一昨日、清水寺へ行ってきました。【前ぶろぐ】清水寺へ向かう途中の五条坂に日限(ひぎり)さんと呼ばれる「安祥院」があります。安祥院は、江戸の中期に、木食正禅養阿上人(もくじきしょうぜん ようあ しょうにん)が、もともと南区久世大藪町にあったお寺(仁王護国院)を、今の場所に再建したのが始まりです。
ちなみに“木食”とは、米穀などの五穀を断ち、木の実などを生で食べる修業をすることで、その修業をする僧のことを“木食上人”といいます。*この上人が造立された阿弥陀如来像が真如堂にあります。真如堂HP境内3をご覧ください。上人の功績なども詳しく紹介されています。
ご本尊の阿弥陀如来は上人の自作です。また上人は「六阿弥陀巡り」も創始され、ここは4番目です。(1)真如堂(2)永観堂(3)清水寺(4)安祥院(5)安養寺(6)誓願寺 本堂の横にある地蔵尊も上人が建立されたもので、日を限ってお願いすればどんな願い事も叶えられるといわれ「日限(ひぎり)さん」とよばれ信仰を集めています。日限さんは、大きな銅(鋳物)のお地蔵さんです。
門をくぐったところに、大きなヤマザクラの木があります。ヤマザクラと大島桜の自然交配種で珍しいここだけの木で、京都市の保存樹に指定されています。4月上旬に、毬状に花が咲くそうです。(左下写真)ちょうど和尚さんがいらっしゃって、昔の五条坂の写真を見せてくださいました。現在の様子と全く違いびっくりしました。木が繁った坂道と牛車が写っていました。
安祥院は、五条坂の中ほどにあります。歩道の反対側にある小さなお寺なので、気付かずに通り過ぎてしまうかもしれません。私は、以前観光案内所で買った「通称寺巡拝の栞」で取り上げられていたので、初めて寄ってみました。これから清水参拝の際は必ず寄りたいと思います。市営駐車場からもすぐ、少しだけ坂を下ります。
おまけ:清水寺周辺にはまだまだ面白いところがいっぱいあります。えんむすびの神として知られる地主神社の鳥居の右手に「登り口」が・・・
気になったので登っていくと・・・橋があり・・・
道が続いています。山道を通って知恩院へも行けるみたい。機会があれば歩いてみます。興味のある方は、地図写真クリックで拡大できます。