「手当てする」、「手を当てる」ということはすごく重要なケアです。
ただ手をつないだり、握ったりすることで、胸がきゅんとなったり、
落ち着いたりすることは誰もが経験していることでしょう。
アロマトリートメントを勉強しているときに、
「がん患者さんにマッサージとかで刺激をすると腫瘍が広がる」
という文献を読んだことがありました。リンパの流れを介して、がんが広がる・・・。
ということでした。
でもでも、
「メディスン・ハンド(薬になる手):がん患者のためのマッサージ療法」
ゲイル・マクドナルド(オレゴン健康科学大学の腫瘍科のマッサージセラピストを統括)著
を訳した知人の文章を読んでいると違うことがわかります。
「マッサージセラピストにとっての真の医療問題は化学療法、放射線療法、
および手術などの治療の不快感を改善することに中心をおくこと。」
私も一度、卵巣がんの女性にアロマトリートメントをしましたが、
辛い化学療法中の具合がすごく良くなったと言われました。
実際に白血球数も正常になったのでした。偶然かも知れませんでしたが。
がん治療で有名な英国王立マースデン病院でも米国の病院でも
オンコロジーマッサージを行っていますので、在宅でももっと取り入れたいです。
ごくたまに、知り合いにトリートメントを行うこともありますが
体が楽なるとおっしゃいます。セルフトリートメントも行うといいはずですね。
薔薇が綺麗です。
患者さんと散歩して、「綺麗ねーーー」と。その90歳近い患者さんは
こうして散歩することによって、大変歩行が安定してきました。
素晴らしいことです。