夏目総研と名古屋大学の共同研究のプレスリリースが出ました。
当社もこのプロジェクトに深くかかわっておりますので、このプレスリリース発表は、嬉しいです。感動しています。
パーキンソン病の診断は、非常に難しいとされています。
それは、血液検査、脳のCTやМRIでは異常が現れないからです。
心臓の交感神経の状態を調べるMIBG心筋シンチで異常がみられることがありますが、アイソトープを使うため検査可能な医療機関は限られます。
診断は、症状から判断し、他の疾患ではないか、何かの薬の副作用ではないかなどを調べ、パーキンソン病の薬を試してみて有効であればパーキンソン病と臨床診断します。
診断は専門の医師でも難しいことがあり、診断後も常に再評価が必要な難病とされています。
従って、病院をたらい回しにされて病状が進行してからパーキンソン病だったと診断されることが多いやっかいな病気です。
瞳孔は、自律神経(交感神経と副交感神経)の異常が外部から把握できる唯一の外部器官と言われています。人種も問いません。
それゆえに、今回の名古屋大学との共同研究は、日本だけでなく全世界が注目する研究となります。
この診断方法が確立されるとパーキンソン病の診断が早くなり、
多くの患者を救うことができるようになると思います。
但し、パーキンソン病を完治する薬は、まだ存在しないので、あくまでも進行するのを遅らせるに留まります。早く診断することで、根治する薬の開発が進むのを期待したいと思います。