工作台の休日

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鉄道コレクションの原点回帰!?

2021年02月15日 | 鉄道・鉄道模型
 トミーテックの鉄道コレクションは2005年に第一弾が発売されて以降、ローカル色豊かでちょっと(今のファンにはかなり)懐かしい車輌から現代(今日、家の近くを走っている)の車輌に至るまで、様々な車輌が発売されてきました。これまでなかなか製品化に恵まれなかった日本各地の車輌もあり、私も随分とお世話になっており、このブログでもご紹介しております。
 このたび、6月予定の新製品として「ノスタルジック鉄道コレクション」の製品化が予告されました。2軸車輌を中心とした古き時代を再現できる車輌たちがラインナップされています。国鉄のEB10、前身のAB10を思わせるバッテリー機関車、キワ90(タイプ)、DB20(津軽鉄道DC20を思わせるフリーランス)、オープンデッキの二軸客車ということで、トミーテックの「ジオコレ」シリーズに登場する架空の鉄道「富井電鉄」の車輌が含まれているところがポイントです。
 もともと鉄道コレクションがローカル私鉄の小型車輌を中心としたラインナップでしたから、製品の予告のとおり「原点回帰」ということになりましょう。地方私鉄の小型車輌はなかなか製品化に恵まれず、GMキットを切り継ぎ、エッチングキットに手を出し、動力も自分で加工していたことを思えば、手軽にこうした世界を再現できるようになったのはありがたいことでした。私も架空の地方私鉄を複数「所有」しており、それぞれに異なる車輌を走らせております。当初はGMキットから作っていましたが、今では鉄道コレクションの塗り替えなども増えました。私の架空の私鉄は昭和50年代以降の世界を再現しておりますが、今回のノスタルジック鉄道コレクションのラインナップを見ますと、もっと古い時代の世界をイメージしているように思えます。このラインナップを見て、私などはキワ90を塗り替えて機関車代用の「ディーゼル貨車」にして、二軸客車のデッキにどの人形を立たせようか、などと想像を膨らませております。もっとも、二軸客車についてはSLけん引の方が似合いそうですが、地方私鉄の小型のSLは安価な製品は見当たりません。カトーのポケットラインのSLでは少々小さいですし、ここは二軸客車に動力を入れて、自走しない形でも構わないので、かつてトミーで発売されていたCタンクのような、小運転の可能なSLの製品化を求めたいところです。
 わざわざ「ノスタルジック鉄道コレクション」と銘打っていますので、これまで発売された製品の中で時代の古い車輌などはこちらのシリーズに整理されるのかなど、気になることもあります。また、まだまだ地方私鉄の好ましい車輌はたくさんあります。他の方も書かれていましたが、川造タイプとよばれた川崎造船が昭和初期に作った地方私鉄電車ならぱ長野、上田、西武、東横など、活躍の場がたくさんありました。さらに、東横(現東急)のキハ1のように戦前~戦後まで各地で活躍した車輌もいました。バリエーションの豊富さは鉄道コレクションのセールスポイントでもありますので、こうした車輌もいずれラインナップに加わることを期待したいと思います。




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