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日本の官民、中国で病院チェーン 10カ所で生活習慣病を治療 三菱商事など参画

2016年04月26日 | 中国関連
日本の官民、中国で病院チェーン
10カ所で生活習慣病を治療 三菱商事など参画
日本経済新聞 朝刊 1面 2016/4/26 3:30

 政府や医療機器メーカーが連携し、2016年度中に中国で生活習慣病の治療を中心とした病院を開く。北京など10カ所で中規模病院を新設する。中国では糖尿病患者だけで1億人を超えるとみられるが、治療や予防を担う中核拠点が不足している。外資系の高度医療機関の招致を目指す中国政府と、中国を足場にアジア向け医療輸出を増やしたい日本側の狙いが一致した。



 日本企業が主導する病院が中国で本格的にチェーン展開する初のケースとなる。内閣官房が中国当局との交渉を進めており、政府は成長戦略で掲げる「医療の国際展開」の目玉に位置づける。

 医療機器や整水器を手掛ける日本トリムのほか、糖尿病の予防食開発などで三菱商事などの大手企業も参画を検討する。福島県立医大の中山昌明教授など生活習慣病関連の専門医チームが加わる。日本トリムが26日に事業計画を発表する。

 医療チェーンは日本トリムが中国のコンサルタント企業と組んで設立した合弁会社が運営。当初の出資金は3億円超で、日本トリムが40%を出資する。日本の政府系金融機関も融資を検討する。

 来年初めに16億円を投じ、北京市内に200床規模のベッド数を持つ病院を設立する。人工透析用のベッドを50~100床程度備える予定で、1日400人の外来を見込む。透析以外の一般治療も手掛ける。

 5~7年かけて上海や大連など中国国内に9拠点を設ける。各病院では食事指導や患者予備軍の予防も担う。10病院で年間500億円ほどの売り上げを見込む。

 各病院では指導役となる医師や看護師に日本人が就く。政府の健康・医療戦略推進本部や、官民の医療輸出を支援する「メディカル・エクセレンス・ジャパン」が全国の病院と調整し、指導スタッフを送る。

 中国は近年、食事の欧米化などで糖尿病患者が1.4億人、予備軍を含めて2.4億人に達したとの試算がある。生活習慣病の治療網が不十分で、中国政府も外資系を含む民間病院の増設を検討していた。

 人工透析など治療の一部は中国の公的医療保険でカバーできる。栄養指導など保険で賄えない治療も多くなるとみられ、患者は富裕層や中間層が中心となる見通しだ。

 これまで北京市の中日友好病院など、日本政府などの支援で中国に病院をつくるケースはあった。米欧系医療グループの進出も活発だ。今回は政府支援の下、日本企業が連合を組み中国で医療チェーンを展開する点が特徴だ。

 中国だけでなく人口が多いほかのアジア諸国でも、生活習慣病対策のニーズが高まる可能性は高い。政府は外国からの渡航患者を日本の病院で受け入れる「インバウンド」も進め、拡大するアジアの医療需要を取り込みたい考えだ。


景気足踏み リーマン級? 消費税10%の前提 株価・雇用は改善も消費停滞で見えにくく

2016年04月25日 | 経済
【エコノフォーカス】景気足踏み リーマン級?
消費税10%の前提 株価・雇用は改善も消費停滞で見えにくく 日本経済新聞 朝刊 総合・経済 (3ページ) 2016/4/25 3:30


 今の景気のもたつきは2008年9月のリーマン・ショック級なのか。17年4月の消費税率10%への引き上げを巡り景気の判断に関心が高まっている。株価や雇用改善をみれば今は需要が「蒸発」したリーマン時より良いが、消費の長期停滞への不安が増税の是非を見えにくくしている。(川手伊織)





 安倍晋三首相は消費増税を巡り「リーマン・ショックや大震災のような事態が起きない限り予定通りだ」と繰り返してきた。菅義偉官房長官は20日の記者会見で、熊本県を中心に相次ぐ地震が東日本大震災級かと問われ「そうした状況にない」と答えた。

 リーマン級かどうかについては、与党の増税慎重派から「消費が底割れしたのはリーマン・ショック以来だ」(自民党の山本幸三衆院議員)と延期を求める声も出る。だが、菅長官はリーマン級の事態とも「思っていない」と否定している。

目の置き所次第

 リーマン級かどうかは目の置き所で変わる。円高といっても最近は1ドル=111円台と製造業の採算レート(102円台)を大きく下回る。107円台から3カ月で87円台まで急伸したリーマン危機時は企業業績が総崩れ。当時は7100円台に急落した株価も、今は1万7500円台だ。

 企業収益は過去最高水準で、有効求人倍率も1.28倍でバブル経済期以来、約24年ぶりの高さ。完全失業率も3%台前半で低位安定する。働く意思と能力がある人が全員職に就ける「完全雇用」がほぼ実現している。

 一方、足元の景気もたつきはリーマン級の「長さ」になる恐れがある。5月18日発表の1~3月期実質経済成長率は昨年10~12月期に続き、2四半期連続マイナスに落ち込むとの予測も多い。

 さらに今回の地震で自動車などの部品供給網が寸断され、生産を下押ししている。BNPパリバ証券の河野龍太郎チーフエコノミストは「4~6月期もマイナス成長が避けられない」と指摘する。4期連続のマイナス成長を記録したリーマン危機前後に匹敵するとみることもできる。

 消費に限れば、停滞期間はすでにリーマン危機時より長い。当時は09年4月に国費ベースで15兆4千億円、事業費ベースで56兆8千億円に達する経済対策をまとめた。6兆円減った実質個人消費は、車の購入支援策など景気刺激策でV字回復。09年10~12月期には危機前の水準に戻した。

 一方、15年10~12月期の実質個人消費は季節調整済みの年率換算で304兆円。消費増税の駆け込み需要が強まる前の13年10~12月期をおよそ10兆円下回ったままだ。増税で家計の所得が減ったことが響いている。

 完全雇用なのに賃金と消費の伸びが鈍い背景に、労働市場の構造変化もある。人手不足に悩む企業は非正規社員を正社員に転換している。正社員の職がないため非正規となった労働者は13年1~3月に348万人いたが、15年10~12月には302万人まで減った。

 「正社員化で必要な労働力を確保できれば、企業はすでに雇っている正社員の賃上げに動く誘因が薄れる」(内閣府)

延期にもリスク

 こうした中での再増税は消費腰折れのリスクも伴う。首相や菅長官に近い経済ブレーンの一人も「消費停滞の長期化という新たな課題が、増税再延期に踏み切る決め手になりうる」と語る。

 社会保障の安定こそが節約志向を和らげるとの意見も多い。日本総合研究所の西沢和彦上席主任研究員は「現役世代の将来不安を少しでも払拭できれば、財布のひもを緩め、消費回復効果が期待できる」と指摘する。

 増税延期はアベノミクスの失敗を認めたとの批判を受けかねず、政治的なリスクを伴う。消費の先行きに不安が残るなかで「リーマン級」と判定するかは首相の裁量に最終的には委ねられる。


年金債務、企業を圧迫

2016年04月25日 | 年金
年金債務、企業を圧迫
日清食品など、関連費用膨らむ マイナス金利が影響
日本経済新聞 朝刊 1面 2016/4/25 3:30

 日銀のマイナス金利政策の影響が、年金の負担増を通じ企業収益を圧迫し始めた。長期金利の利回りがマイナス圏に下がったことで、企業が将来の年金の支払いに備えて用意する必要のある金額が増えるためだ。関連費用は判明分だけで1000億円を超えた。日清食品ホールディングスや住友不動産などで今期の関連費用が膨らむ見通しで今後、上場企業に同様の処理が広がりそうだ。



 円安の一服や海外景気の減速など、企業収益を押し上げてきた追い風が弱まっている。年金負担は帳簿上の処理のため企業から現金が流出するわけではないが、日本企業の新たな重荷となる。資金調達を容易にして企業活動の活発化を狙ったマイナス金利の副作用といえそうだ。

 あらかじめ将来の給付額を決める確定給付型の年金の場合、企業は従業員の将来の退職金や年金の支払いに備えて現時点で必要な金額(退職給付債務)を準備する。その際、「割引率」と呼ばれる利率を使って債務額を計算する。

 適用する割引率は長期国債の利回りなどを基に決めており、市場金利が下がると割引率も低下する。割引率を下げると退職給付債務が増えるため、不足分を決算に反映する必要がある。反映させる時期や期間は企業ごとに異なる。

 日清食品ホールディングスは2017年3月期に数十億円規模で関連費用が膨らみ、利益水準をその分押し下げそう。住友不動産では17年3月期に費用が数億円増加し、三井金属でも数十億円の費用が生じる可能性がある。システム開発のオービックは2億円前後の費用を計上する見通しだ。

 既に業績に反映させた企業もある。LIXILグループは16年3月期に国内の年金関連費用が約100億円増えたことなどで、連結最終損益が200億円の赤字(前の期は220億円の黒字)に転落した。大和ハウス工業も16年3月期に関連費用849億円を特別損失に計上した。

 住友林業は割引率を1.2%から0.5%程度に下げたため関連費用が115億円増えた。モスフードサービスは割引率を0.86%から0.45%に引き下げ、関連費用を1億3000万円程度計上したもようだ。

 割引率の低下に加え、企業は運用する年金資産の利回り悪化にも直面している。格付投資情報センター(R&I)の集計によると、主要企業の15年度の運用利回りは5年ぶりにマイナスとなった。金利の低下は債務と資産の両方で企業業績を圧迫する可能性がある。


えくぼの秘密

2016年04月24日 | 日記
えくぼの秘密

松田聖子さんの裸足の季節という歌の歌詞に「えくぼの秘密あげたいわ」というフレーズがあります。聖子さんは八重歯とえくぼがチャームポイントの誰もが知る大スターですが「えくぼの秘密」というフレーズでググっておりましたらえくぼについて素敵な伝説があるそうなんです。
中国に本当にこういう伝説があるのか分かりませんが、素敵なので紹介したいと思います。

==以下邦訳==

中国にえくぼについての伝説があるそうです。

人間は死んだ後、冥界へいく。鬼門関を抜けるとすぐに黄泉路があるとされています。

黄泉路には彼岸花がいっぱい咲いていて、
路のはずれには「忘川河」という河があり、河の上には「奈河橋」があります。

橋には「孟婆」という女が番人をしていて、ここを通りすぎる人に「孟婆スープ」を飲ませます。

孟婆さんのスープを飲めば、友情、愛情、この一生の絆を全部忘れることになります。
そして、心に引っかかるものがない状態で、転生するのです。

「孟婆スープ」は別名「忘情水」ともいい、飲むと前世も今生も忘れ、一生の愛、恨み、情、仇、一世の浮沈、得失がこのスープと共に全部が消え、何も残らなくなります。

愛する人や恨む人に来世で遇っても、互いに関係のない人になるのです。

でも、いろいろな理由で、「孟婆スープ」を飲みたいと思わない人もいます。

「孟婆スープ」を飲みたいと思わない人たちには、孟婆さんがこの人たちの体にマークを残さなければならないのです。

このマークが「えくぼ」なのです。

「孟婆スープ」を飲まない人たちは、「忘川河」に身投げをしなければならず、氷のように冷たい水の中で千年を待って、輪廻するのです。

そして、転生後、前世の記憶とマークの「えくぼ」を付けて、前世の恋人を探すのです。

あなたの周りに、えくぼのある人がいますか。いるなら大切にして下さいね。

彼(彼女)はあなたの前世の恋人かもしれませんから。

あなたにまた遇うため、寂しくて、苦しい千年を待っていたのです。

++++++

中国語の原文は下記です。


这是中国关于酒窝的传说。

相传人死后,前从阴间。过了鬼门关后,就是黄泉路。

黄泉路上盛开满了彼岸花。路的以尽头有一条叫做[忘川河]的河。河上的桥就是奈河桥。桥头有一个叫孟婆的女人守在这里,给每个经过的路人递上一碗孟婆汤,凡是喝过孟婆汤的人就会忘却今生今世所有的牵绊,进入轮回。

孟婆汤又称忘情水,一喝便忘前世今生。一生爱恨情仇,一世浮沉得失,都随这碗孟婆汤遗忘得干干净净。今生牵挂之人,今生痛恨之人,来生都相见不识。

可是有那么一部分人因为种种原因,不愿意喝下孟婆汤,孟婆没办法只好答应他们。但在这些人身上做了记号,这个记号就是在脸上留下了酒窝。这样的人,必须跳入忘川河,受水淹火炙的磨折等上千年才能轮回,转世之后会带着前世的记忆、带着那个酒窝寻找前世的恋人。

你的身边有带酒窝的人么?有的话请一定要珍惜哦,他(她)也许就是你前生所爱的人呢。为了再次与你相遇,孤寂,痛苦的等待了千年。

+++++

いかがでしょうか?
えくぼの秘密は千年の恋、それもずっとあなたに再会するのを待っていた。そんな深い意味がありそうです。
えくぼを持つ彼女(または彼)にこの話を伝えたら2人の距離はグッと近づきそうですよ。



日産、スズキも基準値超え 排ガスのNOx、独政府調査 リコールの可能性も

2016年04月23日 | 企業研究

ドイツのドブリント運輸相は22日、自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス規制逃れを受け国内外のメーカーの
ディーゼルエンジン車を対象に実施した調査で、VWグループ以外の22のブランドで排ガスの窒素酸化物(NOx)が
基準値を超えたと発表した。日産自動車とスズキも含まれていた。

VWの排ガス規制逃れにより環境対応への関心が高まっているだけに、大幅に基準を上回るなどした場合、当局から
リコール(無料の回収・修理)を求められる可能性がある。
ドイツ運輸省は53ブランドのディーゼルエンジン車について屋内試験場だけでなく、実際の走行時の検査を実施した。
22ブランドは実走試験で値が不自然に上昇した。欧米メディアによると、英国のジャガーや韓国の現代自動車なども
含まれていた。

これら22ブランド以外に、VWグループの4ブランドも基準を超えていた。既に明らかになっている通り、違法に排ガス
浄化機能を操作するソフトウエアが確認された。27ブランドは問題が確認されなかった。(共同)


オバマ氏、広島でアジアの安定訴えへ 演説を計画 日本経済新聞 朝刊 1面 (1ページ)

2016年04月23日 | 国際政治
オバマ氏、広島でアジアの安定訴えへ
演説を計画 日本経済新聞 朝刊 1面 2016/4/23 3:30


 オバマ米大統領は5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の直後に被爆地、広島を訪れ、演説する方針だ。日本側とはサミットが閉幕する27日の日程で調整する。1945年8月6日に原爆を投下した米国の現職大統領が広島を訪れるのは初めて。「核兵器なき世界」を掲げるオバマ氏は演説で、核廃絶とともにアジアの安定を訴える見通しだ。(関連記事総合2面に)

 米政府高官はオバマ氏の広島での演説に関して「日本人や核不拡散を望む人々に重要なメッセージを発信したい」と説明した。核開発を続ける北朝鮮を批判。日本は先の大戦の加害者だとして、広島訪問への反発が予想される中国や韓国などアジア諸国・地域を念頭に、アジアの安定を求める見込みだ。

 中韓の拒否反応は米国のアジア戦略にも影響しかねないと、政権内にはオバマ氏の広島訪問への慎重論がある。核廃絶の取り組みだけでなく、アジアの安定を呼びかけるのは、こうした懸念を沈静化する狙いもある。

 演説を巡って今年が旧日本軍による真珠湾攻撃75年目に当たる点に触れるかどうかも議論になっている。2015年に安倍晋三首相が訪米する際、真珠湾の訪問構想が浮上した。オバマ氏が広島を訪れることにより、首相の真珠湾訪問構想が再燃する可能性もある。

 米国による広島や長崎への原爆投下は「日米間の奥深くに刺さったトゲ」とも評される。オバマ氏の訪問はそのトゲを抜く効果も期待される。日米同盟関係は新たな段階を迎える。

 オバマ氏は09年4月、チェコの首都プラハでの演説で「米国は原爆投下の道義的な責任がある。核廃絶の先頭に立つ」として「核兵器なき世界」を提唱した。


【迫真】迷走セブン&アイ(下)ビルから出てください

2016年04月23日 | 企業研究
【迫真】迷走セブン&アイ(下)ビルから出てください
日本経済新聞 2016/4/23 3:44


 「あなたは経営がどんなものか何も分かっていない」。15日に開かれたセブン&アイ・ホールディングスの指名報酬委員会。社長の村田紀敏(72)は声を張り上げた。もめるはずのなかった委員会で何があったのか。


7日の引退表明記者会見では「逃げ出すわけではない」と語った(東京都中央区)
 「『最高』とはどういうことですか。影響力が残るのでは」。きっかけはやはり社外取締役の一橋大大学院特任教授、伊藤邦雄(64)の発言だった。退任する会長の鈴木敏文(83)にセブン&アイは名誉職を用意する方向で調整してきた。伊藤は「最高顧問」という肩書が気に入らなかった。

 20年以上にわたってグループのトップに君臨してきた鈴木。セブン&アイにとっては要の存在が突如消えることによる影響の大きさは計り知れない。指名報酬委で議論する対象は持ち株会社の取締役と執行役員、事業子会社の社長であり、退任する鈴木の処遇まで社外取締役から意見を聞く必要はない。影響力の排除を声高に主張する伊藤に村田は言葉を失った。

□   □

 セブン&アイが19日に開いた取締役会はセブン―イレブン・ジャパンの社長を務める取締役、井阪隆一(58)の社長昇格などを正式に決議した。その後に発表したグループ人事の資料に鈴木の処遇は「退任」と記されただけだった。

 20日に開かれたイトーヨーカ堂の店長会議。全国から集まった店長や幹部社員を前に鈴木は「流通業に興味があったわけではない。しかし、約50年身を置いて、与えられた仕事を全うする信念を持って仕事をしてきた。セブンイレブンをつくるときも社内外で反対された」と語り始めた。「みんなが一丸となって前を見て、新しい仕事を、今何をすべきかを考えてほしい」と話し終えると、拍手がわき起こり、涙ぐむ社員もいた。

 鈴木が1974年に米国から持ち込み、日本に根付かせたコンビニエンスストア。鈴木と40年以上の付き合いがあるセブンイレブン1号店のオーナー、山本憲司(66)は「銀行をつくるときも相当な障壁があったはず。それでもお客さんにとっては必ず便利だという信念で実現させた。体力が続く限り辞めないと思っていた」と話す。

 7日のセブン&アイの取締役会では井阪をセブンイレブンの社長から外すという鈴木の考えた人事案が否決された。その場で「井阪を辞めさせる意味が分からない」と強い口調で発言した社内の取締役がいる。セブン&アイの名誉会長を務める創業者、伊藤雅俊(91)の次男、順朗(57)だ。無記名投票の決議でも順朗は反対票を投じた。

 ひと月前の3月8日、セブン&アイは不振が続くスーパー、百貨店の店舗閉鎖を柱とする構造改革計画を発表した。閉鎖の対象にはヨーカ堂の1号店、千住店(東京・足立)も含まれていた。

 北海道・東北が地盤のスーパー、アークスの横山清(80)は創業者の伊藤と家族ぐるみの付き合いを続ける。伊藤の妻が鈴木への不満を口にすれば、「やめなさい」とたしなめるのがいつもの伊藤の役回り。直近の会食の席、構造改革計画を伝え聞いていた伊藤が横山に漏らした「千住店を閉めるんだって」という言葉は寂しげだった。

□   □

 1992年にヨーカ堂の社長を鈴木に譲って以降、創業者の伊藤はグループの経営から一定の距離を置いてきた。人事案の否決後、記者会見した鈴木は自身が主導した人事案に反対し、井阪を守った創業家の判断について、「世代代わりがあった」とだけ説明した。セブン&アイの筆頭株主である「伊藤興業」は創業家の資産管理会社だ。高齢の伊藤と妻に代わり、資産管理会社を切り盛りする役目は伊藤の長女に変わりつつある。

 今回の迷走劇。鈴木とともに主役となった井阪は今後、社長として巨大流通グループのかじ取りを担う。人事を巡っては井阪を支えることで利害が一致した創業家と「物言う株主」のサード・ポイント。しかし、祖業のヨーカ堂を憂う創業家、スーパーや百貨店など不採算事業の整理を求めるサード・ポイントでは描く未来図は異なる。

 鈴木は「顧問」を受けるかどうか揺れている。取引先やコンビニのオーナーに慰留の声が広がる一方、「影響力が残ります。本社ビルからは出てください」と井阪から言い渡されているからだ。カリスマを追い出し、グループの全権を握る井阪が背負うものは重い。

(敬称略)

 松田直樹、湯浅兼輔、豊田健一郎、宮住達朗、牛山知也が担当しました。


迷走セブン&アイ(上)任せていただけないか

2016年04月21日 | 企業研究
【迫真】迷走セブン&アイ(上)任せていただけないか
日本経済新聞 朝刊 2016/4/21 3:30


 18日午後、セブン&アイ・ホールディングス本社(東京・千代田)の9階にある会長執務室。取締役の井阪隆一(58)はある決意を持って会長の鈴木敏文(83)のもとを訪ねた。


 「会長を尊敬している。今後も顧問として残ってほしい」と訴える一方、「経営は私に任せていただけないか」。セブン&アイ社長への昇格が内定していた井阪はグループの全役職から退任する意向の鈴木にこう迫った。

 2カ月前――。同じ執務室で鈴木はコンビニエンスストア事業を担う中核子会社、セブン―イレブン・ジャパンの社長を務める井阪に対し、社長を退くよう命じた。わずか2カ月で2人の立場は大きく変わっていた。

□   □

 セブンイレブン大卒社員1期生の井阪は商品開発部門を歩み、グループ共通のプライベートブランド(PB=自主企画)「セブンプレミアム」の立ち上げで中核の役割を担った。その実績が鈴木の目に留まり、2009年に生え抜きの社員で初めて社長に就任した。

 米国生まれのセブンイレブンだが、育ての親は鈴木だ。おにぎりや弁当を並べ、銀行も備え生活に欠かせないインフラに育てた。井阪を社長に据えた当初、「後継者として検討したい」と話すほど期待していた。

 グループの利益の8割を稼ぐセブンイレブンは16年2月期まで5期連続の営業最高益と業績は好調だ。その裏側で2人の師弟関係はぎくしゃくするようになっていった。

 鈴木は部下と厳しく接することでやる気を引き出す経営者だ。井阪には役員会などで叱責することが常態化していた。期待が大きかった分、「今のセブンイレブンからは新しい商品やサービスが出てこない。おれの考えていることをやっているだけだ」と不満を募らせていった。

 井阪は米セブン―イレブンへ異動する――。15年はじめにはこんな臆測が社内で公然とささやかれるようになっていた。

 □   □

 鈴木の下した決断が微妙だった2人の関係にひびを入れた。セブン&アイの主要株主である三井物産グループとの取引を減らすと言い出した鈴木に対し、井阪は「セブンプレミアムの商品開発で貢献してもらっている。コンビニの取引先にまで口出ししないでほしい」と強硬に反対した。

 三菱商事は三菱食品、伊藤忠商事には伊藤忠食品、日本アクセスとグループに有力な食品卸を抱える。競合との力関係で見劣りする三井物産に鈴木は満足できなかった。

 15年秋の三井物産からの意外な提案も鈴木の三井物産離れを加速させたとみる関係者がいる。米マクドナルドが検討している日本マクドナルドホールディングスの株式の売却に絡み、会食の席で三井物産首脳は「興味はありませんか」と持ち掛けた。鈴木は「相乗効果がない。コンビニをまったく理解していない」と一蹴した。

 その後、井阪の反対を鈴木が押し切り、セブンイレブンは三井物産系の三井食品との取引の大幅削減を決めた。代わりに食品卸3位の国分グループ本社と結んだ契約は年間1000億円を超える。ほとんど付き合いのなかった国分が一躍、大口取引先となる異常な事態。競合する食品卸のある幹部は「三井物産によほどのミスがあったなら分かるが、そんな噂は聞こえてこない」と驚きを隠さなかった。


 15年末には井阪の統率力に対する鈴木の不信が一気に膨らむ事件が起きた。セブンイレブンの幹部2人に関する怪文書がグループ内で出回ったことだ。パワーハラスメントなどを指摘された幹部のうち、1人は降格となり、もう1人が代わりに昇格するという不可思議な幕引きとなった。醜聞騒動を未然に防ぐことができなかった井阪に鈴木は見切りを付けた。

 鈴木が井阪に退任を求めた2月以降、2人の確執は先鋭化する。4月初旬のセブンイレブンの執行役員会議。鈴木が「今のセブンイレブンには新しいモノが何もない」と声を張り上げた。いつもなら沈黙が続くその場で「数字はしっかりとついてきている」と井阪はすぐさま反論した。

 直後の7日、鈴木はセブン&アイの取締役会に井阪をセブンイレブンの社長から外す人事案を諮った。

(敬称略)



 セブン&アイの中興の祖、鈴木敏文氏が経営の一線から退く。カリスマ経営者の引退に至るまでの迷走を追う。


熊本・大分 地震500回超 避難所で1人死亡

2016年04月18日 | 地震
熊本・大分 地震500回超
避難所で1人死亡 日本経済新聞 夕刊 2016/4/18 15:30
 熊本県を中心に相次ぐ地震で、警察や消防、自衛隊は18日、行方不明者の捜索に全力を挙げた。被害が大きい同県南阿蘇村では依然、10人前後の安否が分かっていない。14日以降に発生した震度1以上の地震は500回を超えた。熊本県内では18日午前までに家屋の全半壊・一部損壊2423棟が確認され、さらに増える見通し。(関連記事総合面、社会2面に)



 同県によると、18日午前の時点で、一連の地震による死者は計42人。家屋倒壊などによる負傷者は約2800人、うち重傷者は346人。同日午前9時時点で約10万4900人が避難している。国土交通省によると、土砂災害の被害は18日午前6時時点で熊本、宮崎、大分、佐賀、長崎の5県で計71カ所に上る。



 熊本県阿蘇市では避難所にいた同市の女性(77)が17日、急性心不全で死亡。14日から続く地震で避難者の死亡例が確認されたのは初めて。震災関連死の可能性がある。

 16日未明に震度6強を観測した本震から丸2日たち負傷者の生存率が著しく下がるとされる「発生後72時間」が近づいている。自衛隊などは18日朝、南阿蘇村で行方不明者の捜索を再開した。熊本県八代市は18日、地震で市役所本庁舎が損傷し倒壊する恐れがあるとして封鎖することを明らかにした。同県では幼稚園や小中高校など460校以上が休校を決めた。

 九州旅客鉄道(JR九州)は同日、14日の地震で脱線した九州新幹線の車両を線路に戻す作業に着手する。ただ、運転再開には時間がかかる見通し。在来線では、鹿児島線の荒尾―熊本間の運転を18日午後に再開する。博多―熊本間を行き来できるようになる。

 気象庁によると、14日から18日正午までの震度1以上の地震は531回。マグニチュード3.5以上の発生回数は2004年の新潟県中越地震を上回り、1995年以降に内陸や沿岸で起きた地震では最多となった。


未来予測研究会5月例会のご案内 ☆ 5月9日(月)午後6時~@日本海外特派員協会

2016年04月13日 | 未来予測研究会

関係各位

皆様におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

さて、5月9日(月)に『未来予測研究会』5月例会を開催致します
ので下記にてご案内申し上げます。

事務局長浅野真が今月の
テーマについてお話しさせて頂いた後、
幅広いテーマで講演を行い人気を博して
いる飛岡先生にご登壇いただきます。

お食事は、参加者同士の親睦を深めていただけるようビュッフェ式となっております。
ロシア人ピアニスト、アレェクスェイ・ルミィヤンツェフの生演奏と
クラリネット奏者の後藤雅広氏の素晴らしい演奏をご堪能下さい。


お忙しいこととは存じますが、万障お繰り合わせの上、ご出席いただければ幸いです。
尚、お食事の準備が御座いますので、出席の可否は5月6日(金)15時まで
にお知らせ下さい。

            ― 記 ―

 

 

未来予測研究会5月例会
■日時:  5月9日(月)  『未来予測研究会』   5月例会 
    ◎受付&ミュージック17:30~、ディナータイム 19:30~
    ◎講演:18:00 ~ 21:00 

■場所:  日本外国特派員協会
      東京都千代田区有楽町1-7-1 (JR『有楽町』駅前) 
      有楽町電気ビル北館20階 

■月会費: 正会員は 税込21,600円 〔資料代、飲食代込〕、
    *初参加の方、正会員の後継者・同伴者は税込10,800円

■入会金: 税込10,800円(初回・ゲストは不要)  会員常時募集中!
      

*****************************

【講師紹介】

■飛岡健

株式会社現代人間科学研究所、株式会社未来と経営の研究所 代表取締役

東京大学工学系大学院博士課程修了。東大のロケット人工衛星の打ち上げ

・研究にも従事。昭和50年、新しい時代のニーズに答えるべく、現代人

間科学研究所を設立し、人文科学と自然科学の統合をはかり、商品・マー

ケット・消費者・科学技術を未来予測の視点から研究し、企業の支援をす

ると共に、政府や地方自治体関係の様々な委託研究に従事。日本全国を講

演に歩き、「明日の時代」を見る先見性に満ちた視点に定評がある。著書

多数、テレビ・ラジオ出演多数。http://mirai-yosoku.jimdo.com/


■浅野真 

岐阜市出身。東京大学文学部卒。三井物産株式会社に10年間在籍し
海外の石油・ガスパイプラン事業などを手掛ける。

2008年2月、MAトラスト株式会社設立。現在に至る。http://ma-trust.jp/  

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【演奏家紹介】

 ■後藤雅広(ごとう まさひろ)

 北海道出身。法政大学卒業後渡米、ニューオーリンズで現地ミュージシャン

と交流を持ち、同市の名誉市民に登録される。外山喜雄とディキシーランド

・セインツでプロ活動を開始、東京ディズニーランドで15年間演奏。1998年

に退団後はフリーで活動。自己バンドの他、中川喜弘とデキシーサミット、

浅草ハブ・デキシーランダース等に所属。老舗ライブスポット(スイング、

スイングシティ、関内BARBARBAR等)にて主に活動。録音CD多数、LAのサク

ラメント・ジャズジュビリーに1999年、2000年と連続参加。1999年に録音

した「ロッキン・イン・リズム」は月刊ステレオで2000年度のポピュラー部

門優秀録音年間第2位を受賞。

 
 ■アレェクスェイ・ルミィヤンツェフ

 サンクト・ペテルブルク生まれのピアニスト。幼少から音楽に専念し、国内

外のクラシック作曲科、及びジャズ・ピアノ科で修行。25年間音楽学校で学

んだ異色の経歴を持つ。アメリカン・ラグタイムの世界に興味を抱き、世界

初のポピュラー音楽をオリジナルにより近い形で再現する為、日々楽譜の研

究に没頭、国境を越えて活動している。

http://homepage3.nifty.com/grandpasragtime/

  

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 ≪お申し込み方法≫    締め切り 5月6日(金)

 以下のいずれかでお願いします。

 ◆FACEBOOK 参加表明

https://www.facebook.com/events/1674093612870174/

 

◆メール:info@ma-trust.jp 下記情報をお送りください。

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◆TEL 03-5298-7772  ◆FAX 03-6687-5275

 

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お支払い: 会費は事前に下記口座へお振込みください。
      尚、お振込後は、下記キャンセルポリシーが適用と
      なりますこと予めご了承下さい。

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       三菱東京UFJ銀行 門前仲町支店

       普通 1177180 MAトラスト(株)

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      *キャンセルポリシー:当日・前日100%、2~5日前まで50%  

 

主催: MAトラスト株式会社

                    
                     以  上