NYダウ 大幅値下がり ドイツ銀行の経営不安影響
9月30日 5時44分 NHKニュース
29日のニューヨーク株式市場は、ドイツ最大手の銀行の経営不安が金融システムに与える影響への警戒感から、売り注文が広がり、ダウ平均株価は195ドル値下がりしました。
29日のニューヨーク株式市場は、資本不足が懸念されているドイツ最大手の銀行「ドイツ銀行」の経営不安が金融システムに影響を与えることへの警戒感から、売り注文が広がりました。
このためダウ平均株価は、一時、前日より250ドル近く値下がりしました。
その後はいくぶん買い戻す動きも出て、結局ダウ平均株価は、前日より195ドル79セント安い、1万8143ドル45セントで取り引きを終えました。
市場関係者は「ドイツ銀行に加えて、ドイツの別の大手銀行が9000人を超える規模の人員削減策を発表したことも、金融関連の銘柄を売るきっかけとなった。ヨーロッパの金融機関の経営不安に投資家の関心が集まっている」と話しています。
++++
ドイツ銀行の破綻懸念。世界恐慌の発端となるほどの大きなインパクト
があり、最終的にはドイツ政府とEUが救済、または米銀(JPM社?)
がすることになると思われますが、理由は下記の4つです。
1.同行はディリバティブで多額の損失を抱えていると言われています。
9月16日、米国の住宅担保ローンに絡む不正販売を巡って、米司法省が
同行に対し140億ドル(約1兆4000億円)の支払いを求めている。
2.フォルクスワーゲンの米国での排ガス規制逃れで救済資金の大部分を拠出
3.LIBOR(ロンドン市場においての銀行間取引金利)とTIBOR(日本の東京市場の銀行間取引金利)
での不正取引問題で多くの訴訟を抱えている。 既にLIBORについては不正を認め、英米の金融当局に
25億ドルの制裁金を支払うことで合意している。
4.銀行そのものが利益が出せない体質になっており、株価の下落が止まらない状況。