⭐️⭐️浅野まことのここだけの話⭐️⭐️

浅野まことがここだだけの話をブログで大公開!!

新成人の皆さんへ贈る言葉

2019年01月14日 | 日記

新成人になられた皆様、おめでとうございます。
私は今年50歳になります。私には25歳と23歳の娘がいますので、父親世代として皆さんに少しお話ししたいと思います。

中には両親がいない方もいると思いますが、確実に言えることは、あなたがいるのは、お父さんとお母さんがいるという事です。命を繋ぐという言葉がありますが、分かりやすく言えば、生き残るという言葉になります。

皆さんに質問です。
日本人の死因の第1は何でしょうか。

平成28年度の厚生労働省が出している統計では、こうなっています。

1位 悪性新生物(がん)  37万人
2位 心疾患 19万人
3位 肺炎  11万人

でも忘れてならないのは人工中絶の数です。平成28年度で16万件もあります。死因では第3位に相当します。
もっとも産まれていないので、これを死因とするのはおかしいという意見があると思いますが、人工中絶で奪われる命はこんなにたくさんあることは知っておいて欲しいと思います。

1年間に生まれる子供の数は2018年で92万1000人です。
92万人: 16万人。約10人に1人が生まれる前に亡くなっているということを頭に刻んで欲しいのです。
皆さんは生まれてきただけでラッキーなんです。

今日は、人工中絶の是非の話をしたいのではなく、あなたが成人式を迎えられたのは、お父さんとお母さんが居て、そして育ててくれた人がいるからこそ、ここに居られるのだということに心の底から感謝をして欲しいのです。
そして、何の為に自分は生を受けたのか、そのことを考えてもらいたいと思うんです。

人生というのは山あり谷ありです。まさにドラマです。私の経験では辛いことと嬉しいことはほぼ同じ数だけ人生で起きます。でも人間というのは面白くて、辛いことを、「乗り越えるべき試練」と捉えることができる動物です。ここが他の動物と違うところです。
そう考えると、どんな試練がやってくるか、それを乗り越えた先にどんな未来が待っているかと想像するとなんだかワクワクしませんか。
そこで人生を生き抜くヒントの一つをアドバイスします。
それは、尊敬する人を見つけるということです。
そして、その人がどう生きたかを自分なりに勉強することです。
それは必ずしも偉人や有名人である必要はありません。自分の両親でも構いません。
勉強していくと、その人の人生には、転機となるような出来事が幾度となく起きています。そしてその度に、乗り越えて来ています。
転機となる出来事といえば、天災です。
2011年の東日本大震災、2016年の熊本大地震、2018年の北海道胆振東部地震、平成30年7月豪雨など最近は、毎年のように大災害が発生しています。
これは自分とは関係のない理由によるものでまさに天災というものです。
元々日本という国は、災害の多い国です。
台風が毎年やって来ます。地震も多い。そんな過酷な環境を耐え抜いてきたのが日本人なのです。

しかし天災というのは人を作ります。
江戸末期、坂本竜馬が二十歳の時に、安政大地震が起きました。江戸、東海、南海をマグニチュード8クラスの地震が続発しました。
【安政の三大地震】
・安政東海地震(M8.4):1854年12月23日(安政元年11月4日)
・安政南海地震(M8.4):上記に32時間おくれで起きた。
・安政江戸地震(M7.0):1855年11月11日(安政2年10月2日)
→直下型地震

そして安政大地震の次に日本を襲ったのは疫病でした。安政5年。江戸ではコレラが大流行して3万人が亡くなりました。一説では10万人という数字もあるようです。
安政という時代は江戸時代を通じて、最悪な時代だったのです。天災の対応でフラフラの徳川幕府に米国から開国を迫られていたわけです。この後、倒幕運動が激しくなり、徳川幕府が倒れて明治維新となります。

幕末期、まさに日本が揺れている時代に坂本龍馬、西郷隆盛、大久保利通らが登場します。時代が人を作るというのでしょうか。
その意味で、現在、南海トラフ大地震がいつ来てもおかしくないと言われていますが、大災害が起きて日本は、大きな転換点を迎えると思います。
僕は、個人的には、どんな人材が日本に生まれてくるか興味と期待と不安を持って待ち望んでいます。

あともう一つ伝えたいことがあります。日本の出生数です。こんな感じになってます。

出生数 統計年 男子 女子
1,190,547 平成12年 (2000) 612,148 578,399

1,170,662 平成13年 (2001) 600,918 569,744

1,153,855 平成14年 (2002) 592,840 561,015

1,123,610 平成15年 (2003) 576,736 546,874

1,110,721 平成16年 (2004) 569,559 541,162

1,062,530 平成17年 (2005) 545,032 517,498

1,092,674 平成18年 (2006) 560,439 532,235

1,089,818 平成19年 (2007) 559,847 529,971

1,091,156 平成20年 (2008) 559,513 531,643

1,070,035 平成21年 (2009) 548,993 521,042

1,071,304 平成22年 (2010) 550,742 520,562

1,050,806 平成23年 (2011) 538,271 512,535

1,037,231 平成24年 (2012) 531,781 505,450

1,029,816 平成25年 (2013) 527,657 502,159

1,003,539 平成26年 (2014) 515,533 488,006

1,005,677 平成27年 (2015) 515,452 490,225

976,978 平成28年 (2016) 501,880 475,098

946,065 平成29年 (2017) 484,449 461,616

921,000 平成30年 (2018)

これで分かるのはここ数年、毎年2万人づつ出生数が減っているのが分かります。
このままでは、日本の未来はあまり明るくありません。
人口減少はGDPの値を小さくする最大の要因です。

国の力というのは、残念ながら経済力で決まります。
アメリカのトランプ大統領があれだけ威張っていられるのは、アメリカの国力が世界一だからです。そして中国が虎視眈々と次を狙っています。米中貿易戦争というのは、この世界の覇権争いの始まりと考えてよいです。
日本は戦争をしないことを憲法で決めていますが、米国も中国もそういう国ではありません。もし、次第三次世界大戦が起きるとすると、世界で数千万人の死者ではすまないと思います。数億人が戦争で直接的、間接的に死ぬことになるでしょう。
人間というのは愚かです。
結局、戦った後には、平和が必要だとまた言い始めるわけですから。第一次世界対戦、第二次世界大戦の時もそうであったように。

シリアという国がありますが、あの国は内戦で国内が廃墟となっています。あまり知られていませんが、あの国は内戦前は豊かで平和な国でした。平和というのは、覚悟を持って努力しないと簡単に崩れてしまう反面教師のような例です。

皆さんには、是非、日本という国を世界に役立つ国にして欲しいと思います。平和を理想に掲げる国を存続させて欲しいと思います。
今は、社会的にも力がないかもしれませんが、あなたたちが主役の時代は直ぐ来ますから、是非、志を高くしてこの国を繋いで頂きたいと思うわけです。

長くなりましたが、あなたたちの親世代として、率直なお話を致しました。

成人式を迎えられた皆さんに心よりお祝いを申し上げます。

平成31年1月14日 成人の日

浅野真



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