことになり、
エプロンをしていらしていました。
とても、その年齢には見えません。どうみても70歳代です。
本当に・・・・・・・・・・・・
私にご挨拶にと、小さな手作りのものを持ってきてくださり
廊下で「若さの秘訣は?」などと、お話していましたら、
部屋で「お父さん!!!!!」と何度か呼ぶ声がありました。
急いで戻ると、意識がもうありませんでした。
何度も何度も、息子さんの名前を呼び、
「どうしてこんなに早く逝っちゃうんだよ、きたんだよ、話をしようって
たくさん話をしようと思ってきたんだよ。
一晩中、小さい頃からの話をしようと思ってきたのに・・・・・・
早すぎるよっ、目を開けなさいよ! ねえ、ねえ・・・・・
そうだ、看護婦さん、梨を、梨を絞ってきて!」
大きな梨を私は手渡され、切って、スプーンで果汁を集めました。
それを4口ほど、口の中に入れてあげました。
「うまいだろう、もっと?もっとかい?」
心臓の鼓動はもうなかったと思います。
それから、
「タバコをすわせてやりたかったよ、もう一度タバコを・・・・
ここで吸わせてもいいですか?ねえ婦長さん、いいですよね?」
私は、ドアをきちんと閉めて、窓を少し開けて、吸わせることにしました。
手馴れた手つきでタバコに火をつけ、口に含ませてあげました。
「ほら、タバコだよ、美味しいかい?」
「だんだん、冷たくなってきたよ。もう駄目なのかしら?看護婦さん、
もう駄目なの? 手が冷たいし、顔も冷たいよ・・・・・・」
揺り動かしても、顔を触っても、何の反応もなく、ただ静かに旅立ちました。
エプロンをして、息子さんのために梨を持っていらしたのだと思います。
「○○、お前も頑張ったね、大変だっただろう、本当にありがとう。」
泣きながら、娘さんに話していました。
患者さんは60歳代、お母さんは90歳代、娘さんは40歳代・・・・・・・・・
そして、呼び戻された娘さんのお子さんは、おじいちゃんが大好きだったらしく
激しく泣いていました。
家族4代がみんな一人ずつでした。
93歳のお母さんは、明日誕生日でした。
患者さんは、お母さんがいらして、ほっとしたのでしょうか。
たくさん話したかったことも、言いたかったこともあったようでした。
いつでも、このような場面は辛く悲しいお別れです。
思い出しただけで、涙がでます。
がらんとした病室。
ご家族の悲しみがつまった病室。
多くの涙を吸い取った病室。
窓を開けて、どうか乾かして欲しい。
生きているうちに、話しておきたいことがたくさんあるのだと思いました。