以前のブログにも書いておりますが、私は1/144スケールの飛行機のキットを買ってくることがときどきあります。食玩も含めますと、近年のこのスケールの充実ぶりと細密化には本当に驚かされます。
昔は1/144のキットというと駄菓子屋さんで売られているような子供向けの製品が多く、安価ですが中身はそれなりで、コックピットか再現されているということはまず無く、もっさりした造りと分厚い翼、バリかと思ったらパーツだった・・・ということもありました。
以前は安価なキットしか無かった機種が、精密な模型や食玩で入手できるようになると、今までの製品に価値が無くなってしまうのかと言うと、決してそんなことはありません。古いキットなりの楽しみ方もあるからです。
その昔、旧今井科学の製品で、日本軍の双発機が何種類かキット化されていました。珍しい機種もあってその後もハセガワで再販され、今ではアオシマから「双発小隊」というシリーズで発売されています。
1980年代に私もこれらのキットを買いました。ハセガワから発売されていたときのものでした。当時は一機分のキットに、掩体壕やトラックなどの部品がおまけでついており、Nゲージサイズのトラックの製品が少なかった頃でしたので、トラック欲しさに買ったものもありました。そんな不純な動機で購入したキットですから、飛行機の方はいつまで組み立てられず長い年月が過ぎ、気が付けばより精密な後発製品が出ていたりするわけです。
今回ご紹介するのはそんなキットの一つ、旧陸軍の百式司令部偵察機Ⅲ型です。この機体、美しい流線型で知られ、ウイングキットコレクションでも近年製品化されています。古い方のキットはどうでしょう。コクピットは省略されていますし、アンテナやピトー管も太いです。操縦席を含め、徹底的に追加工作をする、というのもありでしょうが、私はキャノピーをスモークグレーで塗装してしまいます。これでコクピットは見えなくなります。翼の後縁はできる範囲で薄く削ります。また、主脚が少々長く感じられたので、2ミリほど短くしました。
塗装ですが、模型ならではのIfも良いのでは、ということで民間機、それも新聞社の塗装を思わせるものとしました。このため、民間機の登録記号もつけています。ミスターカラー128番の灰緑色、ミスターカラーGXのスージーブルーで塗り分けました。
「昭和25年、名誉ある撤退と言われた停戦の日からしばらく時間が経過し、軍縮と近代化の中で航空戦力も空軍として再編、それに伴い偵察機はタービン・ロケット(ジェット)エンジンを装備した景雲改の配備が進み、かつては快速を誇った百式司偵も民間に払い下げられ・・・」というストーリーを考えていたらこうなりました、というわけです。

古いキットではありますが、素性の良いキットなら楽しみ方は色々です。細密に作りこむか、さらっと作ってしまうか、Ifを駆使して架空の機体とするか、お好みでということになりましょう。古いキットの楽しみ方、今後も折に触れて書いていくことにしましょう。
昔は1/144のキットというと駄菓子屋さんで売られているような子供向けの製品が多く、安価ですが中身はそれなりで、コックピットか再現されているということはまず無く、もっさりした造りと分厚い翼、バリかと思ったらパーツだった・・・ということもありました。
以前は安価なキットしか無かった機種が、精密な模型や食玩で入手できるようになると、今までの製品に価値が無くなってしまうのかと言うと、決してそんなことはありません。古いキットなりの楽しみ方もあるからです。
その昔、旧今井科学の製品で、日本軍の双発機が何種類かキット化されていました。珍しい機種もあってその後もハセガワで再販され、今ではアオシマから「双発小隊」というシリーズで発売されています。
1980年代に私もこれらのキットを買いました。ハセガワから発売されていたときのものでした。当時は一機分のキットに、掩体壕やトラックなどの部品がおまけでついており、Nゲージサイズのトラックの製品が少なかった頃でしたので、トラック欲しさに買ったものもありました。そんな不純な動機で購入したキットですから、飛行機の方はいつまで組み立てられず長い年月が過ぎ、気が付けばより精密な後発製品が出ていたりするわけです。
今回ご紹介するのはそんなキットの一つ、旧陸軍の百式司令部偵察機Ⅲ型です。この機体、美しい流線型で知られ、ウイングキットコレクションでも近年製品化されています。古い方のキットはどうでしょう。コクピットは省略されていますし、アンテナやピトー管も太いです。操縦席を含め、徹底的に追加工作をする、というのもありでしょうが、私はキャノピーをスモークグレーで塗装してしまいます。これでコクピットは見えなくなります。翼の後縁はできる範囲で薄く削ります。また、主脚が少々長く感じられたので、2ミリほど短くしました。
塗装ですが、模型ならではのIfも良いのでは、ということで民間機、それも新聞社の塗装を思わせるものとしました。このため、民間機の登録記号もつけています。ミスターカラー128番の灰緑色、ミスターカラーGXのスージーブルーで塗り分けました。
「昭和25年、名誉ある撤退と言われた停戦の日からしばらく時間が経過し、軍縮と近代化の中で航空戦力も空軍として再編、それに伴い偵察機はタービン・ロケット(ジェット)エンジンを装備した景雲改の配備が進み、かつては快速を誇った百式司偵も民間に払い下げられ・・・」というストーリーを考えていたらこうなりました、というわけです。

古いキットではありますが、素性の良いキットなら楽しみ方は色々です。細密に作りこむか、さらっと作ってしまうか、Ifを駆使して架空の機体とするか、お好みでということになりましょう。古いキットの楽しみ方、今後も折に触れて書いていくことにしましょう。