米子 西野ピアノ教室 musica felice

米子市のピアノ教室・・日々思うこと徒然なるままに。
幼児から受験生、大人の方いらしてます。
音楽は心の対話ですね。

こどものしあわせ

2015-07-23 06:16:45 | おもうこと
「星の王子様」で有名な、サン=テグジュペリの言葉。


船を造りたいのなら、

男どもを森に集めたり、

仕事を割り振って命令したりする必要はない。

代わりに、彼らに広大で無限な海の存在を説けばいい。



地球は先祖から受け継いでいるのではない、

子どもたちから借りたものだ。



                                              





子供たちが学ぶ・・
いえいえ
大人も学ぶ・・・

そこには、“憧れ” “喜び” “好奇心” “愛” “喜び”・・・そんな下支えがある様に思います。
そんなに素晴らしい海なら、冒険に行ってみたい!
そう思うからこそ、船を造って出かけてゆく。

学びたい・・それは憧れの世界への扉を開けることでもありますよね。
その扉を開いて素晴らしい世界を見てみたい。
だからこそ学びたいのだ。
学びの中に扉が用意され、一つ一つ開けるたびに、ああ!って喜びが訪れる



サン=テグジュペリはそう言いたかったのですよね



                                              



ピアノを学ぶときのことを、分かり易くお料理を作ることに例えたことがあります。

まず良い料理人を育てることは、沢山おいしいものを食べること。
良い味覚を育てることが、料理の第一歩。

美味しかった! また食べたい!

そういう気持ちが大切


沢山の良いインプット
これこそが「私も料理を作って食べたい!作った料理を食べてもらって喜んでもらいたい!」
そういう気持ちを育てます

インプットあってこそのアウトプット。



ゆっくりじっくり味わうこと。

それが内面を育てることにもつながります。




街の小さなレストランのシェフになっても良いし、国際的に活躍するシェフを目指す人もあるでしょう。

それはその人が決めること。

まずは自分が楽しんで、身近な人に味わってもらう。。それが第一歩

おうちのお母さんのお料理がレストラン並み・・そんなこともあるでしょう。
ピアノも同じかな・・



まずは、美味しいものをたくさん食べさせてあげてください・・・つまり良い音楽をたくさん聞くこと。ジャンルは問いません。
心に響くもの


そうすれば、自分から「料理を作ってみたい」・・・つまり「弾いてみたい!」となりますよね。

たくさん作ってみたら、「誰かに食べさせてあげたい」・・・「聴いてもらいたい!」



家の人やお友達に聴いてもらえれば良いですね


時には素晴らしい演奏家の“料理”つまり“演奏”に耳を傾ける。
自分が普段あれこれ工夫して料理している人は、その素晴らしさの奥深さも心から理解できることと思います。



ちょこっと心配なことは・・・
やさいを切って!もっと上手に!切り方がどうのこうの・・・焼き方が・・盛り付けが・・
ちょっと細かい指示を出し過ぎて、そもそも料理を作りたかった、、という感覚を忘れさせてはいないでしょうか?
やりたかった気持ち、、萎(な)えてしまいますよね。。
いったい何がやりたかったんだろう??

空の青さを表現したかったのに、スミレの花の可憐な可愛らしさを表現したかったのに、、
小さな枠の中に詰め込まれてしまったら、いったい何に感動したのか分からなくなってしまいそう

そればかりでなく、知らないあいだに、心が固く閉ざされ動きを止め、目の前の仕事をこなす事にしか意識が行かなくなります。
そして、不思議なことに後々ずいぶん時間がたってから、心の内部からの反撃が起こることも大いにあるのです。
今だけに目を奪われるのは、ちょっとアブナイことなのです。。





音楽がその人の人生の素晴らしいパートナーとなる


そして、こうして育った子たちは、どういうわけか(先生が不出来な割に)優秀な子たちが多いのです。
勉学が、、ばかりでなく人として、、そんな気がします。


きっと人生山あり谷ありだと思うけど、ああ!生まれてきて良かった!
と思える人生をおくってほしいと願ってやみません



う~~ん
今日のブログ、ちょっとカタかったかも



P.S.
『ヴァイオリニスト 20の哲学』千住真理子著・・・「一生懸命」では生ぬるい
とても良い本でした。
本気で音楽と向き合い、挫折し、そこから得られたものは本物です。
とても読みやすくなっていますので、おススメです!
コメント
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