米子 西野ピアノ教室 musica felice

米子市のピアノ教室・・日々思うこと徒然なるままに。
幼児から受験生、大人の方いらしてます。
音楽は心の対話ですね。

マスメディアについて

2019-05-02 22:04:03 | おもうこと
マスメディアについて

時々マスメディア(新聞・TV等)に取り上げられる生徒さんもあり、それぞれのことですので各々皆さんにお任せはしているのですが…。

…??なこともありますので、捕捉させて頂きますね。

各々の子供たちが活躍させて頂いた背景には、それにご尽力下さった人や組織があり、うちの生徒さんばかりでなく、皆さんにチャンスがありますので、そういった意味でのお知らせはアリかな…と思い、取材を受けさせてもらったこともあります。



ただ・・・・“天才”、とか“日本一”、“世界一”などかんたんに言ってしまうのはどうかなぁ~とも思います
あとあと、先々のことを考えて、その子のことを本当に思うのであれば・・・大切に思うのであれば・・・安易に言えないことも沢山あります。


賢明な皆さまでしたら、ご理解頂けているとは思いますが、マスメディアはちょっと華やかに盛り上げる感じになりますので、その辺の表現の誤解無きよう、よろしくお願いいたします

以前、早朝のめ○○○TVの取材を受けたことがありました。
私がちょうどその時期に不在だったので、担当の方と随分メールのやりとりをしました。

とてもステキな質問でしたので丁寧にお答えしたのですが、“これが伝えたかったこと”…という内容でしたので、皆さんにも読んで頂ければと思います。
この取材では、Kちゃん・・・と、一人の子供さんについてお答えしていますが、全ての子供たちへの“想い”・・・と受け止めて頂いても良いと思います。
気持ちが伝われば嬉しいです

以下、め○○○テレビのIさんのご質問に答えて・・・です・・・

         

とても素敵な質問でしたので、おもわずたくさん書いてしまい、少々長い文章になってしまいました💧(それでも分かりにくいかも?)
ご容赦ください。


Q.1)Kちゃんはどんな演奏をする子?
…☆とても自然体です。ただただ音に耳を傾けて音と対話しているような感じです。
テクニックの優れたお子さんは他にもいくらでもいらっしゃいます。
Kちゃんも無くはありませんが、そうではなく、自分の言葉(音楽の…)で語っています。
他の人から言われた通りに弾く…というものでもなく…。
テクニックを超えたところに大切なものがあると思います。


Q.2)他の子にない、Kちゃんならではの演奏とは?
…☆誰かより上手く弾きたい、とか、勝ちたい、という気持ちが殆どないように思います。
比べようのないもの…そもそも音楽は人と競争するものではないので…。
たった1音に込められた“何か”…を、じっと聴ける子です。


Q.3)どうしてそのような演奏になる?
…☆音楽の中に入り、その世界で楽しんでいるのだと思います。心の中に何かしらのイメージ(風の音、木々の囁き、鳥のさえずりetc.…)を思い浮かべているのではないでしょうか?
たとえ本番前日でも、家族で海に遊びに行ったりして、普段の生活を大切にしている素敵なご家族です。
もちろん、練習をサボって…というのではなくするべきことはやっていますが、かといってそれだけに掛かりきりになり、勝つために必死で頑張る…みたいなことはありませんね。
それが自然体で弾けることの一つのヒントかも知れません。
産まれたときのエピソードは皆様お持ちだと思いますが、出産直後手術が必要な状況で産まれたのだそうです。だからこそ日常を大切にされているのかも知れません。


Q.4)Kちゃんにピアノの演奏で心掛けるよう教えていることは?
…☆音符の向こうに本当に大切なことがある。
楽譜や書籍は世界を開く魔法の扉で、鍵を持っているのは演奏する子どもたち。
字面(表面的な文字や音符)を追っているだけだと本質(心・魂を揺さぶるもの)には触れられない…と。
また、その時、夢中になっていることがあれば、ダンスでも昆虫採集でもどんどんやったらいいと思います。
子供の時に夢中になることがある事はとても素敵で大切なこと。
“遊ぶこと”…こそ子供の仕事。
音楽やピアノを通して人として育ってくれれば良いので…。
何かになるのではなく、その人がその人らしく成長してくれれば、“その人自身”になれるのだと思います。
音符を1音も読まなかったのにミュージシャンになっている子もいますし…^-^;
(さすがにクラシックは音符を読まないでは出来ないですが…)
一人ひとりの心の成長が大切なのかな…と。


Q.5)西野さんはなぜオーディション参加をすすめた?
☆…子供たち自身の心から感じるものを(拙くても良いから…)表現してもらうにはどうしたら良いか、と考えている時に、たまたま生徒さん達の演奏を聴かれた海外在住のピアニストの方から、コンクールのオーディションを受けてみては?と、ご紹介頂きました。今の時代は、地方にいてもダイレクトに海外の著名なプロフェッサーに聴いて頂くチャンスもある事が有難いです。
今回1次予選(選考?)としてビデオ審査(YouTubeを利用して)に携わられたのはイタリアの優秀な教授陣で、文化交流は国境を超えるような感覚を持っています。


Q.6)コンクールではどんな部分が評価されたと思う?
☆…“響き”を大切に聴いて頂いたように思います。海外の男の子のダイナミックな演奏のあと、日本でも小柄な方のKちゃんの演奏は聞き劣りするのでは?と思いましたが、
とても繊細な音に込められたものをきちんと受け止めてくれたと感じました。
音楽の大元には世界共通の言葉があり、優れた耳を持つ人は、その底流に流れている本質的なものを聴き取られます。まさに文化は国境を超える…かも知れません。
※言葉の発生には諸説あるようですが、言葉の前に歌があった…というのは頷けます。

思わず感情が動いたことから、節(フシ)が出てきた…と考えると、音楽と言葉は根っこで繋がっていると…。
実際、それぞれの国の音楽は言葉に影響を受けていると言われています。



Q.7)ピアノの演奏にはどんなことが大事で、その大事なことに対してKちゃんはどうなっている?
☆…とても忙しい世の中ですが、静かに心の中を見つめる時間も大切なのだと思います。人と比べるのではなく、心から湧き上がるものを大切に。。
競い合うことで磨きをかけることも大切かも知れませんが、もう一方で、人と比べるのではなく自分の心の表現が出来ることもとても重要と思いますし、Kちゃんは“心の声を聴く耳”を持っていると思います。
今回はコンクール(競い合う)という形でしたが、殆ど日本人がいない中、言葉も殆ど通じないけれど、“心と心で通じ合った” 感覚があったことが、Kちゃんにとってもご家族にとっても素晴らしい体験だったと思います。受賞はそれほど大切ではありません。

          

基本的に、子供の世界を壊さないよう"そっと見守る” "自然に触れる" "芸術・歴史・文学のすぐれたものに触れる"ということが大切、と思っています。
"味覚"を育てる時期ですので、アウトプットよりインプットを大切に。

つまり目先の結果に捕らわれず、長期的な視点で子どもたちを見守ることが大切なのですね


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