米子 西野ピアノ教室 musica felice

米子市のピアノ教室・・日々思うこと徒然なるままに。
幼児から受験生、大人の方いらしてます。
音楽は心の対話ですね。

おくれの神様

2014-01-19 08:13:34 | おもうこと
昨日のblogは、佐野洋子さんのエッセイを読んでいたせいか、辛口文章だったかな?
「100万回生きた猫」の作者、佐野さん大好きなんです
真実も愛も感じます。
佐野洋子さん、白洲正子さん、ユトリロの母シュザンヌ・バラドン・・・真実を見抜く厳しさを持つ女性アーティストですね。
とても惹かれる方々です。
「真実」は時として厳しいものを突き付けてくる。



さて・・“おくれの神様”・・・これは、河合先生の言葉
知的障害・・と言われる・・ものを持って生まれた人。

家族はまず、大変な思いをされるのですよね。
あるダウン症の子供さんを持たれたお母さん。
生まれてみたら障害を持っていた。
染色体異常なのですよね。
「ほんとうに私のもとに生まれてくれてありがとう」・・・生後数年たって心からそう思う、とお聞きしました。

生きるって? 優しさって? 真実の思いやりって? 
とても純粋な目と心で、この子は問いかけてると感じるんです。
今本当にすべきことは何なんだろうと、常に問いかけられている気がします。


ドイツの児童文学「モモ」の作者ミヒャエル・エンデも「サーカス物語」の主人公にエリという知的障害をもつ少女を登場させています。
一般の人たちが常識と思っていることに縛られていない分、純粋に物事の本質を見る人として大切に扱われています。



そして・・・大好きな宮沢賢治の童話の中でも、とりわけ好きな「虔十公園林」…(どういうわけか読むたびに泣いてしまいます)
このお話も、主人公は今でいう知的障害者。

主人公 “虔十(けんじゅう)” の中に、賢治のこうありたい・・という「理想」の人間像を投影しているようです。
実際 “けんじ”…が東北弁訛りで呼ばれると「けんじゅぃ」のような音声になるのだと言われています。

おくれの神様

ふたつ良いことさてないものよ

人の心など分からない

まじめはこわい

まじめも休み休み言え

等々・・・

これは「心の処方箋」と言う本にあります。
とても読みやすく、うんうん・・とうなずきたくなるエッセーがたくさんありますのでご興味ある方はぜひ手に取ってみてくださいね。


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こころの処方箋 (新潮文庫)



サーカス物語 (エンデの傑作ファンタジー)





虔十公園林(けんじゅうこうえんりん) (日本の童話名作選)



昨日今日とセンター試験。
もうひと頑張りよ~
コメント
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