ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

NTT東日本がiPodに対抗して・・・

2005年11月29日 | コンテンツビジネス
イメージ的にはVodafone Live!BBだったり、MOOCSなのだろうけれど、そもそもこれらのサービスがケータイユーザーに支持されているかというと「さっぱりですわ!」といったところだろう。それを有線回線がベースのNTT東日本が、「iPod」向けに音楽ビデオなどの有料の動画配信サービスを十月から開始したが、その“NTT版”を提供するという。

 NTT東が携帯向け動画 来月から試験配信サービス

ケータイが電話ではなくネット上でのサービスを利用するためのターミナル・デバイスとして位置付けられているauのW31SAを使っている僕としては、もちろんゆくゆくは音楽にしろPodcasting的なものにしろ、ケータイが中心になると思ってはいるものの、現状、PCユーザーにとってケータイ端末はまだまだ補完的なものでしかない。何かいいコンテンツがあったとしてもパケット代はかかるし、表示能力には限界があるし、なによりも入力デバイスとしては最悪だ(両手打ちなんて到底できない!)。

それでも感じるケータイのメリットとしては、肌身放さず身近にあることと購入への障壁が低いことだろうか。常に持ち運ぶからこそ、ケータイでニュースを見ることもあるし、スケジュール管理にも使う。

にも関わらず、現時点ではケータイ・フレッツやボーダフォンライブ!BBのようなサービスは全くユーザーに響かないだろう。何よりもわざわざSDカードを使って、PCからケータイにコンテンツを移すなどといったことをするはずがない。このサービスの場合、例えばコンテンツの内容だとか、コンテンツの配信時間だとかなどを改善したところで大した効果はなく、まず、iPodのようにUSBケーブルでPCとケータイを接続し、情報の更新と充電を同時にする「文化」を作り出すといったところから始めねばならないのだろう。

またケータイの場合、最強の「暇つぶし」ツールではあるものの、イヤホンやヘッドホンを持ち歩く人はまだ少ない。そうなるとゲームのように「音」がなくてもそれなりに楽しいものならともかく、「音声」のない「お笑い」映像はないだろう。このあたり、ターゲットをどういうコンテンツに持っていくのか、あるいはイヤホンなどを持ち歩きたくなるくらいのコンテンツが集められるのか、というのもポイントになるのだろう。

しかも「有料課金」も視野にいれるというが、ケータイの課金障壁の低さに比べれば、例え電話番号と紐付けることが可能だとしても障壁は高い。どちらかというとPodcastingではないが、有料を期待しないコンテンツの方が合うのではないだろうか。


コメントを投稿