GWに田舎に帰ったこともあって携帯でネットに接続することが多く、改めて携帯とSNSとの可能性、あるいは地域ポータルについて考えてみた。
携帯とSNSの相性がいいのは今更いうまでもない。mixiのPV数では既に携帯がPCを上回っているし、それ以前に個人と紐付く携帯の方が相性がいいというのも以前に書いたとおりだと思う。
中長期で3000万ユーザー目指す--ミクシィ2008年3月期決算は売上100億に:ニュース - CNET Japan
mixiの広告売り上げ、モバイルが4割に - ITmedia News
SNSとモバイルは相性がいいのか
ここにきて更にもう一歩可能性を感じたことというか、相性のよさを感じたことがあった。
それはモバイルに限らず1)SNSが集合知の1つの在り方を示すのではないか、ということであり、2)その在り方が行動支援ツールとしての携帯端末と非常に相性がいいということだ。
例えばあなたが旅先で何か美味しいものを食べたいと考えたとしよう。事前にわかっていたとしたらPCを使ってインターネットで評判を調べたかもしれないし、○○WALKERでその地域の美味しい店を探したかもしれない。しかし急な出張でそんな準備ができなかったとしよう。その時あなたはきっと胸ポケットにある携帯端末を取りだし検索をすることになるだろう。
残念ながらそこには失望が待っている。PCの検索に比べ携帯のそれははるかに精度が低く、PCではそれなりに「あたり」を期待する検索語をいれたとしても、満足いくページにたどり着くことはまれである。個人のBLOGの記事であれば見つかるかもしれないが、そこに精度は期待できない。
そんなとき意外と助かるのがSNSのコミュニティだったりする。
mixiの現時点での会員数は1401万。mixiほどの規模があれば、だいたいそれぞれの地域のコミュニティが立ち上がっている。そしてその地域コミュニティの中でだいたいそういったネタのスレッド(トピックス)が立ち上がっている。そしてそこにはその地域の人々による統計多重的な「集合知」が集まっているのだ。
冷静に考えてみればこれは当たり前のことでもある。
一般的な検索結果では特定のアルゴリズムによって、「検索語」とその検索語が意味することが掲載されているであろうサイトとのマッチングを行っているだけである。内容の確かさを吟味するものではない。またgooブログなどで行われている評判検索にしてもその「検索語」の統計情報を得ることはできても内容についての評価は行われていない。しかしコミュニティのスレッドというのはそのコミュニティ(=関係者)による直接的な意見の反映である。
これに近いものとしては「ランキング」や「投票」といったものがある。しかしこの場合でもポータルサイトが一般に全国のユーザーを相手にしている以上、特定のエリアに限定したランキングというのは実施しがたい。そうなると特定のエリアに限定するコミュニティ内で実施するといった工夫が必要となる。
そう考えると「コミュニティ化」という制約を設けられることで、SNSはテーマごとの「集合知」の集積として考えることが可能となるのだ。
そうしてそうした制約下での集合知が求められやすいのが、人の行動支援ツールとしての「携帯」だ。常に人と行動を一にする。その場で必要な時に必要な情報を入手できる・調べられる。しかしだからこそ、「人」という物理空間に縛られる存在に合わせた「答え」が求められる。今、この場所での最適解。
あるいはあなたが行動するエリアや時間帯に応じた情報といったように。
iモードポータルはもちろん、Yahoo!やGoogle、gooといったポータルサイト・検索サイトも、携帯ユーザーへ力を入れていくであろうが、PCのような操作性のしやすさや検索の絞込みのしやすさ、あるいは携帯の行動支援ツールとしての特性を考えた場合、全国のユーザーを相手にしたサイト作りが必ずしも使い勝手のいいサイトではないのかもしれない。
PCの世界では盛り上がりきれなかった「地域ポータル」という在り方や見せ方を再考してみてもいいのかもしれない。
【第4章】地方の若者を救うケータイ:ITpro
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ここにきて更にもう一歩可能性を感じたことというか、相性のよさを感じたことがあった。
それはモバイルに限らず1)SNSが集合知の1つの在り方を示すのではないか、ということであり、2)その在り方が行動支援ツールとしての携帯端末と非常に相性がいいということだ。
例えばあなたが旅先で何か美味しいものを食べたいと考えたとしよう。事前にわかっていたとしたらPCを使ってインターネットで評判を調べたかもしれないし、○○WALKERでその地域の美味しい店を探したかもしれない。しかし急な出張でそんな準備ができなかったとしよう。その時あなたはきっと胸ポケットにある携帯端末を取りだし検索をすることになるだろう。
残念ながらそこには失望が待っている。PCの検索に比べ携帯のそれははるかに精度が低く、PCではそれなりに「あたり」を期待する検索語をいれたとしても、満足いくページにたどり着くことはまれである。個人のBLOGの記事であれば見つかるかもしれないが、そこに精度は期待できない。
そんなとき意外と助かるのがSNSのコミュニティだったりする。
mixiの現時点での会員数は1401万。mixiほどの規模があれば、だいたいそれぞれの地域のコミュニティが立ち上がっている。そしてその地域コミュニティの中でだいたいそういったネタのスレッド(トピックス)が立ち上がっている。そしてそこにはその地域の人々による統計多重的な「集合知」が集まっているのだ。
冷静に考えてみればこれは当たり前のことでもある。
一般的な検索結果では特定のアルゴリズムによって、「検索語」とその検索語が意味することが掲載されているであろうサイトとのマッチングを行っているだけである。内容の確かさを吟味するものではない。またgooブログなどで行われている評判検索にしてもその「検索語」の統計情報を得ることはできても内容についての評価は行われていない。しかしコミュニティのスレッドというのはそのコミュニティ(=関係者)による直接的な意見の反映である。
これに近いものとしては「ランキング」や「投票」といったものがある。しかしこの場合でもポータルサイトが一般に全国のユーザーを相手にしている以上、特定のエリアに限定したランキングというのは実施しがたい。そうなると特定のエリアに限定するコミュニティ内で実施するといった工夫が必要となる。
そう考えると「コミュニティ化」という制約を設けられることで、SNSはテーマごとの「集合知」の集積として考えることが可能となるのだ。
そうしてそうした制約下での集合知が求められやすいのが、人の行動支援ツールとしての「携帯」だ。常に人と行動を一にする。その場で必要な時に必要な情報を入手できる・調べられる。しかしだからこそ、「人」という物理空間に縛られる存在に合わせた「答え」が求められる。今、この場所での最適解。
あるいはあなたが行動するエリアや時間帯に応じた情報といったように。
iモードポータルはもちろん、Yahoo!やGoogle、gooといったポータルサイト・検索サイトも、携帯ユーザーへ力を入れていくであろうが、PCのような操作性のしやすさや検索の絞込みのしやすさ、あるいは携帯の行動支援ツールとしての特性を考えた場合、全国のユーザーを相手にしたサイト作りが必ずしも使い勝手のいいサイトではないのかもしれない。
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