ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

gooスティック、Firefox、Opera…インターネットとの接点をどう抑えるか

2004年12月25日 | 検索・ポータル
gooが立て続けに興味あることを行った。1つは「辞書検索」などを梱包したツールバー「gooステック」のバージョンUPで、ブラウザを立ち上げずに検索できるというもの。もう1つが、今話題のブラウザ「Firefox」に対応したプラグイン提供とのこと。これによってFireFoxでも辞書検索やblog検索が容易に可能となる。

ITmedia エンタープライズ:gooブログ対応、gooスティックver5.0が登場

「goo」で「Firefox」対応プラグインを提供開始

まず最初の「gooスティック」のバージョンアップについて。これ、とりあえずインストールしてみるとわかるのだが、ブラウザを立ち上げなくとも右隅にインターネット検索が可能となる「デスクバンド機能」が付属することになる。まぁ、何が便利かと聞かれても、とりあえずPCを立ち上げると直ぐにIEかFirefoxを立ち上げる癖がついているのでまだ実感がないのだけれど、ブラウザを立ち上げなくてもいきなりインターネット検索ができるというのが売りだとか(そのままじゃん!)。

趣味で使う人はもちろん、仕事でPCを使っている人でもメーラーやブラウザを立ち上げていない人がどれだけいるのかという疑問はあるものの、まぁ、あって困るものでもないというところ。正直言えば、先駆的にこういう取組みを行うことに意味があるとしても、結局、現状の提供方法ではYahooなりGoogleなりが同じことをした場合に差別化がしにくいというところで、どれだけの戦略的意味があるのかはちょっと疑問。gooといえばフリーメールかBlogが中心となるわけで、そういう意味ではこれらとの連動がなされていないことにまず「?」マークをつけてしまう。またせっかくIEを立ち上げなくても検索が可能な割にはデスクトップ検索に対応していないようでもあり、そのあたりも残念。

個人的には今後、ブラウザはともかく、IM、フリーメール、ブログ、skypeのような擬似IP電話などのコミュニケーションツールを、PC/モバイル両方のプラットフォームに対して、どう一元的に提供していくかが重要になると考えている。せっかくこのようなツールを提供するのであれば、そこから種種のコミュニケーションツールをうまく提供することが他社との差異化であり、ユーザーの囲い込み手段になると思うのだが、どうもこの会社の場合、RSSリーダーの時といい各サービス毎にバラバラに動いているような印象がある。部分最適が全体最適ではないというのに。

またもう1つのFirefoxへの対応であるが、これはこれまでFirefoxの検索が実質日本ではGoogleに限られていたことを思うと目的別の検索機能が追加されることはかなりありがたい。ちなみに追加されたのは以下の検索機能。

・gooウェブ検索:ウェブページの検索
・gooブロードバンド検索:画像ファイルの検索
・gooブログ検索:ブログ記事の検索
・goo辞書(英和):英和辞書の検索
・goo辞書(和英):和英辞書の検索
・goo辞書(国語):国語辞書の検索
・gooゲーム:ゲーム情報の検索
・goo地図:地図の検索
・goo映画:映画情報の検索
・gooタウンページ:店舗情報の検索

但しIEの場合のようにブラウザのヘッダー部分にインターネット検索ボタンの他に、ブログ検索や辞書検索などが並列で置かれるわけではなく、検索を行う前にFirefoxの組み込み検索コーナーからどの検索を行うか選択をしておく必要があり、ユーザーの立場からするともう1つ使い勝手が悪い。個人的にはこれにRSSリーダーも付与して欲しいところ。

CNETの記事を読む限り、オペラも新ブラウザを投入するようで、RSSへの対応やGoogleのGmailとの連動など興味深い点も多々ある。またOPERAの場合、携帯で利用した場合にもページの横幅全体を表示したりとモバイルとの連動も可能そうであり、今後の利用シーンを考えると非常に興味深いものであったりもする。

オペラ、新ブラウザのベータ版をリリース--音声認識/読み上げ機能を搭載

いずれにしてもIEしか実質的な選択肢がないという状況ではなくなったのであり、だからこそ新しい可能性を目指すという手もあるわけである。そのときに必要なことは、どのようなコンセプトを立ち上げてサービスを提供していくか、ということであろう。この混沌とした状況の中で日本企業はどこまでこの波に乗ることができるだろうか。


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