工作台の休日

模型のこと、乗り物のこと、ときどきほかのことも。

あの日の入間には大きな飛行機たちがいた

2021年11月03日 | 飛行機・飛行機の模型
 11月3日といえば入間基地の航空祭の日であり、拙ブログでも写真をご紹介したこともありましたが、昨年に引き続き(当たり前ですが)、今年も航空祭はなく、よく晴れて例年より暖かい一日を都内で過ごしておりました。
 航空祭というとブルーインパルスのフライトが目玉ではありますが、その基地にもともといる機体や、外来機も含めて楽しめます。かつての入間基地の場合はC-1、YS-11といった比較的大きな機体が運用されており、大きな飛行機については珍しさもあまりなかったのですが、外来機・とりわけ海上自衛隊機などはなかなか目にする機会もなかったので、その遭遇を楽しみにしておりました。
 私が初めて入間基地を訪れた1980年代前半には、まだS2Fトラッカーといった機体もいましたが、私が海上自衛隊の大型機でとりわけ好きだったのはP-2Jという対潜哨戒機でした。アメリカ製のP-2V7という対潜哨戒機をベースに、エンジンをターボに換装して、全長も少し長くなっていたこともあり、スマートな印象を受けました。当時の海上自衛隊はシーレーン(海上交通路)の防護という、先の大戦を教訓にしたドクトリンを掲げており、その実現のために海では護衛艦8隻、ヘリコプター8機という「新8-8艦隊」が、空からはP-3C対潜哨戒機の大量配備が進められていましたが、P-2Jも旧式ながら現役でした。エンジングレイと白のツートンカラーで、機首に見張員の席と風防があるというのも昔風ではありますが、そこもまた好きな理由でした。入間基地の公開では乗員の方がとても親切で、こちらの質問に丁寧に答えてくださっていたのが印象的でした。機首の見張員席については「上下左右海と空しか見えない最高の空間」だそうで、高所が苦手な私などは想像するだけで足がすくみますが・・・。また、グッズなども隊員の方たちが持ち込んでその場で売っていたことを思い出します。

写真は1993(平成5)年入間基地にて。

画面右には見張り員席が見えます。
 P-3Cはプラモデルなども早くから出ていましたが、P-2Jはなかなか模型化に恵まれていません。1/144の半完成品でフジミ(ギガプロブランド)から何種類か出ていたのみです。待望久しかったと見え、市場からなくなるのも早かったように記憶しています。

1/150の人形を入れました。もちろん見張員席にも入れてあります。Nゲージの気動車用のタブレット保護網を使って足を乗せる網の部分を再現しています。

ちなみに現在の実機の姿がこちら。岐阜のかがみがはら航空宇宙博物館で屋外展示されています。

P2Jは退役まで大きな事故等もなく飛び続けました。

 同じく、海上自衛隊の大きな翼で印象に残っている中に救難飛行艇US-1がありました。

(写真は厚木基地で撮影)
現在の実機の様子はP-2J同様にかがみがはら航空宇宙博物館で見ることができます。


このUS-1が重い腰をよいしょっとばかり空に浮き上がる姿は迫力がありつつもなんともユーモラスで、これを見ると「また来年だな」と思いながら基地を後にしていたものです。

写真が抜けていましたね。すみません。こちらが帰投していくUS-1です。
 
 入間基地の外来機では1980年代だったかと思いますが、米軍のC-141が来ていたこともあります。大型機は飛行場の左側で展示されることが多く、混雑のおかげでなかなか見に行くことがかなわない時もありますが、特別塗装機が展示されることがあり、人込みをかき分けて、あるいはブルーインパルスのフライトが終わってみんなが帰り始めた時間をねらって見に行っております。

令和3年11月5日に写真追加しました。




 
 
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