MA by So Shi Te 

南青山のインテリアショップ MA by So Shi Te のブログです!
毎日の出来事を綴らせていただきます。

日本のこと

2008-06-17 17:06:55 | Personal
今日はご近所の広告関連企業にお勤めの方が、
 以前話題に上った雑誌をわざわざお店に持ってきてくださいました。

この方がまだお若い頃に携われたデザイン雑誌。
 当時イタリアのミラノサローネなどに出張して、デザインと言うものを取材してきたりされてきたそうです。

今回お持ちいただいた雑誌はなんと 1985年創刊のFPという雑誌。
 内容は今でも通用するとても濃いもの。
  当時の広告とかが驚きです。
  つくば万博のときの写真とかも載っています。
  懐かしい!!!!!
   当時まだ10歳であった自分は、
    両親に連れて行ってもらったことを覚えています。
   ふと気がつけば自分ももう33歳。
   既に平成生まれの人々も20歳ですね。
    昭和生まれのジジィ!! っと彼らに言われそうです・・・

さて、その中に有名なデザイナー パルッコとのインタビュー記事がありました。
 彼は日本に来たことがあったのですね。 
  とても良いことを言っています。
   日本人は伝統を捨てかけている。
    西洋の文化を吸収することに重きを置き、
     自分らの文化を失いかけている。

当時は高度経済成長期。
 東京は次々と醜いコンクリートの建物で埋め尽くされ、
  悲惨な状態です。
   
私も同じように感じました。
 日本が失われかけていて、危機的な状態であると。
  日本古来のデザインはとても素晴らしいものです。
   神社やお寺の境内を歩いていると感じます。

宗教は個人的には崇拝しません。
 しかし宗教は歴史を保存してくれる貴重な場所です。
  キリスト教の教会なども、文化と芸術の宝庫です。
  同じくお寺や神社も文化と芸術が詰まっています。

伝統工芸も仏像を作ったり、お寺を作るのに発展した分野も多々あり、 
 伝統工芸と宗教の結びつきはゼロではありません。

一度失ってしまったものは、
 復活するのは大変なことです。
 であれば失ってしまう前に何かをしなければなりません。

私が日本製にこだわるのは、
 製造業が日本を支えるからです。
  全てが外国製になってしまうと、日本の地方はどのように生計を立てればよいのでしょうか?
   美しい里も捨てられ、荒廃してしまいます。

日本人であることに誇りを持っていますか?
 日本はとても素敵な国なのです。
  文化もあり、伝統もあり、美しい自然もあります。

何気なく消費生活をしていると、
 日本のどこかで村が荒廃していくことにも気がつきません。
  日本の物や工芸を買うと言う行為が、
   実は日本を支えるのですね。

この世界に誇れる日本を作ってくださったのは、
 戦後頑張った先輩方のお陰。  
  しかし残念ながら日本を駄目にしたのも同じ方々です。

今度は我々の世代が日本を救わなければ失われてしまう物は多々あるでしょう。

I NY なんてステッカーを貼っている場合ではありません。
 I  TOKYO、I  NIPPON!!

いつかそんなキャンペーンをしたいですね。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぷつり・・・

2008-06-17 00:02:56 | Personal
今日 開店当初に聞いていた音楽を、
 お店で聴いてみた。

開店当初の気持ちが何処からとも無く、
 ゾクゾクと押し寄せてきた。

複雑な気持ち。
 音楽ってそのときの記憶を甦らせてくれます。

匂いも同じです。
 懐かしい匂いってありますね。
 お香も同じ。開店当初によく焚いていた香りを今嗅ぐと、
  同じように複雑な気持ちが甦ってきます。
 
まだ1年ちょっと。
 しかし状況は少しずつ変化をしています。
  積み木を少しずつ積み上げるように、
   少しずつ少しずつ前進できているかな、っと音楽を聴きながら考えてみたり。

家に帰り、食事をしながら地震の様子をニュースで観る。
 震源地に近かった耕英地区の人々に関して。
  はい、あの土石流に流されてしまった駒の湯温泉のある地域です。
  
この地域は東北地方から新天地を求めてやってきた人々が住み着いた地域だそうです。
 なるほど、それで耕英地区なのですかね。
  お祖父さんの頃に開墾した畑、
   お祖父さんの頃から始めたイワナの養殖所。

苦労して耕してきた大地。
 苦労して広げてきた養殖所。

一瞬の出来事で、
 全てが揉みくしゃにされてしまった人々。
 ぷつり・・・

農家のご夫婦のインタビュー。
 「今までやってきたのは何だったのか・・・」。
 責める人もいなければ、責められなければならない人もいない。
  天災には責任が所在しない。

耕英地区のホームページを覗いてみる。
http://www.miyagi-resort.gr.jp/sitemap/sitemap_kurikoma/kuwa_kurikoma.html
 ニュースで観た光景と、
  ホームページの地震の起こる前の楽しげな写真が頭で瞬時に処理ができず、 
   またしても不思議な感覚にやられてしまう。
   
人間って大きな大地の表面で、
 ちょこちょことお飯事遊びをしているようなものなのかな。
  超高層ビルは小さな人間から見ると聳え立つ巨塔。
  でも大きな地球からすると、地表のにきび程度の大きさ。

人間様などと表現する人もいるけれど、
 所詮人間なんて地球様には敵わない。
  どんなにお金を持っていても、
   どんなに偉い人間でも、地球様がちょっぴりくしゃみをすれば、
    ハリケーンが起こり、
     地球様がちょっぴり寝返りを打てば、
      巨大な地震となり、
       身分に関係なく逃げまとう。

ふと、さては自分のやっている塵の様なお店も、
 地球様のご機嫌によっては簡単に潰されてしまうのだろう。
  「ぺしゃっ」って。

そう考えると、普段の生活がなんともくだらない価値の無いものに思えてしまう。
 ・・・・・・・・・・・

いやいや、生活とは結果ではなくその結果へたどり着く過程が重要なのであって、
 日々をどれだけ充実したものに出来るか、
  ということなのでしょうか。

暇だなぁっと 鼻をほじっている場合ではないですね。
 さて、明日はわずかではあるけれど、
  募金をしてこよう。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Blogram

blogram投票ボタン