ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

インターネットは電子チラシが嫌いか

2008年03月04日 | コンテンツビジネス
インターネットの役割というか特徴というか、1つの機能として「代替メディア」であることだと考えている。代替メディアは何か、というと、単純に言えば、コンテンツや商材といったものは全くそのままで「伝送路」の部分だけが安価なインターネットに置き換わっていくこと、くらいに捉えてもらうといい。ま、IP電話にしろ、メールにしろ、楽曲配信にしろそれら自体はこれまでもあったスタイルだし、それがインターネットを通じて行うといっきにコスト削減できた、くらいのものだろう。

そうしたこともあり、まだ代替されていないメディアって何があるだろうと考えた時に、「放送」というものがあるんだけれど、これはまぁ、そもそも地盤沈下していたり、意外と「波」を使った方が効率的な部分もあったりと、一概には言えないけれど、何となく視野には入った感じ。

じゃぁ、他にと考えた時には、個人的には一番ターゲットにしたいのは「チラシ」だったりする。

ヤフーと凸版が「電子チラシ」で提携 - ITmedia News

ということで、ちょっと気になって読んでみたんだけれど、まぁ、これじゃ話にならない。

そもそも「チラシ」というのは、新聞だったりと一緒に各家庭に届けられる「PUSH型メディア」だ。
しかも「地域」という属性に基づいており、「当日限り」といったリアルタイム性もそこそこ高い。
さらに「手にとって読める」「持ち運べる」といった利便性も高い。
実はインターネットでは苦手なタイプの広告メディアなのだ。

電通の発表した日本の広告費の調査を見てもらえば分かるのだけれど、新聞の広告費が毎年減少しているのに対して、折込チラシはほぼ横ばいの6500~6600億円。旧来からある広告でいくと電話帳が100億以上減少したことに比べて非常に安定している。

ネット広告費が雑誌広告を抜き去る、電通発表「2007年日本の広告費」:マーケティング - CNET Japan

さらに広告代理店が絡まないケースも多く、非常に手間隙が多いとはいえ、クライアントが直接発注ができるという点では、意外とAdwords広告のような仕組みに近いのかもしれない。

他の媒体が攻めきれず、かつインターネット事業者もなかなか手がつかない、もしかしたら「金山」になりえるのかもしれない。そう思って、何となく「チラシ」には注目しています。

個人的にはWebサイトに「来てもらう」型の電子チラシじゃたかが知れてるだろうと思う。やはり「地域」別に「PUSH型」で配信できる仕組み。ついつい見てもらうための仕掛け。見やすさ、近所の他のSHOPとの比較ができる仕掛けあたりをセットで提供できるPFが必要なんだろうと思っている。

ハンディ性というところではモバイルもセットで考えたいところだし、できればクーポンなどもセットにできるともっといい。

もっとも「家庭のPCにチラシを毎日配信するような仕組み作りたいんですよ」なんて言っても、反応したのは1人くらいしかいなかったけど。






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