Potential of aromatherapy

aromatherapy and golf and movie

学習性無力感

2015年05月27日 | 洋裁・編み物
コーチングのメールから。

今回は、どのような過程で結果をだすか?というお話し。

以前、人が「気分よく仕事をすることで生産性を高めるには、小さな成功を得ること」と

書きました。上司に褒められることではなく、ちょっとした成功を味わうこと。



でも日常は、「ちょっと失敗しちゃった」「こんなのは無理」「まぁ、いいやこれで」ということの連続。与えられた目標が大きすぎたり、 難しすぎたりすることによって、その人の意欲と自発性自体が失われてしまっては、損失は計り知れません。そんなことでは、楽しくないです。

今回は「学習性無力感」という概念についてでした。



【・・・・困難なストレスにさらされ続けると、その状況から逃れようという意欲や行動すら起こらなくなる、という現象だそうです。長期間の監禁だったり、暴力だったり、尊厳や価値がふみにじられることが続いた場合に起こるそうです。

実験で、犬にベルの音を聞かせた直後、不快な電流を流します。犬はそのとき、囲いに入れられており、そこから逃げることができません。

それを数回繰り返すことで、「ベルがなると電流が流れるが、逃げられない」という「条件付け」をします。しばらくは、その環境から何度も逃げようとしていた犬も、ひとたび「条件付け」をされてしまうと、逃げることが可能な場所に移されても、「逃げる」という行動を取らなくなるのです。】



「学習性無力感」、無力感を「学習する」過程で自発性そのものを失ってしまうとのことです。



「やっても無駄だ」「私には無理だ」という台詞が浮かんでしまったら、いち早くその状態から抜け出さなければなりません。「無力感」を学習してしまう前に。

  

【社会心理学者で、コロンビア大学ビジネススクール・モチベーションサイエンスセンター副所長を務めるハイディ・グラント・ハルバーソン氏は、目標達成のメカニズムにおける研究の第一人者です。「ダイエットをする」ことに対して、「食べる量を減らす」よりも、「1日1500キロカロリー以下にする」という計画を立てた人の方が、食べる量は減る。・・・・・・・(その他実験多数)】



毎日小さな具体的な目標を掲げることが大事だと書かれてあります。食事に関しては、毎食かもしれません。ちょっとご飯を控える、間食をしないとか、1日1500キロカロリーも食べられる!という前向きな目標が大事かなと思いました。その日に、今日は間食しなかったという、成功体験を感じると、「私にも無理じゃない」と思えるのではないでしょうか。ゴルフも、スコアで90をきりたい、というよりも、ドライバーは曲げないようにこの位置で左手を使おう、アプローチはアドレスをしっかりとりなおそう、そしてそれができた成功体験の積み重ねが、結局スコアにつながっています。



【最終的な目標の達成だけを「達成」とみなすのではなく、その道のりに、いかにたくさんの達成感や満足感を自ら作り出していけるか。】

ということが大事だとまとめてありました。

まずは最終的な目標はなんであるかが大事です。でなければ、道のりも何もないのですから。