米子 西野ピアノ教室 musica felice

米子市のピアノ教室・・日々思うこと徒然なるままに。
幼児から受験生、大人の方いらしてます。
音楽は心の対話ですね。

Happy New Year!…内声を聴こう

2017-01-03 20:49:46 | おもうこと
明けましておめでとうございます!


                    
2017年も3日目が過ぎようとしています。
新年いかがお過ごしでしょうか?

年末年始、友人のお宅へお邪魔し、瀬戸内の初日の出を見てきました
画像を友人から送ってもらいましたのでアップしました!
本当に素晴らしい眺めで、瀬戸内ならではの穏やかな美しいご来光、、水面に映る光も大変美しく感動的なものでした。


主題(この場合は太陽)を取り囲む景色や、反射する光、支配する空気、飛び立つ鳥たち、待ち受ける人々の敬虔なる気持ち、、そういったもの全てが、この主題である“日の出”に参加してハーモニーを紡ぎだしているとも言えるなぁ…と感じます。

主題だけでは成り立たない…まるで音楽が織りなすシンフォニーのようですね


“主役”である“主旋律―メロディー”に気がいきがち。。
でも、主題に命を吹き込むのは、一般的にはあまり気に留められない(しかしプロはよーく聴いている)内声の動きやベースライン、ハーモニーのちょっとした移り変わりなど。

映画などでも、“名脇役”…と良く言われますが、主役はデビューし立ての若い方、、でも脇はベテランで固める…そのように思って頂いてもいいかも知れません。

目立たないところにこそ、大切なものが潜んでいる。

気にも止められない様な、ちょっとした“何でもないところ”を、よーく聴いてみましょう。

大切なものは、聴こえにくい、見えにくい。

でもそこを本当に聴いて、本当に見ないと、何ひとつわからない。

クラスでも会社でも、色んな所で、むしろ目立たず、きちんと“要――かなめ”として働いている人、、そんな人に目を向けてみましょう。

素晴らしいシンフォニーは、こうして成り立っていることを、決して忘れず、それが分かる人になる、わかる人を育てる。 
―――今年の一番大切なことと思って、皆さんでよく聴きましょうね。

                        

あらためて・・・

Happy New Ears!

Yearの間違いじゃないかって?
いいえ~これで良いのです。しかもこれは朝日新聞“折々のことば”鷲田清一先生の受け売りです。悪しからず
今年は“耳”を澄まして、よーく聴きたいものです。
“よい耳”で…本当の声は??

ではでは~~            


参考☆朝日新聞“折々のことば”より
Happy New Ears(英語の語呂合わせ)
今年こそ耳の人になろう。長く圧(お)し殺されてきた声、出かけては呑(の)み込まれた声、ぼそっと漏らされた短すぎる声、恐る恐る絞り出されたくぐもった声、今にも途切れそうな声。それらにじっと耳を傾けられる人に。「聡明(そうめい)」には耳がある。「省庁(廳〈ちょう〉)」にも。そこは天の声、民の語を聴く場所だった。その声を最もよく聴く人が「聖」。天声人語(vox populi vox dei)は「民の聲(こえ)は神の聲」という意味。

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