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心が豊かであること

2013年10月14日 | 雑記
訪問看護をしている患者さんは、大工さんで屋根から落ちて下半身麻痺です。
運動障害も、膀胱直腸障害があるので、排泄には手助けが必要です。
訪問看護で排便コントロールをしていますが、奥様もずっと
やっています。

なかなか掃除が行きとどかない様子の室内ですが、いつも笑顔があります。
排泄物にこばえがこれでもかって思うくらい、飛んできて、
片付けると台所に飛んでいきます。
私の手にも、ものすごく飛んできてとまります。

そこで顔色を変えずに処置している自分に、あーープロだなーーなんて
心の中で思うことが可笑しかったり。

患者さんは「こんな体になっても、かあちゃんはよくやってくれる」
     「オレが頼んで結婚してもらったんだよ、本当にいいかあちゃんだよ」

いつもそう話しています。

車椅子なので玄関にスロープをだすと、患者さんは玄関からでて
小さな庭の花の鉢に水をあげます。

奥さんが「ほら、水やってきな」と言うそうです。

そんな患者さんは、腎臓が悪くなり週3回も透析をしなければならなくて
送迎が大変です。奥さんも、パートで働いています。
それなのに、今度は心臓が悪くなり、カテーテル検査となりましたが
大事にいたりませんでした。

そうしたら今度は胆石が暴れて、また先週入院しました。
お尻には床ずれもあります。

いろんなトラブルが続きますが、それでも生き生き笑って過ごしています。

そんなに高価ないい車もない、大きなおうちでもない、でも、美味しい漬物を
こしらえて、美味しくご飯を食べています。

生きていさえすれば、なんとかなる、そんな力強さを見せ付けられます。
こういう方々の中に、豊かさを感じるのでした。

私の身の回りの友人たちも、素敵な人ばかり。
大事にしたい人ばかり。

もし、自分に災害がふりかかり、何も所有するものがなくなっても
この健康な体で生きていかれるように、体を鍛えよう、そう思う体育の日でした。

看護は心だと、常々思っています。
明日は7年ぶりに看護師に復帰するナースを迎え入れます。
今のパートのスタッフも「もっと働きたい」と、言ってくれています。

やっといい職場環境が作れていくと信じて。