
アーチ型の白壁に花をあしらえた、スペイン風の小路をみつけた。その名も C.ESPAÑA、おそらくC.はcalle を意味していると思うのだが、「ちょっと小意気なスペイン小道、それはカレ・エスパーニャ」と書かれているところがかわいい。
さて、ll と y の発音については、お偉い学者さん方が色々難しいことを書いているのだが、まぁ簡単に言うと、人や地域によって発音が違う。そして、ll と y を区別して発音することもあれば、ll も y も同じということもある。「ll も y も同じ」という人にとっては綴りも「どっちでもいい」ことになるらしく、ネイティブでもよく間違えて書く。
たとえば、Espero que hallas estado bien.(元気してたならいいけど)なんて平気でメールをくれるので、ドキッとする。正しくは hayas(haber という動詞の接続法現在形、「君」の活用)なのだが、たまたま hallar という動詞も有るので、こんな綴りで書かれては、辞書を引いて混乱してしまう人もいるだろう。
カタカナで書くと lle の発音は「リェ」か「イェ」か「ジェ」のどれかなので、「カレ・エスパーニャ」ってことはないと思うのだが、「小粋」ではなく「小意気」という漢字を選んだところから見て、何か深い意味があるのかもしれない。