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ピアノを練習するときは、お料理を作るときと同じ気持ち
「食べてくださる方が美味しいねって言って下さるように、一生懸命心を込めて練習してね。」
と、言います。
「斎藤秀雄講義録」に、やはりお料理にたとえて書かれていて、面白いな…と思った文章があります。
引用ではないので、私の勝手な解釈でお話しします。
バロックや古典物の演奏について、、現代人が、和食やフランス料理を食べに行くと、少しだけアレンジされたり創作を加えたりしているものもある。。少しお洒落にしたり、味付けに工夫を凝らしたり。。。だけど、お茶碗開けたらパンが出てきたってことはないでしょ。。と。。ロマン派に至り、発展してきたこと。。。これはコロンブスがアメリカ大陸を発見したような世界だった。。その先は、ちょっと印象派の島だったり、無調音楽やいろんな現代音楽があるけど、小さな島。。。その先は宇宙へ行ってしまうのかも知れないけど、僕はもうそんなに長生きしないから、そこにはそんなに興味はない。。みなさんはこれから開拓してください。。と。。。
で、ロマン派を知らなかった時代の人と、もうロマン派を知ってしまった現代人では、少し違って当たり前だと。。。非常に納得。。
ロマン派があまりにも味付けの濃いものを提供すると、反動で、もっとさっぱり薄いものや、違うものを求めてしまう。。人は反動を繰り返す。。。
それで思ったんですが、やはり
「これが300年前のレシピで作ったお料理ですよ」
と、そのままの食材と調理法で出されたら、文献的な興味はあっても、本当に美味しくいただけるのか。。。そういう感覚はありますね。
強い味付けに馴らされると、素材本来の味にも鈍感になるし、味付けの好みも人によって違う。
ただし、演奏は「好き嫌い」だけで、決定するものではないとも。。
一般大衆の音楽愛好家はいいのかも知れないけど、プロの演奏家はそういう事だけを頼りにはできない。。
じゃあ、ピアノ教室の、ピアノを楽しむ人たちはどうなんだって話になりますがね。。。
でも、より、こうがいいんじゃないか・・・と、考えることは必要だと思います。
いくらピアノ教室だと言ってもね。
そこからプロになる子も、いないとは限らないし、何より耳の肥えた、「聴く」ということがどういうことかが分かっている一般大衆の愛好家さえ生まれない。。
つまり「価値があるものが何か」が分からない人が増えれば、良い音楽や音楽家は廃ってしまうのかも知れません。
なんでも鑑定団・・・も、貢献してますよね。。
「いい仕事してますね」
と、物の見方、価値の判断基準など、学んだ人は多いのではないでしょうか?
近いのかも知れません。。
そういうことに。。
「戒律」を厳しくすると「人間性」が出てこないとも。。
人の生きる道。。??
なぜ人は生きるのか?
幸福とは?
魂とは?
みたいなことになっちゃいそうですね。。。
めんどくさい話になってすみません
興味深いこと満載で~~
今日は朝からラ・バールでお茶して書店で本を見て、念願のステーキ食べて、耕平君&可菜子ちゃんの「オペラは文学だ」・・・めちゃめちゃリクレーション感覚で行きます~~さらに夜は昨日に引き続き飲み会~~どんだけハネのばしてるんだか~~
*齋藤 秀雄(さいとう ひでお、1902年5月23日 - 1974年9月18日)は、日本のチェロ奏者、指揮者、音楽教育者として活躍した音楽家。
サイトウ・キネン・オーケストラは、長野県松本市で毎年8、9月に開かれるセイジ・オザワ 松本フェスティバル(旧称サイトウ・キネン・フェスティバル松本)で編成されるオーケストラ。運営は、公益財団法人サイトウ・キネン財団。
設立当初は、小澤・秋山の意思に共感した齋藤の門下生100名以上が国内外より集まり演奏会を開催。自主運営によるオーケストラのため、演奏家への出演料の支払いはなく無給出演という形で運営された。
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