昨日、まいまい京都さんの「美術館学芸員さんと巡る、展覧会の楽しみ方~夜の京都国立近代美術館へ、バックヤードにも潜入~ 」に、まじくんと参加しました。まいまい京都とは、京都の店主、主婦、学生、占い師、職人さん・・・などバラエティに富んだガイドさんといっしょに、京都をまいまい(京都弁:うろうろ)する「京都のまち歩き」ツアーです。
集合は18:00、夕暮れにまぎれて美術館に集合(^^;)開催中の「高橋由一展」を訪ねて、会場構成や展示の工夫、絵の見方など、展覧会の楽しみ方を学ぶのですが・・・
まず、全員、裏から美術館に侵入・・・初めて入る場所、そして大きな美術品も運べる貨物エレベーターに全員乗りこみます。大きな扉が上から静かに下りると、揺れをほとんど感じない動きで上の階へと移動します。
登った先は、なんと屋上!普段は人が登ることがない場所ですから手すりもありません。ここからの眺めは素晴らしく、360度、京都市内を見渡すことができます。美術館そばに建つ神宮道の大鳥居も間近に(@Д@;)・・・この眺めには大感激です。考えてみれば、この地(岡崎) は、明治維新の後、東京遷都で危機状態だった京都の起死回生!の聖地、近代化策の中心となった場所です。この大鳥居もその一つ。よくこんな大きなものを建てたとしみじみ感じました。ちなみに、この鳥居の中は人が歩けるのだそうです。
この後は、地下へ下り、貴重な美術品を守るための重要な空調設備を見ました。美術館の施設だからか、なんだか芸術的?管が並ぶ様子は美しかったです。
右下写真は、停電に備える発電機です。ちなみに、今まで使ったことはないそうです。(定期点検時のみ作動)停電を防ぐため、電気代をなるべく抑えるため、普段、細やかな節電努力をされているそうです。
そして、いよいよ学芸員の山野英嗣さんの説明で「高橋由一展」を巡ります。残念ながら、展示は写真撮影がNGなので、山野さんのお顔も撮れてないのですが、近代美術について熱く語っていただきました。近代洋画の開拓者、高橋由一は、洋画を日本に普及させるために、画塾を開き、展覧会を催し、美術雑誌を刊行しました。写実にこだわり、記録画としての油絵の重要性を説き、写真では残せない貴重な日本の風景も残しています。代表的な「鮭」の絵も、油絵の素晴らしさを説くために徹底的に写実にこだわっています。学生の頃、教科書でこの絵を見た時「なんで、鮭?本物に見せるだまし絵?」と、思った疑問がやっと解けました。
高橋由一展のほかにも「京の由一」といわれる「田村宗立展」も解説していただきました。由一と同じ時代に西洋画に挑んだ画家です。15歳の時に描いた写実的なスケッチなどを見ることができました。
京都国立近代美術館 http://www.momak.go.jp/
京都岡崎魅力づくり推進協議会 http://www.city.kyoto.jp/sogo/project/okazaki/
まいまい京都 http://www.maimai-kyoto.jp/
以前、まいまいさんのツアー、京都銭湯部と行く長者湯【前ぶろぐ】、北野界隈天神さんの門前でマイ弁当【前ぶろぐ】、御用達連なる西本願寺門前へ【前ぶろぐ】、京都銭湯部と行くモザイクタイルの美術館【前ぶろぐ】、春の京都御苑できのこる【前ぶろぐ】、着物で佛光寺周辺街歩き【前ぶろぐ】、御所御用達店で買物&料理【前ぶろぐ】伏見稲荷できのこる【前ぶろぐ】森ガイドと歩く大文字山【前ぶろぐ】に参加しています。
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