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アトピー性皮膚炎の治療法のまとめ

2022年10月01日 | 医薬

アトピー性皮膚炎の治療法についてまとめてみたい。1996年に約36万人とされていたアトピー性皮膚炎の患者数は2017年には約45万人と11年で9万人近く増加しています。


アトピー性皮膚炎は残念ながら医学的に完治する薬はないとされており、症状や治療も個人差が激しく治療が難しく且つ長期に渡るとされている。


アトピー性皮膚炎の治療は、「薬物療法・スキンケア・悪化要因の対策」の3つが基本とされている。


「薬物療法」は以下の4つが主なものとされている。


薬物療法① ステロイド外用薬

ステロイドは「副腎」という臓器で作られるホルモンで、身体にとって必要不可欠なもの。このステロイドの働きのひとつに、炎症を抑える効果があります。これを利用した薬が「ステロイド外用薬」。

ステロイドと聞くと怖い副作用を心配される方も多いと思いますが、このような症状が起こるのは内服薬を長期間使用した場合であり、外用薬の場合ではありません。

適切な使用方法を守らずに強いステロイド外用薬を長期間使用し続けると皮膚が薄くなっていきますが、使用を中止すれば元の状態に戻ります。また、皮膚に感染が起こりやすくなることも知られていますが、感染が起きた場合は抗菌薬や抗真菌薬を含む外用薬を塗布することで治療できるとされています。

ステロイド外用薬の強さには段階があり、年齢や塗る場所、皮膚の重症度によって適切なものを選択します。使用方法は様々ですが、一般的に顔など皮膚の薄い所には弱めのステロイドを、手足などには比較的強めのものを使います。

湿疹が残っているうちはステロイドをしっかり使って皮膚をつるつるの状態にします。その後、皮膚が薄くなるという副作用を避けるために、1~2日おきに塗るなど、ステロイドを使用する間隔をあけていく。

最終的にステロイドを使わず保湿剤のみで、きれいな皮膚を維持できることを目指します。



薬物療法② 免疫抑制外用薬(タクロリムス水和物軟膏)

「免疫抑制外用薬」である「タクロリムス水和物軟膏」にもステロイドと同じように、皮膚の炎症を抑えて症状を改善させる効果がある。
ステロイド外用薬のように皮膚が薄くなるという副作用がないため、顔などに多く使われる。

比較的新しい薬ですが、2歳以上の小児であれば安全に使用できることが分かってきている。

免疫抑制剤であるため、塗布している場所の毛穴に細菌が感染する毛のう炎や、ヘルペスウィルによる皮膚の感染が起きる可能性がある。しかし、使用法を守れば,全身の免疫を抑制することは少なく,重症な感染症にかかりやすくなるということはないとされている。


薬物療法③ 抗ヒスタミン薬の内服

抗ヒスタミン薬の内服は、皮膚のかゆみを抑える効果があります。眠くなりやすい特徴があるため、就寝前に内服すれば、かゆみによる睡眠障害に対しても効果的であるとされている。

ただし、ヒスタミンは皮膚のかゆみの原因となる物質の一つにすぎないため、抗ヒスタミン薬内服では十分にかゆみが抑えられない場合もある。


薬物療法④デュピルマブの注射


最近、日本でも認可された薬としてデュピルマブ(dupilumab、商品名デュピクセント Dupixent)がある。

中程度、重症者に限って使用される。米国で2017年。日本では2018年に認可された。


リジェネロンフアーマシューティカル社とサノフィ・ジェンザイム社によって開発されたこの薬は、効果が高いとされている。

副作用にはアレルギー反応、口唇ヘルペス、角膜の炎症がある。

治療費が高額であることから治療をためらう人も多い。



薬物療法の主なものは以上である。


次に民間療法に位置付けされるスキンケア、食事について述べる。


民間療法①スキンケア

スキンケアの基本は、皮膚を洗うことで刺激物(汗、皮脂、細菌、アレルゲンなど)をしっかりと落とし、保湿剤や外用薬の塗布を適切におこなうことです。123回のスキンケアが望ましい。

皮膚を洗う際には、よく泡立てた石けんで、もむようにしっかりと全身を洗うことが大切です。しわのあるところは伸ばして、目や耳の周りも丁寧に洗い、石けんが残らないように洗い流します。洗った後は、必ず外用薬や保湿剤を塗るようにします。

保湿剤は皮膚のきれいな状態を維持するために非常に重要です。もし塗布しても症状に改善が見られない場合は、保湿効果が弱い可能性や皮膚に合わない成分が含まれている可能性があるので医師に相談するとよい。


民間療法②

食事バランスに気を配る

バランスのよい食生活を心がけたい。特定の食べ物を食べた後に湿疹が悪くなる場合や、その他のアレルギー症状(じんましん、咳、呼吸困難、腹痛、嘔吐など)がみられるような場合は医師に相談してください。アレルギー検査や、食物除去などが必要になることがあります。

ただし、自己判断で食物を除去したり、離乳食の開始を遅らせたりすることは、栄養の偏りや成長障害を引き起こすばかりでなく、かえって食物アレルギーの発症や悪化の要因となる可能性があるため、まずは医療機関で相談することが重要です。


民間療法③  ミネラル補給

効果効能については人によるが、必須ミネラルであるマグネシウムを摂取するとアトピー性皮膚炎入浴の症状が改善したという報告がされている。


東京慈恵会医科大学客員教授 横田邦信氏は下記のように述べている。

https://www.google.com/amp/s/medical.jiji.com/topics/amp/2378


以上、アトピー性皮膚炎の治療について主なものをまとめてみました。

参考にして頂ければ幸いです。