名古屋からアーバンライナーに乗って、桑名、四日市と列車は南下していきます。白子で降りた私たちは、タクシーで今宵の宿へ・・・。
鈴鹿サーキットホテルにやってきました。あれっ、モータースポーツはオフシーズンでは、と思われる方もいらっしゃるでしょう。後述するいろいろな理由でこちらに泊まることになりました。ここのホテル、個人的には1996年以来です。ちなみにここのホテルは館ごとにいろいろなコンセプト、デザインに分かれていて、私たちが泊ったのは「ノースレーシングルーム」という部屋で、文字どおりモータースポーツを意識した内装が特徴です。
時計、温度計、湿度計はメーター類を、スイッチ類も自動車のそれを思わせますし、ベッドの灯りは自動車のヘッドライト風です。
レカロのシートもあります。
チェストはツールボックス風です。引き出しの中に分厚い漫画の本田宗一郎伝が入っていました。
こうしたお部屋のほかにも、小さなお子さん連れを意識したような作りのお部屋もあって、ベッドの高さをあえて低くしていたりといった配慮がなされているようです。こちらの部屋は大人向けではありますが、小さな子供向けのアメニティや洗面所用の踏み台も用意されていました。
部屋に荷物を置いたら夕食の時間です。ホテルの食堂のバイキングを利用しました。大人二人ならセナも訪れたという焼肉の「みさき屋」さんあたりに行くでしょうが、ちいさな子供もおりますし、まだ食べられるものも限られますので、バイキングなら食べられるものもあるかなということで宿泊の際に予約してありました。食堂はとても広いですがお客さんで一杯でした。まだ平日ではありますが、ほとんど家族連れで、就学前の子供や赤ちゃん連れも随分見かけました。赤ちゃんも含めてここまでたくさん子供たちを見ると、少子化なんてどこか別の世界の話に見えます。若いお父さんが抱っこひもで赤ちゃんを抱っこして、バイキングの列に並んで料理を取っている姿を見かけました。昔とは違いますね。
食事の方は子供だけでなく大人の方の口と胃袋も満足させる内容でした。和洋中なんでもあって、地元の食材を使った料理が多く、そういった新鮮さも含めて美味しかったです。家人は旅先で食欲旺盛になるタイプですので、今回も食欲を如何なく発揮していました。
食堂を出るとすつかり暗くなって星が瞬いていました。冬の空気に星空が美しかったです。
食事の後は大浴場に行きました。温泉が出ているということで豚児と入ってきました。たくさん歩きましたし、食べて疲れて、ということでいいお湯になりました。タオル類は大浴場に用意してありましたので部屋から持参する必要もなく、そのあたりも楽です。
豚児の生活時間に合わせて私たちも早めに布団に入ります。豚児はお父さん譲りの寝相の悪さですので、ベッドから落ちないか心配で、ときおり様子を見なければならず、途中まで熟睡できませんでした。
翌朝、私だけ一度部屋を出まして、一人でゆっくりお風呂へ。
太陽が昇り始めたばかりのホテルから名物の観覧車が見えました。鈴鹿の朝は早いぜ、というわけではなく、年を取って自分が早起きになっただけなのですが。
お風呂が目的で外に出ただけではなく、朝食を部屋でも取ることができる「ガーデンブレックファースト」というプランでしたので、朝食をレストランまで引き取りに行きました。
食事はこの大きなバスケットに入っています。両手でバスケットを持ってとことこ歩くおっさん(私)の姿は微妙ですけどね(苦笑)。
丸いバスケットにはパン、コーヒーのポット、ジュースの瓶、スープの入ったポット、ヨーグルトが入っていました。
家人の手が写っていますが奥の紙袋が大人向けパン(2人分)、手前が子供向けのパンです。
大人向けのおかず。写真にはありませんが子供向けもボリュームたっぷりで、小食の豚児には余ってしまうほど。親がだいぶ手伝いました。3月以降はメニューも変わるようです。
いつもとは違うたっぷりの朝食を食べて、チェックアウトです。昔も家族連れをある程度意識した作りでしたが、それをさらに売りにしている感じがしました。売店にはおむつ、離乳食といったものもありましたし、小さなお客様ウェルカムな姿勢を感じます。ホテル、サーキットに隣接してサーキットパークという遊園地があり、こちらも0歳から乗れる乗り物があります。近鉄沿線は長島スパーランド、志摩スペイン村、さらに近鉄特急で大阪まで足を延ばしてUSJとテーマパークも数多くあります。その中で小さなお子さん連れに優しい施設として鈴鹿も頑張っているなあという印象を持ちました。
今回こちらに泊まった理由はもう一つ。宿泊者限定でサーキットをバスで一周できるというプランがあったからなのです。それについては次回でまた。